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理由

なか目線で書きます。

そして、前話から1ヶ月経ってますが

あまり気にしないで下さいね。



それでは、ごゆっくりどうぞ。


ー・・・

今は中休み。誰もいないシンとした教室でただ1人。


そういえば、ふいに思い出す。

1ヶ月前にかいくんがあたしに聞いたこの言葉。


『なかちゃん、りょうのこと好き?』


あの言葉にはどんな意味が込められていたの?


1人の男性として?

友達として?

幼馴染として?


どれが当てはまるのか、よく分かんないよ。


「・・・。」


グラウンドから聞こえてくる声が、やけに心地いい。



その時、走馬灯のようにかけめぐる思い出したくないあの記憶―


『隼人っ隼人っ!!笑顔を見せて・・・お願い、お願いだから・・・。』

『那華、泣くな。お前は1人じゃない。俺がついてる・・・』

『隼人、また笑ってよ・・・?無邪気な顔で笑ってよ・・?』

『ごめん・・な。それは無理なお・願いかもしれない・・・。』

『隼人ぉ~・・・><』



「・・・。」


私は絶対に恋はしない。それはあの時決めたはず。


なのに・・この気持ちは何?ココロの中にあるこの気持ちは。


私はふいに思い出してしまう。元カレであった池谷隼人のくしゃっとした

笑顔を・・・。


「隼人、会いたいな。隼人・・・。」

「なかちゃん?」


    バサッ


私は思い切り振り返る。そこにいたのは、まぎれもない


「かいくん・・・。」

「ねえ、【隼人】って誰?」

「あたしの元カレだよ・・・。」

「うん。」

「今の聞いてた?」

「微妙に。ごめん。」

「ううん、大丈夫・・・じゃないよ。本当は。」

「え?」

「元カレとはね、別れたんじゃないんだ。」

「・・・。」


********回想シーン*********************


中学2年のあたしは世間でいうリア充をしていた。

「隼人ぉ、あの公園に行こうよっ」

「また、あそこか。お前は好きだな^^」

「うん、だって隼人が告白してくれた場所だもんっ」

「ばっ、馬鹿////言うんじゃねェ・・・。」


【隼人】とは私の彼氏。

あの公園ってのは、花道が続く小さな公園。中学で知り合った隼人があたしに

告白してくれた場所。



「うわああ、久しぶりに来たけど変わってないねーっ」

「だな、俺たちも・・だろ?」

「うっ、うん///ずっと一緒だよ♥」

「おう。」


あたし達は約束のキスを・・・。


「・・・////やっぱり緊張するね・・。」

「そうか?俺は那華が可愛くて緊張するんだけど。」

「はっ、隼人っ///」


「あ、可愛いー」


あたしが指、さしたのはボールで遊ぶ小さい子供。

まだ3歳くらいかな?


「俺も子供欲しいいいいいいー」

「まだ中学生でしょっ(笑)」

「那華となら、別に・・・いいけど?」

「まだ昼だからああああああああ/////」

「あははっ那華、好きだよ。」

「あたしも♥」


その時だった!!


「あっ、ボールしゃんが・・ままぁ・・・><」


「あーボールが行っちゃったんだ。あたし取ってくる。」

「頑張れよー^^」

「うん♪ 僕、ちょっと待っててね?お姉さんがとってくるから。」


道路に出ちゃったんだ。でも今は車も来てないし・・・。

行くかっ!!


      キキーーーーッ


ここからの記憶はよく覚えてない。

ただ今は隼人が私の上に乗ってて・・・。隼人のいろんなとこから血が・・・

血っ!?


周りを見ると・・・人が集まってる。私の予想だと。

ボールをとりに行った私は隣にあった駐車場から車が出てきたことに気づかず、

そのまま渡った・・・。それに気づいた隼人が助けてくれたって感じかな。

読者様、分かったでしょうか?(笑)

そんなことより・・・


「隼人っ大丈夫!?」

「あ、ああ。那華は・・無事なんだな。」

「あたしは無事だよっでも隼人があああ」

「俺は大丈夫だよ。」

「大丈夫じゃないでしょ・・・?そんなに血出して・・・。」

「お前を護りたかったんだよ・・。」

「隼人っ隼人っ!!笑顔を見せて・・・お願い、お願いだから・・・。」

「那華、泣くな。お前は1人じゃない。俺がついてる・・・」

「隼人、また笑ってよ・・・?無邪気な顔で笑ってよ・・?」

「ごめん・・な。それは無理なお・願いかもしれない・・・。」

「隼人ぉ~・・・><」


救急車が来たのは、それから数分後。


あたしは軽傷で済んだけど・・・。


隼人の顔には白い布がかぶせられてある。


予想はしてたけど・・


「嫌だよ・・っ隼人!!目さましてよ!!

 あたしを1人にしないでよ・・・っ」


ひっく・・・ひっく・・・


「隼人、あたしを護ってくれてありがとう。最高にカッコよかったよ。

 あたしの大好きな隼人。隼人、あたしここで約束する。

 もう恋はしないよ。隼人以外、誰も好きにならない。

 隼人が1番だからね・・?じゃあ、ゆっくり休んでね。」


それからあたしは、自分のことを責め続けた。隼人が逝ってしまったのは

あたしのせいだと言っても過言ではない。それを隼人に言ったら

否定されそうだから黙っておこう。あたしはあたし自身に鎖をつける。

絶対に恋はしない・・・。

**********************************


あたしは、かいくんに全てを話した。


「なかちゃん、話してくれてありがとう・・・。」


この一言を言ったらそれっきりかいくんは何も言わなかった。

その代わりにあたしが泣き止むまでずっと傍にいてくれたんだ。



那華の昔の話でした。

実はこの物語。私のクラスメイトの男子の名前が

使われています。まず那華の幼馴染、りょうの名字の

「杉本」は私の好きな人の名字です。「りょう」という

名前もお笑い系の男子の名前です。そして、

那華の元カレ、「池谷隼人」の「池谷」は仲のいい

男友達の名字です。

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