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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『駄目人間』の青春と初めてのデート  作者: 橋本 直
第三十二章 暴走するかなめとカウラと落ち着かせる艦長
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第149話 取り残された人々

「神前、とりあえずパンツを履け!オメエのがいつもよりデカいのは見てて面白いがそれがあのかえでのせいだなんて考えるだけ胸糞悪くなってくる!」


 銃を下ろしたかなめは冷たく誠にそう言い放った。


「それがですね……僕は大きすぎて……こうなるともうパンツがはけないんです」


 誠は恥ずかしがりながらそう言った。確かにそれは膨張しすぎていてとてもパンツの履ける状態ではなかった。


「仕方ないわね、私が手でしてあげるから……この場で一回出して楽になりなさい」


 アメリアはそう言って誠のモノの前で固まっているカウラをどかそうとした。カウラはそれを拒むと無理やり誠のパンツを引き上げ先が出ているのにむりやりズボンを履かせた。


「痛い!痛いですよカウラさん!」


 誠は折れ曲がった自分のモノのもたらす痛みにそう叫んだ。


「いや、すまん。慣れないものでな。しかしこんなに男のモノは大きいものなのか?こんなに大きいと日常生活には困るだろう」


 カウラは静かに謝るがその瞳は怒りに萌えているのが誠にも分かった。


 誠は股間の違和感に耐えながら脱ぎ捨てられた下着、シャツ、ジャケットを着た。


「それにしてもかえでの奴。すっかり生意気になりやがって……こんなんじゃ今月の調教は無しだな」


 かなめは苦笑いを浮かべながらそう言った。


「かなめちゃん。人は成長していくものなのよ。いつまでもかえでちゃんもかなめちゃんの性奴隷じゃないの。あの子にはあの子のこれまでの積み重ねがあるの。それを分かってる?その顔、分かって無いって顔ね」


 アメリアはそう言って銃をホルスターに仕舞う不機嫌そうなかなめを見つめた。


「人は変わる……神前を見ていて、私もそう思った。人は変わっていくものなんだ。私達も変わらなければならないな」


 誠の股間の前にしゃがみこんでいたカウラは静かに立ち上がるとそう言った。


「じゃあ、行くぞ。アタシに考えがある」


 かなめはそう言うとそのまま誠の所まで近づいて来た。


「西園寺さん……考えって……」


 股間に熱いものを感じながら色気のある笑みを浮かべたかなめの顔を見ながら誠は一抹の不安を感じた。


「神前、この崖の下の道にカウラの車がある。その状態でがけを降りれるか?」


 かなめはそう言って強引に誠の腕を引っ張った。腕とパンツに引っかかった自分のモノが押し付けられた痛みで誠は顔を歪めた。


「崖くらいなんとななると思いますけど……考えって?」


 誠はかなめの淫靡な表情にさらに不安を増幅させた。


「分かった。私も西園寺の考えに賛成だ。私達は強くなる必要がある。神前を守るためには絶対に必要なっことだ」


 カウラも決意したように立ち上がるとかなめの後ろに続いた。


「二人の考えてることはおおよそ推測がつくけど……本当にそれで良いのかしら?それにそんなにすぐに上手くは行かないわよ」


 アメリアはかなり諦めきったという表情で最後尾をゆっくりと歩いた。

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