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虚記  作者： 白鯨　現
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『二月四日　透かしブロック』

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ここ最近、ブロック塀に囲まれたある家の前を通ると、等間隔で並んでいるそれぞれの透かしブロックの向こう側からこちらをジッと見つめている人々がいるのだが、そろそろ挨拶くらいはすべきだろうか。


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