道中どうやらハプニングが起こったようです
いよいよ今日はデイマンドへ行く!1人で生きていけるのかすごい不安だけど初めて行くデイマンドにとてもワクワクしているのが分かる。
最後に家族との朝ご飯を食べて馬車の準備をした。
「いいか!テイルズ。まあそのなんだ、1人で生きるのは怖いかも知れんが…なんとかなる!困ったら人を頼れ。これだけは忘れるな。いいな!」
「分かったよ。お父さん!」
「お母さんとても不安だけど辛いことがあったらいつでも帰ってきなさいな」
「ありがとうお母さん!」
「お兄ちゃんがんばって!」
「ああ、立派なテイマーになってくるからな!」
こうして家族との言葉を交わし、馬車は出発した。とうとうデイマンドへ行くのだ…!
馬車にゆられ何時間経ったんだろう。なにやら外が騒がしいな。思わず外の様子を見た。誰かが追いかけられてる。
「馬車のおじさん!あれはなんなの?」
「あー、あれはナイツ王国のやつらさ。最近仲悪いって噂には聞いてるだろ?うちの国の奴らと揉めてんのさ」
またやつらか…。あれ?なんかこっちに来てないか?
「おじさん!奴らこっちに向かってるよ!」
「なんだって?!」
その後女の人の声が聞こえた。
「そこの馬車の人〜!!乗せて乗せて乗せてー!!!」
「おらあ待てや小娘え!!!」
「いやあああ!!助けてええ!」
ものすごい勢いでこちらに向かってきてる!!
人助けは趣味じゃないが同じ国の人だ。乗せてあげるくらいはするか。
「そこの君!早く飛び乗って!」
「うん!」
その少女は馬車に飛び乗った。
「おじさん!全速力!」「はいよ!!」
ヒヒーーン!馬が甲高いいななきをした。
「待てええ!!」
追いかけてくるが馬の速さには追いつけまい。間一髪だった。
「た、助かったわ乗せてくれてありがとう。後でお礼渡すわ」
「いいよお礼なんて。それよりなんで追われてたの?」
「ちょっと色々あってね…」
何やら表情が少し暗くなってた。
「ふうん…」これ以上は聞かないでおこう。
「ところで君名前は?僕はテイルズ」
「私はサリーよ。ちなみにこの馬車はどこへ向かってるの?」
「デイマンドだよ」
「デイマンド…よかったわ!私もそこへ用があったのよ!」
「それはよかった!あとどれくらいで着くか分かる?」
「ここからならあと1時間ほどで着くわよ」
「そうか。じゃあ僕はもう少しだけ寝るよ」
「そう。なら私もそうしようかしら」
こうして2人はゆったり馬車に揺られた。
そしてとうとうセラマジア王国首都デイマンドへ着いた!
真ん中の大きな花を中心に大きな城壁が街全体を囲っている。なんて大きさなんだ!建物も人も!僕の住んでた場所とは大違いだ!
「わーーーー!!!すごい人!あとこんなに建物がいっぱい!」
「なによ、テイルズ初めて来るわけ?」
「うん!僕の育った故郷はすごい田舎でさ!こんなの初めてだよ!」
「そうなのね。んじゃここでお別れね!助けてくれてありがとう!この恩はいつか返させていただくわ!」
「あ!ばいばーい!」
こうして彼女はどこかへ行ってしまった。
さてと、まずは住む所を探さなきゃな!ついでに観光もしよっと!お金はお父さんからたくさんもらったしまだまだ日が落ちるまで時間あるし!
こうしてデイマンドを少し探索することにした。