どうやらエンゼルさんに相談するようです
〜ここはとあるデイマンド学園の集まり〜
「今年の新入生はどうだ?」
「やはりCクラスのハルク君ですかね?あのアクエリアを仲間にしたそうじゃないか」
「へえ〜!そいつはすげえや!!」
「他にもCクラスにはDランクもチラホラいるらしいじゃないですか」
「……でもAクラスには化け物がいる……」
「んん?聞こえねえよ!もっと大きい声で話せ!」
拡声器を持った。
「Aクラスには奴がいる」
「ああ、例のやつな」
「これは中々今年は期待できそうですね」
〜テイルズ視点〜
やっぱりスライム100匹も仲間にできるなんておかしい!後ユニークスキルってなんだ?エンゼルさんだけには話そう。何かデメリットとかあるかもしれないからね。
「ただいま〜」
「おう!テイルズご飯の用意はできてるぞ!ご飯にする?お風呂にする?それとも…」
「エンゼルさん。今日は相談があります」
僕は遮るように話した。
「な、なんだよ」
「実はね僕、スライム100匹仲間にしてるんだ。」
「……は?」
「いや、ほんとなんだよ。エンゼルさん普通は1〜2体しか仲間にできないって言ってたじゃないですか。でも実際こんなにたくさん仲間にできたんだ。何か知ってるんじゃないかなって」
「いやあ……流石の私も前代未聞だよ。え、あんた何者?」
「エンゼルさんも分かんないなんて……。やっぱり普通じゃないですよね?」
「普通も何も異例中の異例だよ!歴史がひっくり返るよ!」
「あ、あはは…」
「いいか、なるべく…というか絶対に他の人にバラすなよ?お偉いさんとかに目つけられるぞ!」
「で、でも来週模擬戦があって、必ず勝ちたいんだ!」
「あ〜それなら……2匹までにしとけ。最悪3匹。それ以上だと歴代新記録になる。分かったか?」
「わ、分かりましたよ……」
「あ!それと!もう一つ聞きたいことが……」
「腹減った〜!!ご飯にしよーぜ!!」
「あ……」
また今度聞くとしよう。
ただモンスターを倒して経験値を得るよりスライム仲間にした方がはるかに楽だし経験値も多いんだよな…
だからこれからはもっともっとスライムを仲間にしていこう!さあご飯だご飯だ!
「わあ美味しそう!これエンゼルさんが作ったんですか?」
「おうよ!いわゆるできる女ってやつ?」
「すごいです!」
「それじゃ〜」
「いっただきまーす!」
なんて美味しいんだ!この人見た目によらず女子力高い!
「すごく美味しいです!エンゼルさん!」
「はっはは!それほどでもねえよ!」
「ところでテイルズ。学校の調子はどうだ?」
「仲のいい人は増えたんですけど…やはりGランクなもんですので馬鹿にされたりもしますね」
「おお!友達できたのか!よかったな!!」
「そうなんですけど…」
「馬鹿にしてくる奴らなんか気にすんな!友達できたんだろ?そいつを大事にしな。それでいいじゃねえか」
「でも……悔しいじゃないですか!」
「無視しとけ!んなもん。お前にはたくさんのモンスターを仲間にできるという唯一の性質があるだろ?それで見返してやれ!」
「そうですね…そうですね!頑張ります!」
「おう!」
他人の目は気にしない!僕は僕らしく戦う!