1
初投稿です。頑張って書いてみます。
「ここは、どこだろう?」
オレは今何故か、森の中で寝ていた。
「ええと…名前は佐藤○○、住所は東京都新宿区○○丁目、年齢は25。うん、覚えてる。」
自分のことを覚えていたので安堵する。でも、どうしてこんなところで寝ているんだ?
「ううん…直前の記憶は……確か、仕事終わりに飲み会に行って・・・うん、思い出せない!」
直前の記憶は靄がかかったようで思い出せない。
「まぁ、いいや。それよりここはどこだろ・・・」
少しお腹も空いてきたし、そろそろ行動しようと思う。この辺は・・・森が深くてよく分からない。前に高尾山に行ったことを思い出した。
「ん、何か向こうで物音がするな。」
前方の林がガサガサと音がする。動物でも近くにいるのだろうか。・・・いや、あれは人影だな。
「・・・君は、誰だい? どうしてこんなところに居る?」
現れたのは、びっくりするほど整った容姿を持つ美少年だった。黒髪に金色の瞳。・・・んん?? 金色?
「あ、こんにちは。ちょっと迷っちゃったみたいで・・・。この辺がどこか、ご存知ありませんか?」
とりあえず年下でも、初対面なんで敬語を使っておいたほうがいいだろう。
「・・・迷う? 変なやつだな。この辺はフェイの森といって、近くに村や街はないはずだが?」
綺麗な少年は怪訝な顔をする。・・・いかん、この少年に不審がられては現状を把握するのに支障をきたしてしまう。
「ああ、いえ・・・ちょっと頭を打ったみたいで、前後の記憶が抜けてるんですよ」
「・・・そうか、この辺は魔物が多い。多分、怖い目にあったんだな・・・。・・・うん、僕が来たからにはもう安心していいよ。僕はヨミ。君の名前は?」
「(魔物とか、これはやっぱり・・・)うん、ありがとう。僕の名前はサトリ。宜しくね、ヨミ。」
・・・うん、話の途中で気づいてました。このヨミなる少年が明らかに日本人離れしていること、自分の体格が前よりも縮んていること、・・・ここが多分、異世界だってこと。