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変人姫の無謀な計画  作者: ゴロタ
1/17

努力あるのみ

思い付いて連載するのは、止める用に言われましたが、浮かんだときに書かないと忘れるので……。

早朝の大空は涼やかに晴れ渡っており、今日一日を爽やかに過ごすことが出来そうな程、清み渡っていた。

そんな爽やかな朝に、似つかわしく無い声が響いて来た。


「ふんっ!ふんっ!!ふんっ!!!」


三メートルはあろう大きくて太い丸太を、一見すると細身の麗しい少女がブウンブウンと、空を切りながら素振りをしている。


「ひっ姫様~!?なっ何をなさっておいでですか?」


素振りを目撃した、老齢のメイドが悲鳴を上げながら近付いて来る。


「うむ、婆やか?見て分かるであろう?素振りである!!」


満面の笑みでキラキラと輝く少女の微笑を、のちに語ったメイドは、少女の笑顔が眩しくて、麗しくて危うく目が潰れてしまう所だったと語ったという。


「おっ…お止め…くだっ…下さいませっ!!姫様の美しい白魚のような、お手がっ!お手がっ!!」


「うむ。手か?大事無いぞ?これしきの事では、我が手はどうにかなったりはせんよ……」


麗しい顔を邪悪に染めると婆や曰く白魚の手を、蒼天に掲げてみせた。

確かにその白く柔らかな手には、擦り傷一つ無い。その事については老齢なメイドはホッとしたのであったが、大切な事を主である姫の父親のローゼンバーグ公爵閣下より、頼まれて居た事を思い出すと、大きな声でその事を、姫に伝えたのである。


「姫様……公爵閣下が執務室に至急参じるようにと、仰っておりました」


蒼天に手を掲げている少女の名は、イトリィーリャ・ グロース・ローゼンバーグという、マブーレ王国の公爵家の紅一点にして、変人との噂が耐えない姫に話し掛けたのであった。


「そうか……父上が…。もしや我が頼んでおった近衛隊への入隊が決定したのでは?おお、こうしてはおれんっ!急ぎ父上の元に馳せ参じようではないかっ!」


ズドーーーーーーーンッ!!!


もう片方の手で持っていた、丸太をその辺に放り投げると、物凄い勢いで邸がある小城の建物の方に向かって走り始めた。


「姫様っ!はしたのう御座います~!馬車が参りますので……もう見えませぬ~。早すぎで御座います~」


嘆くメイドはその場に疲れたように膝を付くと、ポケットから出した布で目元を拭ったのであった。





他の話も更新はして行くと…思います。時間は掛かるけれど?

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