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第101話 さすがにキレる童貞

「あのー皆さんは僕の事をおもちゃかなんかだと思ってません?僕は一人の人間なんで。いつから僕はそんな大人のおもちゃ以下の存在に成り下がったんですか?僕の精子を使って人気女優を孕ませたりとか、その精子を使っていろいろ遊んだ末に法術師として覚醒したりとか何なんですか?他にも僕のアレを大量に女性用大人のおもちゃとして隊の女子隊員の間に配ったりとか。運航部の女子がみんなそれを持ってるのは僕も知ってるんですよ。それちょっとやりすぎだと思いません?僕の立場はどこに有るんですか?僕は人間扱いされているんですか?僕はおもちゃ以下の存在ですか?」


 さすがに気が弱く穏やかな誠もこれまでの女達の言動には怒りを隠せなかった。


「え?今頃気付いたのか?だってオメエのアレをかたどったおもちゃは本当に気持ち良くてさ。アタシも病みつきになってる。市販の奴はあんなにデカくないし先から汁が出る機能なんかないもんな。かえで、オメエの持ってるコイツの精子アタシにもくれよ。あれにはそう言う機能も有るんだろ?ローションだけじゃつまらねえから本物が欲しいんだ。その結果アタシも法術師として覚醒するってのも良いことじゃねえか。お蔦を見れば分かるだろ?お蔦はもう今年50だ。それがどう見ても二十歳以下。これは叔父貴がこいつを抱きまくったせいだ。だから、神前の精子をアタシの腹の中に沢山いれればアタシも『光の剣』が使えるようになる。そうなればアタシは無敵だ。神前はそのための精子製造工場。オメエにそれ以外の価値なんてねえ!」


 かなめは怒りに顔を震わせる誠に向けてそう言い放った。


「そうねえ、私も日本同時に使うのがお気に入りなんだけど、肝心の本物の汁はかえでちゃんから貰って無いものね。私にもくれないかしら?私も『光の剣』を使えるようになりたいし、今日のランちゃんの様子ではこれからは誠ちゃんの襲撃に合う確率は上がるんでしょ?だったら私とかなめちゃん、それにカウラちゃんが誠ちゃんの精子を子宮一杯に詰め込んで法術師として覚醒してこいつに対抗する。実に合理的じゃない」


 アメリアもビールを飲みながらいつものアルカイックスマイルでそう答えてカウラに目をやった。


「お二人とも!僕はこれ以上童貞の父になりたくありません!あと、かえでさん!他に僕の精子を使ったりしてないでしょうね!そんなに人をおもちゃにしてるとさすがの僕でも怒りますよ!」


 誠はかなめとアメリアの言葉を聞いてかなめに向けて殺意を込めた視線を送った。


「ああ、氷上君子はあまりに真剣な表情でそう言う物だから根負けしてしまってね。あれは僕を通しての君へ愛かも知れないな。僕も仕方なく僕がいかに誠君に惹かれているかを話したら成り行きでそうなったんだ。他の女性にはちゃんとピルを飲んでもらってから使用しているよ」


 かえでは悪びれる様子もなくそう言った。


「日野!貴様は歪んでる!西園寺!クラウゼ!貴様等もだ!神前の身体はおもちゃではない!そんな不純な目的で神前をおもちゃにするのは上官である私としては見過ごすわけにはいかない!」


 レバーの串を置くとカウラは激しい口調でかなめ達を怒鳴りつけた。


「なんだよ、カウラ。ノリが悪いじゃねえのか?オメエ、処女だからっていい気になるなよ?アタシは現実論を話してるんだ。オメエは所詮、処女膜を持たねえ『ラスト・バタリオン』だ。神前のアレを模したおもちゃを中に突っ込んで精子を大量注入して法術師になる。どこに倫理的問題が有るんだ?言ってみろよ。それに『ラスト・バタリオン』は戦場の兵士を満足させるために最初っからかなり激しくアレを求めて気持ちよくなれるらしいぞ。オメエも試してみろ」


 かなめにはカウラの怒りは届く様子はなかった。

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