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怖いもの

作者: 幻影の夜桜

終わり方がやや迷子ですが……。

夜。

一日の終わりを告げる虚無の世界。


ある人は夜を“怖い”と言う。

一日が終わるから、怖い、と言う。


だが、果たしてそうだろうか。

私は夜が“好き”だ。


夜は一日の終わりを意味する。

だが、またそれは次の一日を予期させる。

今日が終わってしまった、のではない。

次が始まる、のだ。



・・・



死。

人生の終わりを告げる虚無の世界。


ある人は死を“怖い”と言う。

人生が終わるから、怖い、と言う。


だが、果たしてそうだろうか。

私は死も“好き”だ。


死は人生の終わりを意味する。

だが、それはまた新たな人生を予期させる。

人生が終わってしまった、のではない。

次が始まる、のだ。



・・・



知。

持てば持つほど賢くなれ、慕われるもの。


ある人は知を“欲しい”と言う。

賢くなれるから、欲しい、と言う。


だが、果たしてそうだろうか。

私は知が“怖い”。


知は持てば賢くなり、皆から慕われる。

だが、持ちすぎると欲しいものがなくなる。

持てば持つほど賢くなれる、のではない。

持てば持つほど、この先賢くなれない、のだ。


知を得るのは人の楽しみであり、人の生き甲斐だ。

だが、それを得てしまえばもう人に生き甲斐はない。


さて。私のこの地獄はいつまで続くのか。

その答えは、きっと、“怖い”。

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