第146話 いよいよの時と光学迷彩
「いよいよ君が僕の物になる時が来たんだ……どれほどこの時を待っていたことだろうか……君は何も考えず僕のすべてをむさぼればいい。それが僕の最高の幸せなんだ」
かえでは誠の乳首を攻め終えるとそのまま誠の割れた腹筋、へそ、そしてそのままズボンのベルトに手を伸ばした。
誠の股間はズボンを破らんばかりに張り詰めていた。
「苦しそうだ……早く解放してあげよう」
そう言うとかえではそのままズボンのベルトを取り、誠のズボンを一息に降ろした。
誠の履いていた安物のトランクスの下からはすでに誠のモノの先端がはみ出していた。
「トランクスか……君は大きいからボクサーパンツの方が似合うよ。それにこんなにはみ出してしまってはズボンと擦れて痛いだろ?」
そう言うとかえでは誠のパンツに手をかけ一気にそれを下ろした。
誠のそれを見たかえでの顔が歓喜の色に染まった。
「これほどとは……リンが撮った君のこれの写真よりさらに大きい……立派だ……素敵だよ」
かえでは喜びの表情を浮かべて誠を見上げてきた。見下ろす誠には何も言い返すことは出来なかった。
「先から出ているね……汁が……どんな味だろう?」
かえではそう言うと静かに誠のものに口づけしようとした。しかし、その唇は誠のモノの先端に触れることは無かった。
かえでは誠のモノを見つめながら笑みを浮かべて全身から殺気のような気配を発した。
「それにしてもお姉さま。隠れているのもいい加減にしてくれないかな?このタイミングに銃を持ち出すなんてちょっと無粋に過ぎるよ」
かえでは誠の先に舌を伸ばそうとした瞬間、真剣な表情に戻って突然そう口にした。
誠はその変化に驚いて周りを見回した。
かえでの背後の空間が歪み、そこには光学迷彩装備のかなめが愛銃スプリングフィールドXDM40をかえでの頭に向けて立っている姿が現れた。
「おい、変態。オメエが神前のそれに触れた瞬間に脳漿ぶちまけてやろうかと思ったが……オメエは法術師だったな。『テリトリー』。アタシの事は最初から気付いていた訳か」
人を殺す時の冷酷な笑みを浮かべたかなめは平然とそう言うと相変わらず銃口をかえでの頭に向けていた。
「なんだ、知ってたのか。じゃあ、だまってギャラリーとして僕と誠君が愛し合う様を見ていると良いね。いっそのことお姉さまもその無粋な装備を脱いで自分を慰めると良い。たぶん興奮して最高の瞬間を味わえると思うよ」
そう言うとかえではかなめなどまるでそこには居ないと言うように誠のものに舌を伸ばした。
「ふざけたことを言うんじゃねえ!本当に撃つぞ!撃つからな!」
かなめは銃の引き金に当てた指に力を込めた。
「その引き金が引かれる前に、お姉さまはすでにこの世の人ではなくなっている。僕は法術師なんだ。そんな僕に姉殺しの罪を着せないでくれないかな?今のお姉さまでは僕には勝てない。僕クラスの法術師の前では最新の戦闘用義体なんてなんの意味も無いよ。その銃の対法術師ようの弾丸もまるで無意味な鉛玉だ。その事実ははっきりと認めた方が良いね」
かえではそう言うと誠のモノの先端に舌を当て静かに舐め始めた。