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お誕生會

〈誕生日蠍坐の女齢を取る 涙次〉



【ⅰ】


まづは陳謝。當該シリーズの第54話(8月1日)にて、作者は君繪に、「もう直きわたし、1歳になるわ」と語らせてゐるが、その後彼女の誕生日についてのエピソオドを書いてゐない儘、ずるずる11月になつてしまつた。その他何か不審な點があつたら、ご連絡下さい。長くやつてゐるとかう云ふ事もある。作者の云ひ譯でした。


で、彼女(君繪)の誕生日パーティが、カンテラ一燈齋事務所で盛大に開かれた。本当は11月11日(ベースの日・笑)が誕生日なのであるが、生憎カンテラ、杵塚、白虎が仕事で不在。大好きなパパと白虎がゐないのでは、折角のお誕生日が台無しである。1日ずれ込む事になつた。



【ⅱ】


パーティにはカンテラ一味が勢揃ひ、その上、怪盗もぐら國王と朱那のカップル、石田玉道、佐々圀守(「魔界壊滅プロジェクト」代表)、POMの助(悦美が仕立てた羽織着用)、市上馨里、わざわざ秩父から來た岩坂十諺の亡靈迄が招かれ、何時もはその廣さを持て余し氣味のリヴィングが立錐の余地なくなる程であつた。それだけ、君繪が一味にとつて重要人物である事を示してゐた譯。君繪は1歳になつた。


ぴゆうちやん、白虎、ロボテオ2號、タロウ、でゞこ、文・學・隆の兄弟、の動物組は、テオが盛装する時のやうなボウタイをお揃ひで着けて貰ひ、ぴゆうちやんなどは「ワーイ、オ誕生會!」と自分の事のやうにはしやいでゐる。皆にお腹の大きな悦美が焼いたケイキ、特撰のシャンメリーなどなど、ご馳走が振る舞はれた。今日だけは君繪が王女様なのである。ケイキに立つ蠟燭はたつた1本。カンテラにだつこされた君繪が蠟燭の火を吹き消すと、やんやの拍手喝采が起きた。



【ⅲ】


だが、欠席者が2名、ゐた。安保さんと牧野である。彼らは「開發センター」に籠もつて何やらを造つてゐた。これも「はぐれ魔導士」集團のせゐで、君繪(許せないわ、魔導士逹。わたしの誕生日を飽くまで妨害するのね)とご立腹である。と云ふのも、君繪に拠れば、「はぐれ魔導士」の事務所には、珈琲メイカーがない。珈琲は近くの喫茶店より出前を取つてゐるとの事で...



※※※※


〈晝寢からがばと起きたり水を飲む凍り水なりおくびは熱し 平手みき〉



【ⅳ】


安保さんがこの度「開發」してゐるものは、* フラーイの花を生の儘粉末化したもの。安保さん、技術のオールラウンダーらしく粉體工學に迄詳しい。その結果の誕生日欠席である。牧野はその世話。悦美「折角フルちやんにお料理の採點して貰はうと思つてたのに...」と少し淋しさう。


で、カンテラ一味の目論みとしては、「はぐれ魔導士」の出前で取る珈琲にそのフラーイ粉末を混ぜ、結果彼らのタブロイド誌の發行を邪魔してやらう、との事であつた。出前の店員には、透明人間化した涙坐が近付く。勿論、安保さん製作の**「透明ボディスーツ」の下に、その粉末フラーイを隠して、である。



* 當該シリーズ第159・160話參照。

** 當該シリーズ第157話參照。



【ⅴ】


それで、タブロイド誌の發行に何らかの影響が出るか、とのテストである。編輯者がフラーイでラリつてゐたのでは、さしもの「はぐれ魔導士」逹にしても、損害が出るに違ひない。と云ふ筋書きは全て、一味の頭脳・テオ發案に拠るもの。


「はぐれ魔導士」集團にしても、唯一の資金源・タブロイド誌が上手く作れないのでは、兵糧攻めに會ふも同然だらう。そこをカンテラ・じろさん・テオ・白虎の主要攻撃部隊で一氣に叩く! まあ、上手く行くかは續篇をご覧じろ。



【ⅵ】



※※※※


〈耳掻きの膝温かし憧るゝ 涙次〉



「さて、やるだけやつた。後は血戰のゝちに語るとしやう」-カンテラ。

因みに、安保さん(粉末フラーイを「納品」しに來た)、牧野は遅れて推參。末席ながら君繪の誕生日を祝つた。甘いものに目のない、牧野。まづはケイキの殘つてゐなかつた事で、がつくり來てゐた、と云ふ・笑。


と云ふ譯で、次回、カンテラ云ふところの「血戰」となる豫定。お樂しみに。特にチャンバラ好きな貴方に、お送り致します。ぢやまた。


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