表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

短編

囚われの〇〇ブレイカー

作者: 小鳥遊 悠治

 運営のミスで魔王を倒すとゲームのデータが消滅してしまうシステムを作ってしまった。

 サービスを終了しようにもサービスを開始してから一週間でサービスが終わってしまうと大赤字になってしまう。

 そこで運営はとある組織に依頼して瀕死状態の少女の意識をゲーム内にインストールし、魔王を倒そうとするプレイヤーのアカウントとそのゲームでの記憶を消去する『アカウントブレイカー』という存在を作ってもらった。

 どんなにいい装備を揃えても、いくらレベルを上げても彼女の前では無意味だった。正直、魔王より強かった。そのゲームが終わったのは、それから三年ほど経った頃だった。終わった理由は魔王が倒されたから。

 今までは魔王の体力が残り三割になるとアカウントブレイカーがどこからともなく現れ、プレイヤーのアカウントとそのゲームでの記憶を消去していたが、ゲーム内に存在している彼女の無意識が運営の目が届かないところでプレイヤーたちに助けを求めていた。

 プレイヤーたちは彼女が入院している病院を突き止めると同時にたくさんの人たちの力を借りて運営とその関係者全員を刑務所送りにした。

 解放された少女はゲーム内になった彼女の情報を彼女の体にインストールすることで奇跡的に意識を取り戻し、今では元気に暮らしている。

 やれやれ、人間ってやつは追い詰められると何をしでかすか分からないな。恐ろしいや恐ろしいや。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ