田舎の少年はどうやら首都へ行くことになりました
セラマジア王国の最果てにあるファーゼスト村に
父のテイング、母のマーシャ、妹のリーシャに長男テイルズのグレスター家が存在してた。
もうすぐ15歳になるテイルズ。地元のテイマー育成学校に通うのを楽しみにしていたが…?
『テイルズ!!お前来週から行く学校はこの国の首都にある王立デイマンド学園だ!あははは!』
「ええええええ?!!!」
お父さんは突然変なことを言い出した。
〜話は遡る〜
僕はテイルズ。もうすぐ15歳になる最果ての村に住む男の子さ。いつも通り父と2人できのこやきのみなどを採取していた。
僕のお父さんはすごいんだ。魔物の扱い方が完璧ですごい強いテイマーなんだぞ。どんな魔物もやっつけちゃう!
今日もお父さんと狩りを終え家族でご飯の時間だ。1週間後僕は近くのテイマー育成の学校へ行ってしまう。だから家族の雰囲気も和気藹々としてる。
『テイルズ、お前とうとう1週間後だな!』
「うん!すごい楽しみだよ!!」
「うふふ!月日が経つのも早いわね〜」
「がんばってねお兄ちゃん!」
「ファーゼスト村の育成学校に通えるんだろ?かなり評判いいし。絶対いいテイマーになるぞ!」
すると父は何やら険しそうな表情をしてた。
『あ〜、テイルズ。そのことなんだが…』
「どうしたの?」
「この国セラマジア王国は近くのナイツ王国と仲が悪いだろ?その連中がつい最近この村を襲ってきてだな。唯一のテイマー育成学校が燃やされちまってよ…」
そんな……!一気に不安になる。
「え?じゃあ僕は学校に行けないの?!」
『だがテイルズ。安心しろ!俺が別の学校に通うように手配しておいた』
「ほんと!?よかったあ。ちなみにどこの学校なの?」
お父さんはニヤリとした。
「王立デイマンド学園」
え?!僕だけではなくリーシャやお母さんも驚いてた。
『はーっはっは!驚いたか。頑張ってこいよ!』
「え?いや、ど、どうやって許可を得たの?そんなことより僕がデイマンド学園なんて無理だよ!」
「そうよあなた!あそこは全国の名の知れた家系や貴族ばかりが通うところよ?首都デイマンドに住んでる人ですら通えるかどうか難しいと言われてるのに…」
お母さんもこの慌てよう!やはり普通じゃないよ!
『まーまー!小さなことは気にすんな!とにかく通える学校見つかってよかったな。頑張れよ!あーそれともちろん一人暮らしだから、やべ泊まるとこ確保すんの忘れた。なんとか頑張ってくれ!一応それなりの金は渡しとくから』
無責任すぎないか?このオヤジ!!昔っからそうだ!狩りに行く時も自由気ままに行動するから困ってたんだよ!まあこの人に何言っても無駄かな。
「わ、分かったよがんばるよ!」
『それでこそ俺の息子だ!』
こうして食事は終わり眠りについた。あまりの事に不安になってしまっているが心のどこかでワクワクしている自分もあった。