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05. 甘い付き合い

彼女が最初に感じたのは光だった。反射的に目を閉じて光を避けようと寝返りを打ったが、勢い余って弾力のある胸にぶつかる。


ベッドに誰かがいる――。恐怖で目を開けると、最初に目に入ったのは格好良く眠る彼の顔だった。唇の下のほくろが、静かで天使のような魅力を際立たせている。


一瞬で昨夜の記憶が蘇る。彼と交わした熱いキス、舌まで絡めた親密なディープキス。顔は真っ赤になったが、視線は自然とアー・シーの唇に吸い寄せられた。


「……いいキスだ」


彼女は思わず身を乗り出し、そっとキスを返す。2度、3度と続き、唇は甘く絡み合った。


アー・シーの長いまつげが震えるのを見て、彼女は体が押し付けられていることに気づく。顔がさらに熱くなり、無意識に彼を見ると、彼の頬もわずかに赤く染まっていた。


「好きな人にキスされ続けると……仕方ない」


片手で彼女の腰を抱き、もう片方で顔を包むアー・シー。その強さと恥じらいのギャップに、彼女の心臓は激しく鼓動した。


次の瞬間、彼女は彼の言葉の意味に気づいた。彼は、自分を好きだと言ったのだ。


「いつ? いつ私に恋をしたの?」


彼女は信じられず、声が震える。


「君が僕を見た瞬間、それが運命だと感じた」


アー・シーは指を軽く広げ、指の間から彼女を見つめた。その瞳は真剣で、まるで春の心を持った青年が初めて告白するかのようだった。


彼の真剣な表情を見た瞬間、彼女の胸の中で花火が弾ける。喜びにめまいがし、全てが夢の中の出来事のように感じられた。


「私も、私もあなたのことが好きです!」


思わず口からこぼれるその言葉に、アー・シーの頬がわずかに赤くなり、潤んだ瞳で彼女を見つめた。まるで二人の恋の始まりを祝福しているかのようだった。


「キスしてもいい?」


彼は掛け布団をそっと持ち上げ、彼女を自分の体に引き寄せた。唇が彼女に近づき、彼女は無意識にうなずく。


アー・シーはすぐに唇を重ね、柔らかく甘いキスが始まった。彼女の心臓は跳ね、全身が熱くなる。キスは優しくも力強く、互いに触れ合う唇の感触に夢中になった。


やがて、キスの余韻で全身がゆるみ、眠気が戻ってきたが、彼女は目を閉じるのをためらい、ただアー・シーを見つめ続けた。


「大丈夫、寝ていいよ」


アー・シーは頬に優しくキスをし、微笑みながら囁いた。


ぼんやりと眠りに落ち、目を覚ますと、窓の外には朝日が輝き、部屋を明るく照らしていた。彼女は手で額を覆い、眩しさに目を慣らす。ベッドに目を向けると、そこには彼女一人だけだった。


枕に残るアー・シーの香りを嗅ぎ、昨夜の出来事が夢だったのかと思う。


「彼はどこにいるの?」


混乱したまま携帯電話を手に取り、時間を確認すると、すぐ横のメモに目が止まった。アー・シーのために作った昼食のことだった。


彼は先に家に帰り、後で戻るらしい。安心した彼女は唇の端を抑えながら起き上がり、歯を磨き、体を洗った。鏡に映る自分の顔は潤いがあり、健康的な色をしていた。


朝のキスを思い出し、頬が赤くなる。心の中で二人の気持ちはしっかり通じ合っていると感じた。


ホームウェアに着替え、テーブルに向かうと、ラップに覆われた弁当がまだ熱々で置かれていた。アー・シーが長く出かけていないことがわかる。


彼女は携帯で写真を撮り、「愛のランチ」とタグを付けてコミュニティにアップロードした。


箸を手に取り、昼食を楽しむ。アー・シーの料理は完璧ではないけれど、心がこもっていて甘く、こんなに思いやりのある彼氏を他に見つけられるだろうかと思う。


夢中で食事に集中していると、背中に温かい重みを感じた。振り向くと、彼がそっと背後に立っていた。


「よく眠れた?」


アー・シーは心配そうに尋ねた。


「うーん……はい」


彼女は少し恥ずかしそうにうなずき、彼のハンサムな顔を間近で見ると、心臓がドキドキと早鐘のように打った。


彼女は箸を手に取り、彼に食べさせようとしたが、アー・シーは首を横に振った。


「大丈夫、これだけ食べる」


そう言って、彼は優しく肩や首に触れ、軽く頬にキスをした。甘く柔らかい感触に、彼女は思わず身をよじった。


「シー……まだ食べてるのに……」


彼女は照れ笑いしながら箸を持ち直す。


「君が食べてくれればいいんだ。僕は見てるだけで十分」


低く優しい声で囁かれ、彼女の心はまるで甘い蜜に浸かっているかのように温かくなった。


やっぱり、こうしていると恋人同士でいるのが一番ですね。


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