どうやら負けられない戦いのようです!?
「話があるってなんだ?ハルク」
『ユースタス。お前テイルズに何か言ったか?』
そう言うとユースタスの表情が一瞬曇った。
「別に大したことは言ってねえよ。ただお前と仲良くするなと言っただけだ」
『なんでそんなこと言ったんだ?』
鋭い眼差しでユースタスを睨み付ける。
「だってよ、Gランクの奴が学年1、2を争うお前と仲良くするなんておかしいだろ?!お前も迷惑してるんじゃないかと思ってお前のためにやったんだよ!」
『そうか。ならお前は2つ勘違いをしているな』
「なんだよ……」
『一つ目。人が仲良くするのに強さなんて関係ない。そしてもう一つ。テイルズはもう弱くなんかない!!』
「はあ?!雑魚だろあんなやつ!さっきの試合もボコボコにされたに違いない……」
『テイルズが勝ったよ』
「……は?」
『お前はどうせテイルズが負けたと思って試合を見てなかったんだね。彼は圧勝したよ』
「ばかな……」
『だからね。この試合自分が勝ったらテイルズに謝ってもらう!!』
「上等だ。俺が勝ったら二度と近づくなよ!あんなスライム野郎お前にはふさわしくねえ!」
『…………』
ハルクはすごい冷酷な表情をしている。あんな表情初めてだ。
「それでは!試合開始!!」
『カウロ!』「カウロ!」
ハルクはアクエリア、ユースタスはゴーレムを出した。
「全力でいくぜ!!」
ゴーレムがアクエリア目掛けて走ってきた!
『はあ……悪いな……』
どこか呆れたような冷たいような表情をしている。しかしその瞳には絶対に勝つという思いが宿ってるようにも見える。
〜スキル!アクアハザード!〜
するとアクエリアの周りに大量の水が現れた。そして高さ10メートル程度の津波になり闘技場全体を襲う!!
「お、おい……こんなのどうやって避けるんだよ……」
『すまんな。ランクで人を差別する人……俺嫌いなんだ。だから初手からお前のことを潰す』
そして飛ぶ手段がないゴーレムは逃げ場がなくあたふたしている。
『じゃあな』
そしてなすすべもなくゴーレムは波に飲まれ、そのまま倒れてしまった。
「あ、あ……」
なすすべもなくやられたユースタスはなんとも言えない表情をしている。
「しょ、勝者ハルク!!」
一瞬で勝負がついてしまった。あのユースタスを瞬殺……なんてやつだハルクは!!
『じゃあ俺は今まで通りテイルズと接するからな。あ、それと後で謝っとけよ』
そして3回戦は終了した。その後の2試合も無事に終了し、学年模擬試合は幕を閉じた。
試合が終わり闘技場から出ようとするとユースタスがやってきた。
「テイルズ?その……マグザズに勝ったんだな……おめでとう。じゃなくて!その……ごめんな。俺が間違ってたよ。俺はもうお前の人間関係に口出ししないと約束するよ」
『ううん!分かってくれるならいいよ!よかったら僕と僕の周りの友達とも仲良くしてね!』
「いや、そんなわけには」
『だってこうやって謝りにきてるでしょ?!根はいい性格してるんだよ!だから仲良くしよ?』
「まあ……そこまで言うなら。よろしく……」
『よろしくね!ユースタス!』
こうしてユースタスとも無事仲直りができた。安泰な学校生活を送れる……!そう思ってた時期がテイルズにもありました。
そう……この学年模擬試合によって学校が大きくざわついてるのをテイルズはまだ知らない……




