3
私は兄様達から離れ従者の元へ行った
「王子?どうされましたか?」
私と同じ目線になる為腰を曲げて首を傾げているこの人が僕の従者…
では無く、僕の従者は外にいる。
「かずに会いに行くの」
私が究極に可愛く言うと男の人は鼻血を出してしまった
「ゴフッ…」
私は慌ててメイド達を呼び運んでもらった
…大丈夫かな…
まぁ、そんな事はどうでもいい。
従者の元へ早く行きたいので廊下を走って外に出た
「カズ!」
「!セシー!こんな所に来てはだめだよ」
この人が僕の従者で幼なじみのかず。
ゲームの世界では僕の大好きな推しくんだ♡
「?どうして?僕はかずに会いに来たのに。」
「…ゴフッ」
あれ?悶えてない?幼なじみにまで使えるなんて凄いなぁ
「それで?何やってたの?かず?」
かずは気を取り直し質問に答えた
「魔術と剣の訓練を」
「魔術?良いなぁ僕もやりたい!」
と無茶な事を言ってみる。かずは今6歳で魔術判定は5歳にある。
かずは魔術の才能が合った為剣だけではなく魔術も磨いているらしい
が、僕はまだ2歳。判定は愚か魔術は呪文を唱えければならないので5歳以下は難しいとされている
……が、僕はあっちの世界で12年。こっちで2年経って居るので14歳な訳だ。
いける
「だめですよ!」
普通はこうなるよね。
「どうして?…知ってる?かず?魔術はね、別に呪文を唱えなくても良いんだよ。ただ自分の意識が集中するように呪文があるだけなんだ。」
「はい?そうなんですか?」
そうだろう。知らないだろう。これはこの世で僕だけが知ってる事だから。
「うん。だからね僕でもできるんだ」
(メガファイアー)
ボンッ ブフォォォオ
「わっ?!え?せシーがやったの…?」
「そうだよ。僕がやった。」
すると近くにあったドアが勢いよく開いた
「何事だ!!」
「?お父様!どうされました?」
「…セシー?これはセシーがやったのかい?」
カズ見てたし正直に言った方がいいな
「はい!僕がやりました!」
「「…はぁぁ」」
え?カズと父様シンクロしたよね?ね?
「魔力判定をしに行こうか…セシー…」
嘘!やって貰えるの?やったぁぁあ