表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第二図書室のアーカイブ  作者: つむろ.〈CANA.〉
◉新島 奏編◉

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/16

【其の十四.】灰原 綴の応え

「っ……!でも、おれかいぶつですし……」


「そんなの関係ねぇだろ。それを含めてのお前なんだから。つか、何で今泣くんだよ……」




〝ずっと前から、灰原綴と名前のない関係で向き合う覚悟、俺には出来てるんだけど〟



そう震える声で面と向かって言われて、月明かりに照らされた大粒の真珠が、俺の膝へと流れ落ちた。

暗闇なのに、何処か鮮明に千歳先輩の顔が見えた気がしたのは気のせいだろうか。

家族に、いや、この世の誰かに言って欲しかった言葉を一番大好きな人に、逃げずに伝えられて、先輩の前で泣いて情けないとか、みっともないとか、そんな事は考えられなかった。

言われた言葉に動揺し過ぎてしまい、ハイパーサイメシアがショートして、何も考えられなくなっている。


頭では理解したつもりでいたのだ。

そんな都合の良い言葉、俺何かが誰かに言ってもらえるわけがないと。

言われたら言われたで、ありがとうって、応えてそれで終わるはずだった。

こんなに、幼い子供のように泣きじゃくるつもりはなかったのに。




「め、女々しくて、めんどうくさくて、……ひっ……めいわくばっかかけてますけど……」


「迷惑じゃねぇよ。それはお前が俺を頼ってくれてるって証拠じゃん」


「……本当に?」


「ん?」




言葉に詰まりながらも、俺が家族や他人から言われた言葉を並べて行く。

だが、千歳先輩その言葉をも、一つ一つ丁寧に違うと否定して俺に自信を与えてくれた。




「本当に、俺何かが千歳先輩と名前のない関係で向き合っても良いんですか……?」


「向き合ってほしいって、言ってんだけど?」


「……へへ。……はい。宜しくお願いします―――……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ