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虚記  作者: 白鯨 現
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『一月十九日 洗濯機』

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 このアパートの部屋には洗濯機を置く場所がない。なので大抵の住人は通路に洗濯機を置いている。隣の部屋の住人も例に漏れずそうしている。

 この隣人の姿を今まで一度たりとも見たことはないが、夜の遅い時間になると洗濯機を回しだすので困りものだ。

 しかし、いつも奇妙に思うのは、洗濯機を回しだすと同時に洗濯機の方から火がついたように泣き喚く赤子の声が聞こえてくることだ。まあそれも十分程すれば収まってしまい、あとには重くて少し柔らかなものがごとりごとりと洗濯機で回され洗われている音がするばかりだ。

 毎晩何を洗っているのだろう。


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