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これまでじゃ、いられない

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛です。R15です。

苦手な方はご注意下さい。


檸檬の様な爽やかで、ほろ苦い恋愛が見たいんですよ。

今しがた、長らく共に過ごして来た異性の幼馴染に、『これまでの関係では居られない』と言われてしまった。

ずっと一緒に居てくれると思っていた。どんなに成長しても、恋人を作っても、変わらず友達だと思っていた。だからこそ、彼の言葉を呑み込めない。私達の関係はどうなるんだろう。

刹那の私の沈黙のあと、彼は徐に口を開く。

「家、上がらして。それか僕の家に来るか」

たった今、これまでの関係を拒絶したばかりじゃないか。その疑問は、何よりも先に口に出た。

「なんで?」

「勘違いしてるみたいだから」


「昔みたいに、何も出さなくても怒らないでね」

「お構いなく」

家族以外でこの部屋に入った事があるのは友達だけ。家族を除いた異性では彼だけ。昔は互いの部屋に行き来したものだけど、中学を上がるくらいには、そんな事もめっきり減ってしまった。

彼は昔と同じ様にベッドを背もたれに座り込むと、『座らないの?』とでも言うように此方を見上げる。だから昔したように隣に腰掛けた。

「あのね、一つ忠告。年頃の女子が異性をホイホイ入れるものでは無いし、逆に異性の部屋にホイホイ入り込むものでもないよ。君は本当に無垢だから、時々心配になるよ。今日だって……」

何故かいきなり説教臭い事を言われた。自分の部屋で他人が我が物顔で管を巻く。物凄いシュールな光景に、思わず真顔になる。

今日の彼は少しおかしい。言いそうもない事を別れ際に言い放ったり、説教垂れたり。

「そうまでして、僕を異性として見たくないの?」

「君は男の人だよ。だって……ヒト科……」

雄。いや、大分失礼だな。男性。それ以外に彼の性別をどう定義すれば良いのだろう。

そう、口を開こうとした時だった。徐に彼の顔が近付いて、私の体臭を嗅ぐように、制服の上を滑る。今まで意識した事もないような切れ長な瞳が、薄い唇が、色香を放つ。それから首周りのボタンを一つ外される。

――彼、年上のお姉さんと遊んでそう。君にも分かり易く言うと、キス以上の事してそう。なんか凄い妖艶なんだよね。

そんな友達のからかいが脳裏に木霊する。木霊した。

「今日の男性陣が言っていた『おかず』こういう意味だからね。君、何時もと同じ様にきょとんとした顔をしてるんだもの。心配になるよ。本当」

それからねっとりと体のラインを滑って、漸く離れてくれた。その後は何でもない様に立ち上がり、振り向き様にこういった。

「今までのような、『お友達』にはなれないから」

この時期に相応しい曲を発見したんですよ。

曲名から、爽やかで明るいのかと思ったら、そんな事はなく。爽やかながらも、ほろ苦い曲でした。


性格、進行共に思った通りですが、少し違うところも。

幼馴染の事を女誑しだと勘違いしてないところが大きな違いです。

本当はそんな事はないんですけど、如何せん、雰囲気が雰囲気なので。妖艶なので。


『そうやって……保健医の先生や先輩にも触ったの……?』

そういうほろ苦描写全カットです。


檸檬の様に爽やかで、ほろ苦い恋愛小説が読みたい。


ちなみにこうなった経緯はバラけながらもあります。

クラスメートの男子から、からかいを受けたのが発端。

『お前、ずっと一緒にるけどさ、此奴のことオカズにしてそう』

その時の反応。

『今日の夕飯はうどんの予定だよ。私と一緒に食べれば二倍は美味しいよ( ー̀֊ー́ )ドヤァ』

の答えにショックを受けた事が原因。

『え、もしかして意味分かってない? 純粋過ぎない?

というか、そもそも異性としても見られてない?』

だから分からせた話。


でも一途に思っていても、すれ違うようなほろ苦い話もみたい。

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