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27.極限的ツンデレ、効果は抜群のようだ

「じゃあ質問もこんなところで、今日はまだ元気あるかな?」

「まぁ、特に体は動かしてないんですけど、精神的にだいぶ来てますね」

「まぁそれなら大丈夫でしょ。私は今日君の能力を見たいからさ」

「無二さん、容赦なさすぎませんか…?」

「そう?どんなことに秀でてるのかを早めに知らないと、使い勝手がない木偶の坊と一緒だよ?」

「…わかりました。で、能力を見るってどんなことするんですか?」

「まぁ、着いてきてよ」


 凡さんについていく。そうしてさっき紹介された、トレーニングルームへとたどり着く。

 紹介の時は部屋に直接入らずに説明を受けたからわからなかったが、結構トレーニング用具がしっかりとしているな。


 それでも飽き足らずに、凡さんは何を用意してもらったのだろうか。

 重力を自由に操作できる部屋でも用意してもらったのか?


「ここで普通に体力テスト的なことをしてもらうのが、能力を見るためにすることだよ。この部屋の広さならシャトルランも50m走もできるしね。んじゃ、頑張ってもらって。私は別室でみてるからさ」

「わ、解りました」

「俺がやることの指示を隣でするから、もしわからないことがあれば聞いてな?」

「はい」


 そこからしばらく体力テストを行う。

 50m走の後にシャトルランをしたときは死ぬかと本当に死にかけた。


「はい、そこまで。へぇ、君は結構、というかだいぶ動けるんだ。でも全部最高にギリギリ届かないくらいかな?」

「そ、そうなんですよ。いつも、体力テスト、全国で、全部2位、なんですよ」

「はぇー。葦名って何でもできるんだな」

「いや、でも、一位には、なれないん、ですよね」

「…無理に話さなくていいぞ?」

「じゃあ、お言葉に、甘えて」


 一括で体力テストをすべて行うのは流石に疲れる。

 恐らくどんなアスリートでもこれは耐えられないだろう。


 …自分の言ったことを顧みる。そうだ、僕は1位を取ったことがない。

 何にも努力していないからと言えばそこまでなのだが、いつもどんなことをやっても2位で終わってしまう。

 それに満足してそのままやめてしまう。

 どんなことでもある程度うまくいくのが仇になって、何もなすことができない。これが僕の人生なのだと諦観している。


 そんな回想を頭に巡らせる。息が整ってきた。

 そこに話しかけてくる無二さん。どんな無神経な言葉が飛んでくるのだろう。


「まぁ、今日はこれまでかな。葦名君は結構何でもできるオールマイティタイプみたいだね。尊敬するよ。私は運動全くできないしさ」

「え?あ、いや、ありがとうございます」

「じゃあ私ははっちゃんの所行ってくるから。明日は知能テストするから、準備してね?」

「は、はい」


 そういってマイクの音が切れる。


「…な。本当に心がわからないだけなんだよ」

「そうみたいですね。僕が間違ってました」

「あの感じだから、なかなか嫌いになれないんだよなぁ…」

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