どうやら学園初日からピンチなようです
今日はいよいよあのデイマンド学園の入学式。注意すべきなのは僕が田舎だって周りにバレないこと!貴族の人とかは大体田舎の人をバカにしてくるイメージがあるから穏便に過ごしたいから絶対隠し通してやる!
そして、僕はついにデイマンド学園の校門に足を踏み入れた!ぜったい…絶対に一流のテイマーになってやる!校門でなにやら番号が書いた紙を渡された。42番…なんだこれ。
しかしなにやら周りが騒がしいなあ…視線の先は…僕?!みんな僕を見ているではないか!?なぜだ?普通にしたつもりなのにバレるもんなのか田舎は?!
だが冷静に考えてみた。あれ…僕だけ私服じゃね?そうだ、なぜこんな簡単なこと思いつかなかったんだ。僕には制服がない!!
「そこの君」
「は、はい!」
「君、新入生?制服はどうしたの?」
「じ、実はかなり遠くの村から来たので…その持っていませんでですね…」
「遠くの…?ふうん」なにやらにやにやしている。
わ〜綺麗な女の人。なんかオーラが他の学生とは違うような。
「今日はそのままでいいからさ!学校終わったらうち来なよ!兄さんの余り物の制服あるからよかったら貸してあげるよ!」
「ありがとうございます!」
「とりあえず歩こうか。クラス気になるよね?」
「はい!」
そして僕はこの人と一緒に歩いた。
「ところで君名前は?」
「テイルズです!あの、あなたのお名前は?」
「私の名前はエンゼル。この学校の2年生よ!」
「よ、よろしくお願いします。」
「そ〜んなかしこまるなって!私もあんたに興味があるんだよ!」
「一応ほら先輩なので」
「お!番号見えてきたぞ!お前何番だ?」
何番?さっきの番号のことか!
「えと…42番です!」
「42か…あんたはCクラスだな。たしか先生はマンドラさんだっけな。おおまあまあ当たりじゃねえかよかったな!制服のことは私から先生には伝えとくよ!」
「ありがとうございます!」
すると遠くから声が聞こえた!
「おい!エンゼル!何してんだ!」
男の人だ。どうしたんだろ。
「まあた仕事サボって新入生絡みか!」
「だってえ!面白そうなやついたんだもん〜。見てよあいつ制服着てないんだぜ?面白いよな?」
「まったく…そんなしょうもない理由で」
その後エンゼルは耳元で囁いた
「それにぃ…あいつ恐らく外部だぜ…」
「何…」
「ん」男の人は咳払いして
「とにかく君、今日は仕方ないから明日から制服着てきなさい」
「わ、分かりました…」
「さあ!仕事するぞ!エンゼル!」
「わあーーやーめて!いやだああ!!おおいテイルズ学校終わったら校門で待ち合わせなあああ!!」
エンゼルさんはひきづられて行った。とにかくCクラスに行くか。
教室に着いた。席に座った。周りは既に友達作って話し合ってる。でもなぜだ!僕の周りには人がいない、いやそれどころか僕の方見て笑ってるではないか!
制服か!?制服のせいか!?生まれて初めて実の父を憎んだ瞬間であった。
「それでは君たち席につきなさい」
50代くらいの男の人が入ってきた。
「私の名前はアルゼータ・マンドラだ。君たちの担任だ。よろしく」
なにやら堅苦しそうな先生だな。やば!僕と目が合ってしまった…がこっそり頷いてくれた。
エンゼルさんがもう伝えてくれたのか!物分かりいい先生で助かった!
「もう少ししたら入学式だ。それまで待機してるように」
また他の人はグループ作って話し始めた。僕だけぼっちだ…
果たしてこの学校でやっていけるのだろうか…とほほ