表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/31

25.発砲音の悲しい聞き分け方

 ビルの中に入った瞬間、ぱぁんと音が鳴る。

 一瞬驚くが、耳なじみのない音なので銃声でないのはすぐに理解できた。


 …何だろう、全くうれしくない。


「ようこそ 本丸へ!って あれ?なんか 驚きが 少ないなぁ。せっかく クラッカー まで 用意したのに さ」

「…いや、驚いてますよ。僕のためにクラッカーが使われることがあるんだと思いました」

「そこに 驚くのかぁ」

「でも、一番驚いたのは入ってすぐに大きなサーバーがある事ですかね。これ何なんですか?」


 入ってすぐに見えるのは、二階の床と一階の部屋の壁をすべてぶち抜いて作ったような広さの屋内に堂々と置かれている5台のサーバーである。

 油断すると足を引っかけてしまいそうなほど乱雑に、配線が並んでいる。


「お、良いところに 目を 付けたね」

 いや、そこ以外に目を付けられるところはないんだが。

「まぁまぁ そんな風に 考えないでさ。さて、あれは このビル 全ての コンピュータに 使われている サーバー だよ。って 言っても、主に 無二の 部屋の パソコンに 繋がってる んだけどね」

「そんなに残しておきたい情報があるんですか?っていうかもしあったとしても、こんな量があったらうまく情報引き出せなくないですか?」

「それは 無二に 聞いてよ。僕には わからない や」


 質問しようと無二さんのほうを向くと、すごく嫌そうな顔でこちらを向いている。


 …質問しづらいな。まぁ、そこまで気になっているわけでもないし。


 それよりも何でこんなところに大切そうなものを置いているのか、そっちの方が気になる。


「なるほど。無二、その顔 やめなよ。結構 威圧的 だよ?」

「いや、質問されたくなさ過ぎて。だから仕方がないよ」

「そっか、じゃあ 仕方が ない。んで、ここに サーバーを 置いてる理由 だっけ?それは ここにもし 異能が 襲撃してきたときに、これを 壊すでしょ?それで 襲撃された って わかる しさ」


 ふらふらとほっつき歩きながら説明をしてくれる。よく足が配線に引っ掛からないな。


 …もし相手が壊さなかったら、どうするのだろうか。その可能性だって大いにあり得るよな?


「そうしたら このサーバーに 入ってる 情報を使って 異能たちに 対処 できちゃうんだよ。だから 壊さない っていう 選択肢は 異能側には ありえない」

「なるほど。そういうことなんですか」


 ニコニコしながら策を話してくれる。

 頭の中を読んでその内容に対して反応を返すっていうこのくだり、もう慣れてきた。


「うん、良かった良かった。今後も こんな感じで 話が 進んでいくと 思うしさ」

「…あの~。雑談に花を咲かせるのも良いんですけど、初代の救護急ぎませんか?」

「あぁ、そうだね。んじゃ、このエレベーターにみんなで乗ろうか。んで、僕はちょっと外で用事あるから。ばいば~い」


 そう言い残して間間さんが外へと駆けていく。用事とは何なのだろう。


「さて、じゃあエレベーターに乗ってもらっていいかな?無二さん、行くべきは5階の救護室で良いですよね」

「うん。なんかここのエレベーターの内側のボタン天井にあるから押せないから、凡君が一緒ですごい安心するよ」

「確かにここの階層指定するボタン何で天井にあるんでしょうね?」

「唯一が言うにはただの欠陥らしいよ。だから安いしここを買ったんだってさ。さて、ボタン押せないし、動くのも少しだるくなってきたから早く行こうか」


 …無二さんが自分の部屋からめったに出ない理由って、もしかしたらそれが理由なんじゃないのか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ