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いつもと変わらない夜。
「その男の子は宇宙人と仲良く暮らしましたとさ。おしまい。」
『宇宙人っているのかな??』
「う~ん。パパはいると思うよ。」
『やっぱり!?僕も!!』
きらきらと目を輝かせながら父を見つめる子。
そんな子供を優しい眼差しで見つめ、ゆっくり毛布をかけてやる。
いや、絶対いるんだ。宇宙人はいるに決まってる。なぜこの世界で僕の論文は否定されてるんだ??
あの、小さい星に宇宙人はいるばすだ。
証拠って言われたって、あそこは寒すぎだ行けるはずがない。それをわかってて....。
『パパどうしたの??』
おっといつの間にか声にでていたようだ。
「なんでもないよ。大丈夫。」
一度不思議そうに僕を見つめ、それからにっこり笑ってすぅーすぅーとかわいいいびきをかきはじめる。
はぁ、まってろよ。絶対に宇宙船を完成させて、宇宙人を発見してやる。
でもお金が...。そんなことを思いながらかわいい子供の寝顔を見ている。こんな日が何日も続いている....。
この子のためにも、宇宙人をみつけてやる。
あっ。こうすれば....。