あの先には...
※ノベルゲームを作る用なので分岐のしおりタグが設定されています。
※この文章はノベルゲーム投稿用のデプロイです。
・登場人物/用語
宮瀬和樹:
主人公
現在大学2年生(20)
都会に住みなんの変哲もない生活を送っている。
中学校入学時に田舎(母方の実家)から都会に引っ越してきた。
小学生の頃の記憶は薄れている。
両親はすでに離婚しており、父方に引き取られている。
大学の合間にバイトで稼いだお金を特に使うあてもなく貯め込んでいる。
一瀬捺子:
(10)近くの分校に通う小学生の少女。
たまに何か遠くをみているが基本そこには何もない。
主人公を毛嫌いしており、あまり近寄ってこない。
永良和慶:
白杜特有の御白夏様式を継ぐ、唯一の大工。
他所から知られることも少ないため、永良和也の申し出には厳しくするが、
実際のところは自分の代が最後だろうと考えていたため少し安堵している。
永良敏和:
永良 和也の父親、父親の家業を継ぐ気はなく、
隣町に出稼ぎに出ているが休日にはいつも帰ってくる。
息子が弟子入りしたことに反対ではあるが、
息子が決めたことだと割り切り、永良和慶に任せている。
神代要:
現在高校生(17)であり、普段は山を越えた先にある高校の寮で暮らしている。
夏休みには毎年行事のために戻ってきている。
小学生の頃、主人公とは分校で知り合っており、
ある事件に巻き込まれているが本人は覚えていない。
神主 - 神代一義:
籠杜神社の神主、普段は温和な性格である。
元妻である神代夏見に起こった一件をきっかけにこの家に生まれたことを恨んでいるが、
そのこともあり神事に向かう際の姿勢は鬼そのものと呼ばれる。
神代要の父親。
神代七:
神代一義の妻。
しっかりとした一面を持つゆえに周りからは冷たい人だと距離を置かれるが、
その一面とは裏腹に神代要を本当の娘であると思い疑わない。
神代宜範:
近所のおじいさん:
所有している田畑を切り盛りする近所のおじいさん
特に出荷などはしておらず、自給自足で余った野菜などは近所におすそわけしている。
吉良文代:
主人公の母方の祖母(67)
由緒ある家ではあるが長女しか授かっていないため、
祖父(吉良宗次郎)亡き後、
その歴史を知るただ一人の人物。
主人公が小さい頃、この祖母の家で暮らしていた。
吉良史乃:
主人公の元母親(43)
主人公の父とはすでに離婚しており、
実家の隣町に一人で暮らしているが、たまに母の様子を見に実家に帰ってくる。
母親とはあまり気が合わないため、いつも距離を置いている。
籠杜神社:
土地特有の氏神を祀る神社。
年に一度,8月に奉納祭で白篭神楽を奉納する神社として有名。
歴史は深く、1000年以上になるという。
時代:現代
テーマ:現代に垣間見える昔の名残ある田舎におけるホラーノベル
用語
籠杜神社
永良家
吉良家
一ノ瀬家系
御白夏様式
---------------------- 本文 ----------------------
じーじーじーじー(クマゼミの鳴き声)
夏休み...か...。
小遣いもたまってきたところだ。
別にこうと言って使う宛てもないのだし、
遠出でもしよう。
行き先はどこでもいい。
そういえば、小学生の頃、
行く当てもないけど遠いところって
よく遊んでいたな..。
あまり宛てがあるわけではないが ー
小さいころ、母方の祖母と一緒に住んでいた。
小学生の高学年になると同時に、都会のほうに越してきて、
それ以来、祖母の家には出向けていない。
中学生の時、両親の関係にいざこざが起き、
当初予定していた里帰りもなくなってしまったのだ。
祖母からはたまに手紙が送られてくるくらいで、
まだ元気であることしかわからない。
少し前までは父と二人で暮らしていたが、
大学生になり、このボロアパートを借りて下宿している。
そんなこんな考えているうちに、
思い出巡りでもしよう...
そう思った。
少し目をつむり昔のことを思い出してみようとする。
しかしながらもう何年も前のことだ。
記憶はほとんど薄れている。
しかもこの暑さでは思うようにもいかない。
じーじーじーじー(クマゼミの鳴き声)
「はあ...」
ゆっくりと目を閉じ、畳に倒れこむ。
古びれた畳の匂い...。
ふと気を抜くと、
連日のアルバイトのせいか、
どっと疲れが押し寄せ、
倒れこむように寝入った。
「ねぇ、覚えてる..?」
朧げな意識の中ぼんやりとその声は聞こえる。
-場面転換-
(林のような風の音)
「ねぇ、聞いてる?」
今度は、はっきりその声を聞き取れた。
霞みがかった視界が開け、
その光景に違和感を覚える。
ここはどこだ..。
アパートの一室に倒れこんでそれから...。
「ほら、こないならおいてくよ」
混乱している自分を不思議がるように
少女の声が自分を呼びかける。
あれこれ考えているうち、向こうの方に目をやると、
少女はすでににポツンとしか見えない。
選択肢1:少女を追いかける。
フラグ値+1
tag: story_ prologue_01
{
おぼつかない、足を前に進め少女の方へかける。
ようやく少女に追いついたが、
息が上がったため、膝に手をついて息を整える。
「ほら、あれ」
少女が指をさす方を向くと、
そこには壊れた鳥居が一つ。
「あの先に探してるものがあるよ。」
「え?」
振り返るとすでに少女の姿がない。
周りを見渡すが、
どこまでも続いている、
雑木林がしんっと佇むばかりである。
「あの先..」
足を進める。
風が強くなり、周りの木々がざわめきだす。
次第に視界が霞んでいく。
手でもがこうとするが、体が思うように進まない。
意識がくらむ中、もう一度その声を聞いた。
「ねぇ?覚えてる」
}
選択肢2:とりあえず状況を把握しよう。
フラグ値+0
tag: story_ prologue_02
{
周りを見渡してみるが、やはり雑木林が続くばかりである。
そうこう考えているうちに、あたりが次第に陰ってゆく。
風が強くなり、周りの木々がざわめきだす。
次第に視界が霞んでいく。
}
カラスの鳴き声〜少しホラーチックの〜
「うわああ!!」
扇風機の音がカラカラとが鳴る音が聞こえる。
「夢か...」
声が漏れる。
少し、安堵しつつ窓の方を見る。
すでに夕陽が差し込んでいた。
「疲れてたんだろう。」
夢のことが気になったが、
買い置きしていた夕飯を食べた後、
祖母の家へ向かう算段を立てる。
どうも住んでいる場所から電車を乗り継いだとして、
3時間ほどかかるようであるため、
その日はいつもより早く床に就いた。
シナリオのご指摘などお待ちしております。