ハルトVSホワイト学園四天王
「や、やっと終わったな。これで非戦闘職の合宿は終わりだよな。」
「ええ、お疲れ様ですわ!」
「やっと勉強合宿も終わるよ。」
「勉強は毎日2時間だけでしたよ。」
「エステル、学園に戻ってからが本格的な勉強の始まりですわよ。」
「明日からは学園だ。今日はゆっくり休むか。」
エステルの犬耳がシャキンと尖り、尻尾がぶんぶんと振れる。
「そうだよ!今日はお勉強はしなくて良いよ。」
「俺達あんまり学園に通ってないぞ。」
「キュキュクラブは導く者ですわ。細かいことは気にしないでくださいませ。」
「それじゃ俺はサウナと料理をして過ごすかな。」
「最近わたくし疲れて甘いものが食べたくなってきましたわ。ギルドの皆さんにもお菓子を持っていきたいですの。」
「分かった。明日渡す。」
こうして俺は料理に没頭した。
次の日の朝
キュキュクラブ全員で学園へと向かう。
皆に声をかけられる。
「ハルト様!おはようございます!」
「ハルト君おはよう。合宿の時はありがとね!」
「ハルトおはよう。私といつ結婚しようか?」
「ハルト、おはよう。ポーションが必要になったら俺に言ってくれ。優先で作るぞ。」
「合宿効果ですね。」「合宿でハルトの凄さが分かったんだよ。」
「いや、俺、黒い悪魔って言われてたけどな。」
「助けてもらってることは分かるから、きっとみんな感謝してるよ。」
学園の校舎の影から、この様子を嫉妬の目で見る者たちが居た。
ホワイト学園四天王の四人である。
「神聖な学び舎たるこのホワイト学園であんなにも女をはべらせ、あまつさえ胸を押し付けさせる悪行!許せないでごあす。」
四天王のトウンが口調を荒げた。
「ハルトは美少女達の弱みの握り、無理やりふしだらな行為を強要しているのでござる。お灸をすえてやる必要があるのでござる。」
彼らは、怒りに震える。
女性たちと仲良くし、抱き着いてもらえるのが許せないのだ。
そう、うらやましいだけなのだ。
嫉妬の炎により、ハルトと四天王の戦いの火蓋は切って落とされる
俺たちが講義室に入った瞬間、リコに声をかけられる。
「ごきげんよう。ホワイト学園3年生、四天王のトウンさんから対戦試験のお誘いが来ておりますわ。もちろん受けてくださいますわよね?」
周りがざわつく。
「四天王のトウンが動くか。山が動いたな。」
「私もハルト君と四天王の戦いは避けられないと思っていたわ。」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!四天王ってなんだ?後、1年の1期目は上級生と対戦試験をしないんじゃなかったか?」
1年間を1~4期までの期間に分け、3か月で1期という区切りがある。
そして入学からの1期が終わるまでは、上級生と対戦試験を行わないルールがあるのだ。
「ハルト、四天王とは、このホワイト学園で対戦試験の成績が最も高い4名の事ですわ。そして、対戦試験は出来ませんが、練習試合として教師が見守れば対決は可能ですわ。」
「それって断っても良いのか?多分、四天王は関わらない方が良い人間だぞ。」
「面倒だ。程度の理由でしたら受けた方が良いのですわ。断るとしつこいのですわ。」
「分かった。いつやるんだ?」
「今からが良いと思いますわ。」
こうして俺は、闘技場へと向かった。
しかも、教師も生徒も講義をせず、見学に来てるし。
対応が早すぎるだろ。
そこに四天王がやってくる。
そして、その中で一番背が高くマッチョな男が前にでる。
「トウンでごあす。女性の敵は許さないでごあすよ。」
トウンはブンブンと大きな斧を振り回す。
今回の武器は木の武器に耐久度アップの魔法を込めた武器を使う。
四天王クラスになるとただの木の武器はすぐに壊れてしまう。
教師が審判を務め、場を仕切る。
「二人とも早くリングに上がってください!」
「構えて!対戦始め!」
「ハルト!教えておいてやるでごあす。このトウン、防御力と筋力は四天王最強!この斧で多くの敵を倒してきたでごあす!多くの女性を脅し!弱みを握り!周りにはべらせるその悪魔のやり口!許せないでごあす!貴様を倒した後、美少女を救い、この学園の平和を取りもどすでごあす!いや、それだけにとどまらず、ギルドの美人受付嬢にも抱き着きを強要し、さらには何度も胸を擦りつけさせ、あまつさえ美人受付嬢を椅子にするそのやり口!許せん!ギルドの美人受付嬢への悪行だけは許せないでごあすよ!」
眼が血走り、ハルトを殺す勢いで睨みつける。
「誤解だぞ!」
「だまるでごあす!男なら戦いで語るでごあす!」
こいつ駄目だ、話しても無駄だ。
トウンは斧を振るが、余裕でかわし、両手の包丁で突き攻撃を何度も繰り出す。
トウンの巨体がドスンと倒れる。
「・・・・・勝者ハルト!」
「「おおおおおおおおおお!」」
周りから歓声が聞こえる。
「ハルト、まだ戦えますか?」
「戦えるけど?何かまだあるのか?」
「ザイン!前に出なさい!」
ザインがリングに素早く上がる。
「構えて!対戦開始!」
「くっくっく!トウンは四天王の中で最弱!次は疾風剣の使い手、ザインが相手をするでござる!ハルト、お前はリコ嬢の弱みを握り、その肢体を弄び、数々の禁忌を犯した!成敗いたす!」
ザインの言葉に、リコはザインから離れる。
「きええええええい!しっぷううけえええん!」
ザインの連撃を、二刀の包丁で受け止める。
「疾風剣!疾風剣!疾風剣!」
ザインの攻撃はかすりもしない。
それどころかザインは魔力を使い果たし、息を上げる。
「なあ、まだやるか?」
ザインが力を振り絞り向かってくる。
「きえええええええい!」
俺はザインの腹、両腕と3回斬りつける。
ザインはばたりと倒れた。
この後も対戦は続いた。
「エステル・メイ・受付嬢・そして何よりメロンの胸を堪能した罪、この剣で味わえ!」
エステル・メイ・メロンが胸を隠す。
ぎゃふん!
「勝者ハルト!」
「女性のくびれと尻を堪能した罪!味わうがいい!」
ぎゃふん!
「勝者ハルト!」
こうして、俺は学園の四天王をその日の内に倒し、学園最強となった。
エステルとメイが俺に抱き着いてくる。
「い、今はやめろ!」
四天王の恨みのこもった視線が俺に注がれた。
「ほら睨んでる!」
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