表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/31

0.人生は有限、後悔は無限

 僕は

 僕は!

 僕は?

 僕は


 …なんなんだ?


 あぁ…。なんとなくわかった。下手に頭がいいせいで余計なことに気づいてしまった。いや、もっと早く気付くべきだった。


 僕は特別じゃないのか。


 はは。


 よく考えたら、今までに起こっていた特別な事。すべて僕と同じクラスの人、同じ年に生まれた人にも言えるような特別なことだ。それに、僕が中心になってやったことなんて一つもない。さっきだって僕は危機に瀕したときまったく動けなかった。今だって自問自答で自傷して、これからの解決策を見つけようとはしない。


 じゃあ…今までの僕は?これからの僕は?


 いや。


 今までも、これからも。僕には何もないのか。人生という猶予期間を空費していたんだ。


 はは、滑稽だ。荒唐無稽な今までを思い返しただけで笑いが漏れそうだ。いや、実際のところ走りすぎで嗚咽が漏れているが。いやぁ、それにしても死の間際って怖くないんだな。さっきは殺されるのが怖くて、死にたくなくて、あの場所を離れたのに。今までの人生を鑑みてみて、自分の命は周りの誰よりも不要だとわかってしまった。


 ほら。もう頭の後ろまで手が伸びているのに、実感がわかない。僕も布切れになってしまうのだろうか。もし精神の強さが布の大きさに反映されるなら、今の僕は跡形も残らないのだろう。それはそれで面白いかな。一世一代の自虐ネタも終わったところで、ここで人生からお暇することとしようかな。


 目を閉じる。

 足が止まる。

 思考が止まる。

 心臓が強張り、止まった感覚。いや、躍動しすぎて動きを感じられないのかもしれない。

 疲れた。

 転ぶ。

 そして、

最初インパクト足りないなって思って挿入した途中のお話。

読んでも読まなくてもこの物語は楽しめます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ