どうやらモンスターを仲間にするそうです
今日は初めての授業だ。
「それでは授業を始める。がテイマーはモンスターがいなければ始まらない」
言われてみたらそうだな。
「そこでだ。今日はモンスターを1体仲間にしてもらう。ただ1人でモンスターを仲間にするのは危険なので二人一組になってもらう。強さは均等になるように私が事前にメンバーは決めておいた」
ふむなるほど。力が均等になるようにってことは…
「よろしく。テイルズ君」
やっぱり!1年生で既にCランクのバーゼスト・ハルク!
「よ、よろしくハルク君」
「どうしたんだい?よそよそしいじゃないか」
「その、僕Gランクだよ?Cランクの君と一緒に居ていい存在じゃないよ…」
「何言ってるんだい?ランクなんて関係ないさ!大事なのはその後の努力だし、ランクなんていくらでも上げられるさ!」
「や、優しいんだねハルク君!」
思わず涙目でしがみついてしまった。
『見てよあいつ』『なにハルクさんに馴れ合ってるんだよ』
「……」
「それでは君たちに仲間にする方法と召喚方法を教える」
「まずはこれを君たちに渡す」
なんだこれは?杖?
「これは生命の杖と言ってな。生命の花から作られたものだ。この先端の青い部分をモンスターの顔に触れる。そしたらモンスターと対話するんだ。」
「対話?」
「そうだ。落ち着いて、モンスターと心を通わすんだ。テイマーに置いて基本だ」
対話か…なんだか大変そうだな。
「そして仲間にできたら「カウロ」杖からで召喚。「リバート」で杖にモンスターを戻す。覚えたかね?」
カウロとリバート…
「明日までにモンスターを仲間にすること。それでは解散」
「ハルク君!どこへ行ったらモンスターがいるの?僕ここら辺のことあまり詳しくなくて…」
「はは!ハルクでいいよ!南の方にある「デイマド平野」に行けばかなりの種類のモンスターに会えるよ!」
「ありがとうハルク!じゃあそこへ行こう。ちなみに僕のことはテイルズでいいよ!」
「分かった。テイルズ」
こうして二人はデイマド平野に向かった。
そこには壮大な平野が広がりたくさんのモンスターがいた。
「わあああああ!すごいや。あはは!」
思わず声が出てしまった。
「ここにはGランクからBランクのモンスターがいるから俺たちには打ってつけだね!」
かなりたくさんの種類がいるもんだな。
「そういえばハルク。恥ずかしながらその…Gランクのモンスターって何がいるの?」
「僕が知る限りではスライムとゴブリンくらいかな。」
とほほ。やはりそのくらいか。
「じゃあ僕は大人しくスライムでも仲間にしておくよ。ところでハルクはどのモンスターを狙ってるの?」
「んーそうだな。具体的には考えてないな」
その時、ふと遠くの湖が光り出した。
「あれは!水の精霊アクエリアじゃないか?滅多に姿を現さないと言われている…確かランクはC。テイルズ!俺アクエリアを仲間にしてくるよ!!ここで待ってな!」
ハルクは血相を変えて走っていった。なんだが凄そうなモンスターだな。
「さて、どうしようかな」
置いてかれた僕は仕方なく近くにいるスライムを仲間にすることにした。
「おーい、スライムちゃんおいでー」
スライムの顔に杖を当てた。
すると眩しい青い光に包まれた!!
〜君は誰?僕を仲間にしてくれるの?嬉しい!わざわざ僕を選ぶなんて君物好きだね!!〜
これは…スライムの声か?頭に直接響いてくる!
「ああ!僕は君と共に冒険がしたい!着いて来てくれるか?」
〜いいよ!こんな誘い二度とないからね!仲間になるよ!〜
おお、ついに仲間ができた!
「よろしくな!スラ助!」
〜よろしく!名前までつけてくれるなんて嬉しいな!〜
「うわ!なんだ喋れるのか!」
〜仲間になると念話で主人と話すことができるようになるよ〜
そんなことができるのか!
「改めてよろしく。ゆっくり休んでくれ!リバート」
杖の中にスラ助が入っていった。
そうだな。まだハルクは時間がかかりそうだし体力に余裕あるしもっとスライムを仲間にしてみよう!
「こら〜!まてスライム〜!」
杖をちょん。対話!スライムゲット!
「まて〜!!!」杖ちょん。スライムゲット!
「おら〜!!」杖ちょんスライム…
あれから何体仲間にしたのだろうか。30匹は軽く仲間にしたな。でも変だな。エンゼルさんは仲間になるのは1体か2体だって…嘘だったのかな?
それかあれかな?スライムだから大丈夫とかあるのかな?
マンドラ先生は1体だけって言ってたからこのことは一応秘密にしておこうかな。
「おーーい!テイルズ〜!」
ハルクが帰ってきた。
「ハルク!どうだった?」
「はは、見ろよこれ!仲間にできたぞ!な、アクエリア!」
隣にいたアクアリアが頷いてる。
水の精霊アクアリア。とんでもないモンスターを仲間にしたもんだ。
「すごいぞ!ハルク!」
「いやあ、モンスター仲間にしたとたん体力ほとんど奪われちゃって。もう動きたくないよ!しばらく休んでいいか?」
「うん休もう!僕はまだ平気だけどね!」
「え?対話に失敗したのかい?」
「ううん!成功したよ。見て!スラ助だよ!」
「すごいな。普通仲間にしたら動けなくなるくらい体力の消耗激しいのに…」
「きっとスライムだからだよ!はははは!」
「そうかもな。ははは!」
ハルクとテイルズ。二人は無事課題をクリアしたのであった。