表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いつか君に会えたなら  作者: 宮さん
1/1

始まり

2話くらいから確信に入って面白くなると思うので頑張って2話まで呼んでくださいお願いします!なんでもしますから!

「苦しかったんだ、苦しくて苦しくてただ……あいつを幸せにしてあげたいだけだった……でも俺は弱くて、強くなろうと何度足掻いても、強くなれなくて……」



「お前は……お前のした事は間違いじゃない、きっと他の人間にとっては許されざる罪なのかもしれないが、悪い事……なのかも知れないが、お前のした事は間違いじゃなかった 」


「ここまで来て……まだ……俺にそんな優しい言葉を掛けてくれる人間が……生き残ってたんだな」



俺は苦し紛れにそう言い

力なく肩を垂らした…………




俺がそこから起き上がる事はもう二度となかった……




___________________________________



朝、目が覚める、俺は日頃の疲れを感じながら、いつものように何も変わらない人生を悲観していた 。


「同じ天井だ」


とヲタクの界隈では有名なセリフをパロって言ってみる。


まぁこんな事を言った程度で空から突然美少女が降ってくるだとか、突然異能力が開花するだとか、そんな事はありえない訳なのだが。


まぁとにかく、早く学校に行かなくては

俺は早速朝の用意を始めた。



___________________________________


俺はいつものように席に着き授業を受ける。

静かに、誰の目にも止まらないように、


何も話さず、他人と関わらず、静かに生きていたいのだ、


ずっとそう思って生きてきた


あの日が来るまでは



___________________________________


俺のクラスでは男子より女子の方がイキっていた、何故なら、今その理由が目の前で気持ちの悪い笑みを浮かべて暴言を吐き散らして居るからに他ならない。



「お前、気持ち悪いんだよw早く失せろw」


「勉強も運動も出来ないくせにいつも本ばっか読みやがって教室の空気が悪くなんだよ」



西條夢その他数人が1人に暴言を吐いていた。


暴言を吐かれていたのは有川由依、いつも教室の端で本を読んでいる様な文学少女だ


顔立ちははっきりしていてショートボブな所が可愛らしい。

彼女は目が悪いらしくずっと眼鏡をかけている。

コンタクトにしないのは単に面倒なのと長期的に見てコストがかかるからだろう


彼女に暴言を吐いて居た西條夢はいじめっ子のリーダー的存在である。

金髪にピアスをしてるところがいかにもアホらしい



彼女が虐められ始めたのは彼女が図書委員をしていた時に図書館で西條達が騒動を起こし、それを止めに入った唯一の人間が有川だったかららしい


らしいと言うのは俺も友達からの又聞きだからだ、その友達は現場を見ていたので情報は確かだろう


そんなこんなで有川は西條達から酷いいじめを受けていた


俺は関わらないようにと黙ってその場を離れ俺の唯一の友達が居る場所に向かった


俺の友達関島悠斗は俺が小学校の時からの付き合いである


「あれ、酷いな……ちょっと一言いいに行くか?」


「止めとけ、お前が対象になるだけだ」


「でもなぁ」


関島は意外と正義感がある、俺はそれを美徳とは一切思ってないけど


「おい……何しれっと俺の机半分占領してんだ」


「しょうが無いだろ?俺の席あいつらの真後ろだし、俺に飛び火なんかしたら面倒だ」


「あのなぁ……まぁいいよ」


と、関島が俺の頼みを快く引き受けてくれた所で授業開始10分前のチャイムがなった


「やっべ早く食べないと」


そのまま何事もなく授業は終わり、俺は下校した


それから何事もなく時間は過ぎ

3年の1学期が終わった


3年の二学期に入り俺は焦っていた

今まで誰にも見られないように、気付かれないように、静かに生きていた俺だったが、俺にも夢はあった



「彼女が欲しい」



そりゃそうだ、高校生にもなって今まで彼女どころか女の子とすらまともに会話したことが無い


自分はアニメが好きでラブコメ物をよく見るのだが、アニメのように彼女と花火を見に行って誰も居ない静かなとこで二人きりで打ち上げ花火を見たり、プールや海に行って彼女が水着になりモジモジしてる所を見ながら可愛いなぁとか思ったりなんて物は、大人になったら出来ないのである


今女子高生と付き合えるのは男子高校生だけなのだ


大人になってから青春しようとしたとしても、10代に手を出したら犯罪、仕方ないからと言って30代くらいのおばさんと花火行って何が楽しいのだろうか


この青春は今しか出来ない青春なのだ


あーどうしよう、俺はどうしようもない、なんて馬鹿なんだ俺は……

硬派気取って人と関わらないなんて傷付いたフリして、誰かに気付いて慰めてもらいたかっただけだ……


幸せは歩いては来ない

実際そうだ


でもどうしようもない、人間関係はほぼほぼ固まって大体の男女は彼氏彼女は出来ている

それ以外は冴えないグループでは同性同士固い絆が有るので手の出しようがない


俺……このまま卒業してつまらない人生送ってそのまま死ぬんかなぁ……


そう思っていた下校途中、少し買い物をしたいと思いいつもと別の道を通った


もしかしたら神様の天啓だったのかもしれない


あの光景を見かけた物は


あまり人の来ない路地裏


「おいゴミ!早く顔上げろよ!金だせつってんだよ!」


「いや、です……」


「あぁ?舐めてんのかてめぇ」


西條とその取り巻き1人と有川さんが居た


有川さんの方を見ると足に軽く蹴られたような痣がある


今日は2人だけで有川さんから金を毟っているらしい


その光景を見た瞬間、俺の頭には酷く邪な考えが浮かんでいた

(この娘助けたら俺の事好きになってくれるんじゃないか……?)

そんな馬鹿な考えが浮かんだ後にふと不安も過った

やはりあいつらは怖い、俺が入り込んでも2対1である


けどあいつらは校内でも有名なヤリマン達でクラスのイケメンの男子達とヤリまくってる俺より人間的に下の存在だ

そう思った瞬間には恐怖より怒りが勝り体が勝手に動いていた


「おい!お前ら何してんだよ」


「あ?てめぇには関係ねぇだろ」


「よく見たらこいつ同じクラスの奴良縫じゃんww」


「誰とも口聞かないって有名の?」


「そうだよ、うけるwそんな奴が私らになんの用?友達と遊んでただけなんですけど」


嘘だろ……この状況でよりにもよって【友達】と遊んでただけなんて言いやがって

ここまで人間としてゴミだと思うと怒りが増してくる


「この娘の足が怪我してるのは?」


「この娘が勝手に転んだんでしょ私達は看病してあげてたの」


なんだこいつくっそイラつくな


「んじゃなんで路地裏に居るんだよ、病院とか薬局で絆創膏か何か買えばいいだろ?」


「あーはいはいそうですねー何となくここに来ちゃったんでぇす」


こいつら面倒くさくなってやがる……


「もういいよ、本当のこと言えよ、虐めてたんだろ?有川の事、聞いてたんだよアホ共」


「あ?あっそ、聞いてたからどうした?センコーにでも言いつける気?ボクのだいすきな有川ちゃんが友達にいじめられてました!とでも言う気?ウケるww

言っとくけど有川は私達の味方だから、ね?」


「は、はい」


西條の睨み付けに怖がるように有川は呼応する


ほう、まぁそう来ると思ったよ


「そうかーそりゃあ困ったなぁー」


そう言いながら俺はスマホを取り出した


「んじゃこれ先生に聞かせても分かってくれないかなぁ」


そう、俺はいじめを見つけた瞬間、飛び込もうと思った瞬間

証拠写真と音声を録音していたのである

大体こうなることは予想ついてたけど、こうも堂々と俺の思う通りに動いてくれるなんて面白いな


「っ!?お前……」


「なんだ?飛び込んだ以上俺が悪者にされるのは予想がついてる、証拠を残しておくのは当然だろ?」


「うっぜぇ……渡せよ!」


「いや、渡せよと言われて渡す訳ないだろ」


俺が半笑いになりながら言う


すると逆上したのか女子二人の顔がみるみる真っ赤になっていく


その時、西條の取り巻きの1人が流石に自分の身が危ないと思ったのか、俺のスマホを取るために掴みかかってきた


まぁそうなる事も当然予想は付いてる


西條も昔はキックボクシングを少しやってたみたいだが、男子には流石にかなわない


俺も別に運動が苦手な訳では無いクラスの中では中の上くらいだ


だから女子二人程度には流石に負けない、そう思っていた


取り巻きAに飛びかかられて俺は少し身動きが取れなくなった


思ってた以上に力が強い……


剥がそうとしても腕が取れなくそのままスマホに手を伸ばされる


やばい……


と思った瞬間俺は片方だけになった腕を解きそこから一時逃れることに成功した

ついでに少し胸を揉んだことは内緒だ


取り巻きAを振り解けたと思った瞬間強烈な振動が俺の頭に伝わった


西條からの右フックだ


驚いた、スマホを取ろうとはするだろうと思っていたが直接の攻撃はないとタカをくくっていた


あほだな……俺は……


一瞬脳震盪になりかけた頭を起こす


「痛ってぇ、お前ら……俺は一応言っとくと男女平等主義でな女子にもちゃんと暴力を振るうんだよ」


仕方ないこっちも殴られたんだから殴っても構わないだろう


なんとなくボクサーっぽい構えを取る

こっちの方が避けやすいだろう


また向こうから右フックが来た


紙一重ギリギリで躱す


うっわあっぶねよく俺避けられたな……


そしてカウンターのパンチを腹に叩き込む、ありったけの力を注いで


バンッ!


軽快な音が響き、西條が腹を抱え込んだ


「まだやるか?」


「もう……しません……」


息切れ切れで西條が答えた


取り巻きAの方はさっきの俺の容赦ない攻撃が怖かったのかビクビク震えている


やった……勝ったいじめられっ娘を守ったぞい、完全勝利したぞい、UC流したい

そう思いながら俺は有川の方を向いた

なんとなく思い立って書いてみたものですが誰かが面白いなって思ってくれればいいなって思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ