表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ever Friend  作者: 遊馬貴
3/4

人間Switch

ところでみんなってスイッチある?

やる気スイッチ、おやすみスイッチ、休息スイッチ、切れるスイッチ、エロ…

人にはそれぞれのスイッチが存在しているという。確かに、さぁやるか!の時には誰かに背中からオンオフのスイッチを切り替えられているのかもしれないな。振り返れば一瞬でも見れるかもしれない。

今も君の後ろに…

そんな事をなぜ思ったかって?

その出会い自体が俺のスイッチを自ら押したのかもしれないが、バイト先の社長さん?まあいちアルバイトの俺からしてみれば偉い人もどうでもいいんだけど、顔立ちも良く、愛人なんかが2、3人はいるだろうと羨ましくもなる人間格差はこの事なのだと自分のココロもムスコも頷いている。


一流企業だけあって待遇はそこそこいいんだが、白い巨塔みたいな現場訪問で後ろには媚売り役職達がゾロゾロ歩くやつが毎日あるんだけど、その社長らしき人から言われたんだ。

巡回の中で君からは真剣さが見られるから毎日気にはしている。

このままうちに社員を目指すのであれば君には大いに期待していますよと…

なぜおれ?

大学生らしいが、今君が持っているモノを後ろに付いて周るくだらん蟻達に教えてやりたいんだ!

私にはこの先時間はあまりないのだが、もし君がここで成長してくれるのであれば一つ言葉を与えておく。

意識が変われば行動が変わる。

行動が変われば結果がかわる。


どこかで聞いた事のあるようなありきたりのフレーズ。


君は変わる事を恐れずチャレンジしてほしい。

そう言うとあたかも「待ってるぞ!」と言わんばかりに手を振りながら去って行った。

心を打たれるよな。

流石に人生の先輩でもあり大企業の社長だけあって文学には筋が通っている。


その夜にベットで横になっていると、有る意味自らがスイッチを入れてしまう意味がなんとなく理解できた…

そんな気がするんだ。

確かにくだらない学生生活を適当に過ごしてきたが、過去の分岐点やスタート地点なんかには必ずやる気をもった自分がいて、そのやる気スイッチを押したのは自分なのだと。

必ずといっていいほど自分で押したスイッチの後には、結果が伴い、たとえダメでも自らが反省し、次の行動が変わっていた。

ただの偉いおじさんと馬鹿にした自分に反省し、人生の先輩の言葉って時として本気で人の人生を左右するんだなと深く考えてしまった。


そこから大学の授業は特に文系に力を入れて勉強し、好きな事にはとことん集中してしまうオレの悪い癖?なのだが過去の偉人の本やら小説なんかを読み漁ったんだ。

今でも心に響き、オレの座右の銘と勝手にさせてもらってるんだが、吉田松陰ってやつはすごいんだ。

数々の名言を残しているらしいのだが、

夢なき者に理想なし…

最終的には夢がないやつは何も結果がでないと言っている。

まさしくその通り!

やる気スイッチが本当に存在して、それを自らが押す。そんな事を考えながら悪くも甘ったるい自分が顔を覗き出す。


ちょっとおれのスイッチ押してくれよ。


なかなか自分だと押す気になれなくてさぁ…頼むから切り替えてくれ!

なんて会話がそこらじゅうで聞こえてきたら面白いよな。

日本全国民がやる気だらけになった時はたぶんこの不景気もふっとんでしまうのだろう。

てかお前の首の後ろに何かついてるよ…

それってスイッチじゃねーの?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ