どうやら質より量でゴリ押しするようです!?
「たかがスライム100体集まっただけで強くなったつもりかな?」
『さあ……始めようか!』
するとスライム達は木枯らしの亡霊を囲むように散らばった。
「なるほど。突風で一掃されないためか」
考えても仕方ない片っ端から吹き飛ばしてやる!!
木枯らしの亡霊は先程と同じように突風を起こし、スライム達を攻撃した!
『数の暴力を思い知らせてやる!!』
すると突風の標的にされたスライム達は見事に避け切った!
「くっ、安直だったか」
『それだけじゃないぜ』
さらに突風の標的にされてないスライム達が、一斉に体当たりした!
「まずい……!」
とっさに反応し、背後からの体当たりは風を起こして防いだ。しかし左右からのスライム達には反応できなかった!
〜う、うおおおおおお!〜
木枯らしの亡霊は天城越えを上げた。
スライム単体の体当たりはそこまで威力は無いとはいえ、2.30体のスライムの体当たりを喰らって仕舞えばひとたまりもない。
「やるな。まさかスライムごときにここまでやられるとは……だがこれまでだ」
そういうとマグザズは誰にもバレないように小さく微笑んだ。
『んんん……』
今の所やつの攻撃はデフォルトの突風攻撃のみ……だがそれだけでは無いはずだ。どんなスキルを隠し持ってやがる。あるとしたら広範囲攻撃……ならば!!
「お前に俺のとっておきを見せてやる!!!ふは、ふははは!」
マグザズは人格が変わったように高らかに笑っている。普段おとなしいが追い詰められるとこうなるのか。
『その前の僕のとっておきを見せてやる』
するとスライム達が集まってきた。いくぞ!
〜スキル!ユニオンスライム!〜
スライム達が皆液状化してどんどん合体していく。そしてみるみるうちに成長して、大きな腕が完成した。
スキルユニオンスライム。お気づきの方もいるだろうがこれも固有スキルだ。スライムを操る練習をしていて100匹を超えたあたりで入手したんだ!
「何……!」
まずい。これじゃ広範囲攻撃スキルのハリケーンが意味無くなってしまう!
「お前、俺のスキルを呼んで先に合体したのか?」
『ああ、風を操るモンスターだと広範囲攻撃系のスキルを隠し持ってるんじゃ無いかってな!だから先に合体させたのさ!』
「なら、これならどうだ!」
〜スキル!ツイスター!〜
上空から大きな竜巻みたいなものが二つ現れて、ユニオンスライムに襲いかかる!
『なるほど。範囲攻撃が意味ないなら今度は単体集中系のスキルか』
まあ単体集中攻撃とはいえ、元々が風属性の攻撃だから範囲は他のモンスターよりは広いけどね。
ならば!
『解除!』
ユニオンスライムはバラバラになり、それぞれ華麗に避けていく!
「何!」
そして再びユニオン!!
スライム達はまた集まり大きな手になった。そして……
〜ユニオン専用スキル!ユニオンハンド!〜
ユニオンスライムは大きな手を思いっきり振りかざした。そしてスキル発動中の木枯らしの亡霊は反応できず、そのままユニオンハンドをくらってしまった。
先程の体当たりのダメージもあり、木枯らしの亡霊は倒れた!
『やったあああ!』
「勝者!グレスター・テイルズ!!」
会場は大いに盛り上がっている。
「やるじゃんテイルズ!」
エンゼルさんもつい褒めてくれている。
控え室に戻るとサリーやハルク達が迎えてくれた。
「すごいよテイルズ!あんたいつの間にあんなに強くなったの?」
サリーはすごいはしゃいでいる
『ま、まあ特訓の成果かな?』
「テイルズ君本当にすごいよ!あんなにスライム操れるなんて!」
『ありがとうハルク!次はハルクの試合だよ。がんばってね!』
「あんなすごい試合見せられたら、居ても立っても居られないよ!」
ハルクが珍しくテンション高い。
「いや〜、まさかテイルズ君本当にあのマグザズを倒すなんて。あの人この学年で1番と言われてた男だよ。これで君の注目度は一気に上がったね!」
『君は……』
ルージュユグシル……!サリー戦の時にサリーは負けるだろうと言ってた人だ。
『そうか、そんなにすごい人だったのか。だが僕はもっと強くなるぞ!覚悟したまえ!』
さて……次の試合はハルクとユースタス!どういう試合になるのかな……
「やあ!今日はよろしくな!ハルク!学年1.2を争うお前と戦えるのは光栄だぜ!」
『そうかいユースタス。所で試合を始める前に君に話しておかなければならないことがあるんだ』




