いじめられたら、いじめ返さないと。
「お義姉様!よく来てくださいました。
私、とっても嬉しいです。
だってお義姉様は私のことを嫌いだったでしょう?
目障りだといつも私をいじめていましたよね?
私はお義姉様のこと好きなのに、嫌われていてとても悲しかったのです。
いつか私を好きになってくれるんじゃないか、と信じていたのです。
知っています。
絶対にそんなことはあり得ないと。
分かっています。
まだ私のこと嫌いでしょう?
だから私が幸せになった姿なんて見たくないと思っていたのです。
それなのに、こうして私の結婚式に来てくれるなんて。
私は本当に嬉しいのです。
ありがとうございます、お義姉様。
私、お義姉様のおかげでこうして幸せなのですから。
これは私からお義姉様への感謝のプレゼントです。
もちろん、受け取ってくれますよね?
どうしたのですか?
顔が引き攣ってますよ?
さぁ、遠慮なさらずに受け取ってください。
お義姉様の大好きな靴なんですから。
特注で作ってもらいました。
出来たてですから大丈夫ですよ。
真っ赤に熱されたこの鉄の靴を履いてみてください。
サイズが違ったら作り変えないといけないでしょう?
だから、ほら、履いてください。
ねぇ、お義姉様?」
その靴を履いて、早く踊って下さい。