表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

21/85

ハルトVSホワイト学園四天王

「や、やっと終わったな。これで非戦闘職の合宿は終わりだよな。」


「ええ、お疲れ様ですわ!」


「やっと勉強合宿も終わるよ。」


「勉強は毎日2時間だけでしたよ。」


「エステル、学園に戻ってからが本格的な勉強の始まりですわよ。」


「明日からは学園だ。今日はゆっくり休むか。」


エステルの犬耳がシャキンと尖り、尻尾がぶんぶんと振れる。


「そうだよ!今日はお勉強はしなくて良いよ。」


「俺達あんまり学園に通ってないぞ。」


「キュキュクラブは導く者ですわ。細かいことは気にしないでくださいませ。」


「それじゃ俺はサウナと料理をして過ごすかな。」


「最近わたくし疲れて甘いものが食べたくなってきましたわ。ギルドの皆さんにもお菓子を持っていきたいですの。」


「分かった。明日渡す。」


こうして俺は料理に没頭した。





次の日の朝


キュキュクラブ全員で学園へと向かう。

皆に声をかけられる。


「ハルト様!おはようございます!」


「ハルト君おはよう。合宿の時はありがとね!」


「ハルトおはよう。私といつ結婚しようか?」


「ハルト、おはよう。ポーションが必要になったら俺に言ってくれ。優先で作るぞ。」


「合宿効果ですね。」「合宿でハルトの凄さが分かったんだよ。」


「いや、俺、黒い悪魔って言われてたけどな。」


「助けてもらってることは分かるから、きっとみんな感謝してるよ。」



学園の校舎の影から、この様子を嫉妬の目で見る者たちが居た。

ホワイト学園四天王の四人である。


「神聖な学び舎たるこのホワイト学園であんなにも女をはべらせ、あまつさえ胸を押し付けさせる悪行!許せないでごあす。」

四天王のトウンが口調を荒げた。


「ハルトは美少女達の弱みの握り、無理やりふしだらな行為を強要しているのでござる。お灸をすえてやる必要があるのでござる。」


彼らは、怒りに震える。

女性たちと仲良くし、抱き着いてもらえるのが許せないのだ。


そう、うらやましいだけなのだ。


嫉妬の炎により、ハルトと四天王の戦いの火蓋は切って落とされる


俺たちが講義室に入った瞬間、リコに声をかけられる。


「ごきげんよう。ホワイト学園3年生、四天王のトウンさんから対戦試験のお誘いが来ておりますわ。もちろん受けてくださいますわよね?」


周りがざわつく。


「四天王のトウンが動くか。山が動いたな。」


「私もハルト君と四天王の戦いは避けられないと思っていたわ。」


「ちょ、ちょっと待ってくれ!四天王ってなんだ?後、1年の1期目は上級生と対戦試験をしないんじゃなかったか?」

1年間を1~4期までの期間に分け、3か月で1期という区切りがある。

そして入学からの1期が終わるまでは、上級生と対戦試験を行わないルールがあるのだ。


「ハルト、四天王とは、このホワイト学園で対戦試験の成績が最も高い4名の事ですわ。そして、対戦試験は出来ませんが、練習試合として教師が見守れば対決は可能ですわ。」


「それって断っても良いのか?多分、四天王は関わらない方が良い人間だぞ。」


「面倒だ。程度の理由でしたら受けた方が良いのですわ。断るとしつこいのですわ。」


「分かった。いつやるんだ?」


「今からが良いと思いますわ。」


こうして俺は、闘技場へと向かった。


しかも、教師も生徒も講義をせず、見学に来てるし。

対応が早すぎるだろ。


そこに四天王がやってくる。


そして、その中で一番背が高くマッチョな男が前にでる。


「トウンでごあす。女性の敵は許さないでごあすよ。」

トウンはブンブンと大きな斧を振り回す。


今回の武器は木の武器に耐久度アップの魔法を込めた武器を使う。

四天王クラスになるとただの木の武器はすぐに壊れてしまう。


教師が審判を務め、場を仕切る。

「二人とも早くリングに上がってください!」


「構えて!対戦始め!」


「ハルト!教えておいてやるでごあす。このトウン、防御力と筋力は四天王最強!この斧で多くの敵を倒してきたでごあす!多くの女性を脅し!弱みを握り!周りにはべらせるその悪魔のやり口!許せないでごあす!貴様を倒した後、美少女を救い、この学園の平和を取りもどすでごあす!いや、それだけにとどまらず、ギルドの美人受付嬢にも抱き着きを強要し、さらには何度も胸を擦りつけさせ、あまつさえ美人受付嬢を椅子にするそのやり口!許せん!ギルドの美人受付嬢への悪行だけは許せないでごあすよ!」

眼が血走り、ハルトを殺す勢いで睨みつける。


「誤解だぞ!」


「だまるでごあす!男なら戦いで語るでごあす!」

こいつ駄目だ、話しても無駄だ。


トウンは斧を振るが、余裕でかわし、両手の包丁で突き攻撃を何度も繰り出す。


トウンの巨体がドスンと倒れる。


「・・・・・勝者ハルト!」


「「おおおおおおおおおお!」」

周りから歓声が聞こえる。


「ハルト、まだ戦えますか?」


「戦えるけど?何かまだあるのか?」


「ザイン!前に出なさい!」

ザインがリングに素早く上がる。


「構えて!対戦開始!」


「くっくっく!トウンは四天王の中で最弱!次は疾風剣の使い手、ザインが相手をするでござる!ハルト、お前はリコ嬢の弱みを握り、その肢体を弄び、数々の禁忌を犯した!成敗いたす!」


ザインの言葉に、リコはザインから離れる。


「きええええええい!しっぷううけえええん!」

ザインの連撃を、二刀の包丁で受け止める。


「疾風剣!疾風剣!疾風剣!」


ザインの攻撃はかすりもしない。

それどころかザインは魔力を使い果たし、息を上げる。


「なあ、まだやるか?」


ザインが力を振り絞り向かってくる。


「きえええええええい!」


俺はザインの腹、両腕と3回斬りつける。


ザインはばたりと倒れた。


この後も対戦は続いた。


「エステル・メイ・受付嬢・そして何よりメロンの胸を堪能した罪、この剣で味わえ!」


エステル・メイ・メロンが胸を隠す。


ぎゃふん!


「勝者ハルト!」


「女性のくびれと尻を堪能した罪!味わうがいい!」


ぎゃふん!


「勝者ハルト!」


こうして、俺は学園の四天王をその日の内に倒し、学園最強となった。


エステルとメイが俺に抱き着いてくる。

「い、今はやめろ!」


四天王の恨みのこもった視線が俺に注がれた。


「ほら睨んでる!」






最後までお読み頂きありがとうございます!ここまで少しでも、ほんの少しでも面白いと思っていただけた方はブクマ、そして下の☆☆☆☆☆から評価をお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ホワイト領にしては珍しいが、この四天王は追い出しても良いと思う。全て憶測と妄想で決めつけるのはブラック領にふさわしい
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ