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憧れの人

「部隊がなくなったってどういうことですか?」

聞きたいことが山ほどある中でまず一番にたずねたいことはそれだった。

 編成が変わったり、部隊を移籍するというのはよくある話だが、一つの部隊がなくなるなんてことは普通ない。

 通例ならば「解散」という言葉を使う。

しかしグレイスは先ほど、「なくなった」と言った。その違いは無視できない。

 隣にいるエリンも驚いた表情で発言の主を見つめている。

 「言い方が悪かったようだ。正式には全滅した」

 「全滅だって…?!」

 「おっと、死んだわけじゃないから安心しろ。とは言え重傷で動けないのは事実だがな」

 「K2部隊が全滅した…」

 勇也も当然驚いてはいるが、より反応を示しているのはエリンだ。絶望しているかのように顔が青ざめている。なぜなら

 「ミリアスさんは無事なんですか!!重傷ってどれくらいの怪我をしたんですか!」

 つかみかからんほどの勢いでグレイスに詰め寄る彼女には、憧れの先輩がいる。

 ミリアス・レイカー

C部隊、B部隊では常にトップの成績を保ち、男女隔たりなく接する才色兼備の戦乙女。

 A部隊進級の際、K2部隊への推薦を一度は断るも、周りからの熱望に応える形で参入することになった。と、学園内では知らない者などいない有名人である。

 エリンはエクレール学園に入学したばかりの時、鍛練そっちのけで言い寄ってくる男どもに困らされていたところをミリアスに助けられ、それから彼女を崇拝するようになり、少しでも近づけるように努力を積み重ねてきた。

勇也がK2部隊に選出された時は心底うらやましがられていた。

今日もお昼を勇也と一緒にというのを口実にミリアスと会うのを楽しみにしていた。

だというのに…

 「ミリアスさんがいるのに部隊が全滅なんてあり得ません!なにがあったんですか!ミリアスさんはどこにいるんですか!教えてください!」

 その相手が重傷を負ったと聞かされたら取り乱すのは無理もなかった。



 

 

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