予定調和
短めです。すみません。
ちょっと間違っていたので編集しました。
最後の部分に、来週とあったのですが間違えで来月です。
今回の事は明らかな予定外の出来事だった。まさかあいつが、フランを使うなんて思いもよらなかった。フランを使われたら、私たちは手を出さない。私達は彼女を無傷で無力化する手段を用意していない、もし割って入っていれば私達[4人]のうち1人は死んでいただろう。
「○○○○○、よかったわね。手を出さなくて。」
「ええ、私の身内とも言えるフランを洗脳するなんてはらわたが煮え繰り返る程の怒りを感じたけど、手を出せば私達4人のうちだれか1人欠けていたでしょう。そうしたら、作戦を遂行しきれないわ。」
「あら、私なら[死ぬこともない]のだから、はっきり言って問題はなかったわよ。」
「冗談はやめなさい。あなた、もし負けてたら永遠におもちゃにされてたわよ。だから、結果的に手を出さないでよかったわ。それにしても…彼の力は凄まじいわね。」
あのフランにトラウマを植え付けるなんて…
「そうね…でも、意識ある状態でどこまで力を出せるのかが問題よ。もし常にあの状態でしか力を使えないなら大問題よ。」
「わかっている。だから、見極めないと。来週…これは失敗できないわ。大丈夫かしら?○○○?」
名前を呼ぶと、ここ[十数年]…いや、この[作戦]を持ちかけて以来、感情を…その想いを内から溢れさせていた。
「……大丈夫?」
「ご…ごめんなさい。うっ…ぐっ…い、生きてる魔理沙を見れて…[生き返った]わけじゃないのはわかってるわ…でも、涙が…止まらなくて…ふぐっ。」
これも仕方がないことだ。私も彼女が殺されたと聞いたあの日、どれだけ悲しんだ事か。
「気持ちはわかるけど感傷に浸るのはあとになさい。今回は彼らが無事なのか…それの確認のために来ているのだから。あまり彼女の能力を長時間使うのは控えた方がいいわ。それに、この作戦の要は彼女なのだから。」
○○○は魔理沙の[頭を撫で]ながら
「そうね、ごめんなさい。さ、戻りましょう。」
そう言って魔理沙から離れる。
「じゃあ、いくわよ。」
私達は紅魔館を出る。私達のこの作戦の中で最も重要な[彼の現状の確認]の準備にかかるために。最大の山場は、来月の満月の日。あの永夜異変だ。
彼らが何者なのか、あと少しでわかります。
お楽しみに!