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虚記  作者: 白鯨 現
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『二月六日 白線』

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私の前を数人の小学生が歩いている。

「白いとこ以外ふんだらだめだからねー」

「落ちたやつじごく行きなー!」

 随分と懐かしい遊びをしている。今どきの子供もこういう遊びをするのだなぁと眺めていると、一番後ろを歩いていた子が不意に白線から足をはみ出させてしまった。

「あっ」

 その子が小さな声を上げる。

 すると、まるで地面に吸い込まれるかのように、その子は消えてしまった。他の子はきゃあきゃあとふざけ合いながら、その子に気づかず行ってしまった。

 私の足元にはしっかりとした地面があり、白線以外の部分を踏んでも、もちろん落ちることはない。

 子供だけが落ちる地獄があるのだろうか。


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