無言でテーブルに突っ伏した友樹が気配を消してるので、おれはひたすらあいつと茶をシバく事になった。
「不覚! よりによってフードコートで恋に落ちるなんて!」
友樹は悔しそうに拳をテーブルに叩き付ける。さっきのゲーセンでもその力でやれば高得点出たんじゃね?
「にんにくがっつり効いたラーメン食べてしまった」
乙女の様に両手で顔を覆う。仕方ねえな。
「メアドくらい訊いてきてやる」
「マジで!?」
尻尾をブンブン振る犬みたいな友樹の指差す窓際のお一人様に近付いて気付いた。
「隣のクラスの、吉田、君?」
「コレ? 罰ゲーム」