第１５話 トルーマン大統領との会談 その２
以下は動画内容である。その内容としては第１１話で織田裕司が天皇に語った内容を含んだ、過去（１９４５年からすると未来）映像で証明したものだ。
動画は語る。日本の広島、長崎への原爆投下と被害人数、そして日本の降伏と、日本のＧＨＱ支配に基づく教育改革や平和憲法制定、その後の経済的繁栄。
一方、蒋介石率いる国民党を台湾に追い出した中華人民共和国（以下中共）とソ連等の共産圏国家の、対外的には、共産主義者に武器を支援し戦争をさせて共産化させる戦争体質（朝鮮戦争しかり、ベトナム戦争しかり）、嘘と謀略にまみれた体質（隣国に工作を派遣し、その国の報道と教育を操りありもしない歴史や冤罪を着せて世論を誘導し、その隣国通しを仲違いさせる）、ソ連の大粛清や中共の文化大革命、大躍進政策、天安門で見て取れる、多くの自国民を殺す虐殺体質、何より権力者自身の保身と、実際に脅威となることがあったわけでもないのに潜在的反体制的であるだけで多くの者が死罪となった残虐体質、軍事的に弱い周辺国を侵略する体質、中共のチベット、モンゴル、ウイグル侵攻しかり、ソ連の東欧諸国の軍事支配、ポズナン暴動しかり、ハンガリー動乱しかり。が明らかになった。
またソ連と中共の核兵器保有、冷戦における軍拡競争、核兵器開発競争、米ソのロケット開発競争、ソ連、中共の計画経済の相次ぐ失敗、米国の繁栄とソ連や東欧共産諸国の崩壊、ベルリンの壁崩壊と東西ドイツ統合。キューバ危機、中京の市場主義経済取り入れとその後の成功と繁栄、トランプ大統領との貿易戦争、中共のオーストラリア、カナダ、ニュージーランド乗っ取り計画の発覚、その報復としての中共転覆工作と西側諸国と中共の取引禁止、そしてつに第三次世界大戦の核戦争の勃発とその顛末が明らかになった。全世界は知った。人類の滅びた原因の多くが、共産主義に名を借りた、ファッショ体質、邪魔者は即殺す体質にあったことを。
しかしながらトルーマンは信用しなかった。
トルーマン「こんな嘘の歴史を私に見せて何の謀略だ。私はだまされんぞ。ソ連、中共と米国を戦わせて日本が得をする為の謀略だろう。だいたい君は、タイムマシンを発明した未来人と称しているが、そんなものできるわけがない。」
僕「では、好きな時代の好きな位置の映像を見れる装置を貸し出しましょう。すぐに真実しか映像化されないことが証明できるはずです。例えばトルーマン大統領の奥様との出会いのシーンとか、他人の知るはずのない出来事を見てみてください。装置の名前は『過去未来の映像投影装置』です。ＡＩを搭載しているのでどこそこの時代の映像を映せと言えば、映してくれます。」
続ける「私がここに来たのは、このような核戦争が起きて人類が滅びてしまわないよう地球統合を提案したいからです。私はソ連、中国、イスラム教圏の核戦争を引き起こして人類滅亡に導いた国家以外の国々にロボットを派遣し、地球統合の是非を問う国民投票を行います。是非、この国民投票の結果に従っていただきたい。これが希望です。私の提案する国家の形はこの動画の続きとこの書類の通りです。米国の法律をベースに改変した法律、直接民主主義、無税、全国民への衣食住と完全な医療制度提供を約束します。」
トルーマン「ふん、劣った猿の東洋人の君に、そのような提案をしてもらわなくてもよい。我々は国際連合を開き、ソ連、中華人民共和国を含めた主要国を常任理事国とした合議制を企画している。そこでは何でも話し合いで解決していくのだ。君はお呼びではない。ジャパンエンペラーと共に去り給え。日本が降伏しないと言うならソ連と語らい攻め滅ぼすまでだ。」
僕「それはお薦めしません。とにかく、この『過去未来の映像投影装置』を置いて行きます。あと第２次大戦後の「映像の世紀」と言うビデオも置いていきます。このビデオはアメリカＡＢＣと日本のＮＨＫと言う放送局が作ったものです。」
アッシュ「僕はアメリカ国民として言う。トルーマン大統領、あなたは愚か者だ。今すぐ合衆国大統領を辞任すべきだ。それに私の尊敬する裕司織田に、劣った猿とか有り得ない程無礼だ。さすが元ＫＫＫ、唾棄すべき人種差別主義者だ。」
エレン「大統領、あなたの今の言は、将来人類の滅亡に導くものです。到底許し難い。それに誰が見ても尊敬すべき、人類初の大発明ワープ航法と反重力エンジン、そしてタイムマシンの発明者である裕司織田に猿？私にはあなた、トルーマンこそ猿に見える。裕司織田は人類がいくら感謝しても感謝しきれないし程なのになんてこと言うの？、、、大発明に対してはノーベル物理額賞を、人類再生の功に対してはノーベル平和賞をこそ賞することが相応しいわ。猿のトルーマン、あなたは弟アッシュの言う通り辞任すべきです。」この２人の発言が米国国民にめちゃくちゃ受けた。そしてトルーマンの支持率の著しい低下を招いた。
僕「まぁまぁ、この会見は全世界に向けて放送している。だからソ連や中国共産党も見ているんだ。あまりおかしな発言をすると戦争になるからね。」とトルーマンに向けてウインクする。「それにそうそう急に来て信用しろというのも難しいだろ。だからこそ『過去未来の映像投影装置』を置いていくんだ。トルーマン大統領、私の提案を受け入れる気になったら『過去未来の映像投影装置』にその旨をお伝えください。」
動画が、引き続き流され、未来の地球統合政府の形を示した。
