怒り
はじめて詩というのを書きました。
短いですがよろしくお願いします!
それは怒りだった。
怒り。
いっそ死んでしまいたいくらいの怒り。
心の奥底からマグマのように沸き上がり、肺とのどを焼きながらせりあがってくる怒り。
苦しかった。
悲しかった。
その言葉が。
声色が。
表情が。
私のすべてを否定した。
死んでしまえと、ささやいた。
いっそ死んでしまえ。
死んだら、死んだら。
喜びがないかわりに、怒りもない。
この世を憂いて、身を投げたくなる衝動も。
人々の欺瞞に、ガラスのような眼玉をギョロギョロ動かして、怯える不安も。
すべてが空っぽだ。
すべてが虚無の世界だ。
真暗な水平線を見つめながら、朽ちゆくさまはどんなにか素敵だろう。
宇宙のようにひっそりと沈黙したまま、崩壊できたらどんなにか素敵だろう。
ああ。
それでも。
それでも。
私は生きなくてはならない。
神様からもらった、かけがえのないものらしき命を抱えて生きていかなくてはならない。
過去も、未来も、希望も、絶望もない世界を生きなくてはならない。
喉奥で悪臭放つネトついた唾液と。
塩酸の海で、じゅくじゅく溶ける腐敗した死体のようなミートスパゲッティーとを抱え。
生きていかなくてはならない。
きっとそれが私の罪だから。