プロローグ 後編
「ということで君達には異世界を救ってもらう事になりましたぁ〜♪パチパチパチ〜♪」
急な事態に石田先生が面倒くさそうに
「誰だぁ〜悪ふざけしてるのは〜放送室の鍵くらい閉めておけよな〜」
クラスの皆も悪ふざけだと思って相手にしていない
当然俺もだ
「ん〜やっぱり信じてもらえないよねぇ〜♪
じゃあこれで信じてもらえるかなぁ?♪」
そんな事を謎の放送者が言った途端
チョークが宙に浮き黒板に文字を書き始めた
信じた?
黒板にはそんな一言が書かれていた
チョークは役目を果たしたかのように元にあった場所に戻っていった
「なんだよこれ…」
「嫌ぁ!何なのよぉ!」
「落ち着けお前ら〜先生もパニックだが、とりあえず落ち着け〜」
クラスはパニックに包まれている
俺はとりあえず落ち着く為に
カレーの作り方を1から考えていた…
「今ので信じてもらえたよね?♪ということでこの学校の全員を異世界にご招待しま〜す♪怖〜い魔王を倒す勇者になってもらいま〜す♪」
「は〜い落ち着けよ〜お前ら〜放送してる奴の声が聞こえなくなるだろ〜落ち着け〜」
それでもパニックは止まない
当然だろう
俺はというと
…やっぱりルウから作るべきだよな
いや、待て今日はカレーの気分じゃないのかも知れない!
おでん!いや違う!しかしガッツリ食べたい!どうすればッ!?くッ!
「皆うるさいなぁ…1人よく分からないのがいるけど…んじゃあ、それ!♪」
パチンっ
指を鳴らす音が頭の中で聞こえる
「これで良く聞こえるようになったでしょ?♪さぁ話を続けよっか♪
さっきも言った通り君達には異世界に行って魔王を倒してもらいます♪
でも今の君達って凄く弱いんだよねぇ…
だから僕が君達にベストな能力をあげる♪
向こうの世界ではかなり強くなれるから安心してね♪
戦い向きじゃない能力もあるけど…
それでもチート級だから大丈夫だよ♪
あ、そうだそうだ♪皆には鑑定っていう能力をあげるから向こうに行ったら鑑定してみて♪
そしたら自分の職業、他人の職業が見れるから♪」
よく分からない事が頭の中で話される
今は飯の事で忙しいのに邪魔をしないで頂きたい!
「え〜先生ちょっとテンション上がってるぞ〜封印していた厨二魂に火がついてるぞ〜
皆はどうだ〜?」
…強くなれるらしいよ?
…いけるんじゃね?
…てか面白そう!
…でも携帯使えないんじゃねぇの?
…クックック…ついに封印されし我が刃を解き放つ時が来たらしいな…
「うんうん♪皆乗り気で僕も嬉しいよ♪
あ、そうそう僕は君達の概念で言うと神様って感じだから覚えておいて♪
よし!それじゃあ行ってみよ〜♪」
…その瞬間地球から311人の人間が消えた