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死神の出る夢

作者: カラスインコ

漫画を書きたいなと思って話を考えました。

上手く表現出来ていないと思いますが、ご覧いただけると嬉しいです。

おはよう。18歳のやまだなおきクン

今の君は君の将来についてどう考える?


……僕の将来?特に何も考えられない...って君は誰?


ふふ、君の夢の中の登場人物だ。



君は6歳の時に、死神症候群にかかったね。


……(死神症候群?聞いたことがある。死神が夢に3度出てしまうと死んでしまうという都市伝説だ。)

噂でしか聞いたことないけど、僕はそれにかかっていたのか?


そうだよ。これは実は死神になれる資格をもつヒトを、死神が迎えに行くことで起こるんだ。

迎えに来た死神に対して嫌だと駄々を捏ねて困惑させたのは笑えたね。

その時、自分の夢は戦隊ヒーローになる事だと語っていたんだ。


……そんなことあったっけ?子供らしい夢だな。そういえば、親にヒーローベルトを買って欲しいと何度もねだったりしたっけ。


あと覚えているかな?君が12歳の時にも夢に死神が来たんだ。


……2回目も既に来ていたのか?噂通りならあと1回で僕は死ぬのか。


ふふ、その時の君の将来の夢は小説家になる事だと言っていたね。自分の世界を創造するのが好きだからと。


……うん。(確かに、小説家になりたかった。でも、周りになかなか評価されることがなく、今はもう書く気も無くなってしまったんだ。今はやりたいことすらない。)


話を変えるよ。もう分かると思うけど死神は元はヒトなんだ。だけどヒトの時の記憶は無い。あるのは死者の魂を導くという使命だけなんだ。

死神の終わりはいつなのだろう。いつ死ぬのか?死神に死は存在するのか?永遠に魂を導き続けるのか。だが分からなくても苦ではないんだ。それが自分が存在する理由だから。

でも使命を放棄したら彼らは一体どうなるんだろうね。


...なにが言いたいんだ。


死神は永遠に魂を導き続けるが、君には永遠に縛られることはないんだ。



ところで、気づいてると思うけど、今私に会ったことで、君はもう死ぬことが決まったんだ。

受け入れられそう?


……ああ、なんとなくそんな気がしたよ。特にやりたいことも無くなってしまったし、悲しいけど、受け入れられるかな。


君はまだ自分の世界を創りきれていないはずだよ。君の考える世界を待ち望む者はいつか現れる。


……なんでそんなこと死神のお前にそんなこと言われなきゃいけないんだよ!もう死ぬんだろ!さっさと連れていけよ!


私は、君の、ヒトの無限の可能性に憧れたんだ。


……


君は何にでもなれるよ。

だから私は放棄しようと思う。


……何を!?ちょっと待っ...


ほら、夢から覚める時間だよ


私に夢を見せてくれてありがとう。


...

……

……...

...なおき!なおき!

か、かあさん?

はあ、良かった!本当に良かった!

(目を開くと、母さんがいた。ここは病院か?)

状況を理解出来ないでいると、


視界の端にさっきの死神が微笑んでいる姿が見えた

と思うと、すぐに消えてしまった


ちょっと!どこいくの!?


僕は追いかけるように外へ駆け出して行った。

はあ、はあ、はあ

お前の使命は!!おまえはどうなるんだよ!!!


どうやら僕は昼に倒れてから10時間ほど目を覚まさなかったらしい。

母親と一緒に家に帰ると、家族が心配して待っていた。


――――


山田直輝 サイン会場


山田先生の作品大好きです!!これからも応援しています!


ありがとうございます!


僕はあれから小説家になる夢を叶えた。

あれから死神に会う夢は見ていない。


調べると、死神症候群という名のつく噂は、僕が18の年に途絶えていた。

あの夢は、今も忘れられない。


先生。


後ろから声をかけられ、振り向くと僕は目を見開く

小説家のやまだなおき先生

夢を叶えられたんだね。おめでとう。


先生?


へっ?


呼ばれて我に返りもう一度振り向くと、誰もいなかった。

読んでくださり、ありがとうございました。

感想などありましたら、コメントお待ちしております。

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