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東方時空異変  作者: 昴
1/10

幻想入り

何度も再投稿すみません

「…………ん…………ん?」

僕は森の中で目を覚ました。

「あれ?ここで何やってたんだっけ、てか何しにきたんだっけ!?」

僕はパニック寸前の頭をどうにか落ち着けて、ここにくるまでの経緯を思い出そうとした

えー……っと、そうだ!だんだん思い出してきた!たしか………自然を見に……どうして、自然なんかを見に来たんだっけ…ああ、そっか

 「クビになったんだっけか」

 そうだ、仕事をクビに、正確には自主退職だけど実際クビにされたも同然だから

 「あー、嫌なこと思い出しちゃった」

 このまま忘れられたらよかったのにな、と思いながら

 「で、結局どこよここ」

 呟きながらスマホで調べてみる、あれ?

 「圏外?」

 えーまじかよ

 とりあえず辺りを散策することにした

 「げー、明らかに人の手入ってないよなーやめてよー、邪視とかよく分からん怪異とか出るのー」

 少しずつ出てくる寂しさを紛らわすように、1人呟き続ける。

 てかほんとに人が通った後とかないし迷子になりそ、いや既に迷子か

 「ってか意識を失う前…気絶か?気絶する直前の記憶がぜんぜな…い?…??…??!?!?!!!?、あ…ぐぁ…ぁ」

 突然、肺が燃えるような痛みを訴え、呼吸ができなくなり、同時に何かが肺から迫り上がってくる感覚に襲われ、あまりの頭にその場に崩れ落ちる

 「な…に…………い…ぁ」

 まともに息もできず、声も出せず、しかし痛みは収まらず、それどころか肺どころか全身に、燃えるような痛みを感じて、既にあまりの激痛に感覚がなくなりかけ、呼吸ができずひたすら酸素を求めもがいていた

 (息ができないやばい、体も既に痛みが感じないくらいやばいけどその前に息できなくて死ぬ……!)

 「い………こ……ひゅ……し……な…ぁ」

 その瞬間、今まで機能しなかった肺がいきなり、活動を始め、急速に空気を吸い込んだ。その瞬間、思い出したかのように体の痛みが蘇り僕を蝕み始めた。

 「ぐああぁ、いたいいたいいたいいたいぃ!!!なんなんだよコレェ!?」

 その瞬間

          ボンッ!!!

と、腕の血管が爆ぜた

 「あ?あ………あああああ!?!!?!??!!」

 そして絶叫してる間にも

       ボンッ! バンッ!と

あらゆるところから血管という血管が浮き出し、次々と派手な音を立てて、派手に血を噴き出させ…爆ぜた

 「な、なんだよ!?なんなんだよ、何なんだよほんとに!?」

 僕はあまりの衝撃に痛みも忘れ、絶叫していたが次々に血の華を咲かせる自分の体を見て、今度は恐怖で、何もかもを忘れ、手当てもできず、ただただ死の恐怖に包み込まれていた

 「ちっくしょう!報いなのかよ!?僕は何もしてないのに、全部あいつらのせいなのに!どうして僕が」

 と、ひたすらに恨みを吐いていたが

 「いやだいやだ、こんな意味も分からず死ぬなんていやだ!だれか!だれ………か?」

 そして、気づいた。あまりの失血により動くことも、満足に喋ることもできなくなっていた

 「やだ…やだよ、しにたくない、しにたくないよ…

ごめんなさい、ごめんなさい僕も悪かったです僕が悪かったです僕が…ちゃんと……していれば…あんなこともなか…た……のに…ゆる…して、しに…たく…な………い」

 その瞬間、体の異変は止まったそして新たな異変がおこっていた。すべての傷口が音を立てて、治り始めていた。

  「ぁ……あ?あれ…体が……傷が治り始めてる…血も…出てない……助かった……よかったぁぁ…」

 体に起きていることにも気づかず、あまりの安堵になみだをながしていた、だが……

 「こ、これどうなってんの?…夢?え、何とうとう僕人外生物に進化しちゃっ………た?」

 立とうとして、転んだ。なぜか右が軽くて倒れたのだ

 「あてて、なんだよ夢なのに自分の思い通りにいかねー……の……あれ?」

 右手をつこうとしたが動かない、いやむしろ感覚がない。おかしいと思い右を見ると…

 「血の匂いを辿ってみれば……人間がこんなとこにいるなんて、思わぬご馳走だったな、ケケッ」

 そこには、僕の右手を持った一つ目の子供がこっちを見ていた。

 「あ…あああ!!僕の手……腕が…腕がないぃぃぃ!!!」

 「うるさい人間だな、まぁどうせ死ぬんだし、最後くらい目一杯騒いどけよ」

 と言ってこちらに向かってきた

 「待ってなんだよ、なんなんだよ何でお前僕腕持ってるんだよ、いきなり殺しに来たのか!?」

 最早、パニックになり、語彙がめちゃくちゃになっていた。そしてそいつは

 「は?妖怪が人間を食うなんて当たり前だろ?何言ってんだよ」

 さも当たり前かのように言われ、一瞬理解できなかった

 「なんだよ食うって……ぼ…僕をた、食べるつもりなのか!?」

 恐怖から呂律が怪しくなってきていた。

 「あ?当たり前じゃん何言ってんだお前は…よっと!」

 言葉と同時に妖怪は腕を振った、ただ幸い逃げ出そうとした瞬間だったから、頭への直撃は避けれたが

 「あっ!」

 踏み込もうとした左脚に激痛が走り、そのまま体制を崩してしまった。足を見ると、ふくらはぎが見事なまでに引きちぎられたようになくなっていた。

 「あぐぅぅぅぅ!!!」

あまりの痛みに蹲るばかりで動くことさえできなかった。

 「へーやるじゃん、頭もいだつもりだったのにかわされるなんて、意外。まぁでももう終わりかな?」

 「あぐぁ、た、助けて、ください。なんでもしますから!」

 「あ、そういうのいいから。なんでもやるならむしろ死ね」

 「や。やだ…死にたくない死にたくない!」

 少しでも距離を取ろうと唯一使える右足でなんとか離れようとした瞬間、視界がホワイトアウトした

 一泊遅れて、凄まじい轟音が聞こえた気がした

 「う…うう。一体なにが…」

 何が起きたか理解できずにいたが、その瞬間凄まじい疲労と眠気に襲われ、何も考えられなくなる。

 「あ…やば…これ、死ぬのか?」

 だめだ、耐えられん。

 なんとか耐えようとしたが、数秒ともたなかった。

そしてそのまま睡魔に体を委ねようと諦めた瞬間

 「ねぇ!ちょっ……あん……夫……?」

 女の子らしい声が聞こえた

 あーなにここやっぱ天国だったのかな…

 そんなことを考えながら、意識を失った










 目が覚めた

 「うーん……眠い」

 どうせ仕事もないし寝よ

 と、二度寝を決め込んだその時ガラッと襖が開いた

 あれ、襖?

 と、疑問に思っていると

 「あ!あんた今起きたでしょ、てか起きてるでしょ!やっと目が覚めたのね。具合はどう?」

 と、可愛い巫女服?っぽいものを着た女の子がタオルを持っていた。

 「え、ええええ!?だ、誰ですか不法侵入ですか!?通報しますよ!ってあれ携帯……てか服がなんか…」

 いつのまにか浴衣っぽいの着てた

 「誰が不法侵入よ!どっちかっていうとあんたでしょ!二日も私の布団占領して…これだから突然くる外の人間は嫌なのよ、来るなら来ると言ってよね。てか今回に関しては境内をめちゃくちゃにしてくれたし…」

 女の子が言うことにいくつも突っ込みたいところはあったが、まず

 「え?待って2日?僕そんなに寝てたの?」

 と思わず口にしてしまったが

 「そうよ、まぁ最初見た時は永眠しててもおかしくないと思ったけど、なんにせよ目が覚めてよかったわ」

 「どーゆーことですか!?」

 暗喩に死にかけだったと言う事実を突きつけられ、動揺する

 「どーもこーも覚えてないの?」

 「え……ぁ……!?そうだ!腕……が生えてる!?足も治ってるし…確かにあの化け物にやられたはずなのに……どうして…」

 もしかして

 「あなたが治療してくれたんですか?」

 「残念ながらちがうわよ、てか寝てる間に生えてきてたじゃないの」

 ………は?

 「いやいやこんな普通の一般人にあんな怪我が治るような治癒力はないですよ!?」

「あんなすごい速さで飛んできて、地面に当たっても生きてる人間を一般人とは言わない!てかあんたぶっ飛んで来た時腕がないのもそうだけどもう全身目も当てられないような状態だったわよ」

 僕は一体どんな感じで飛んできたんだろ…

「その顔は疑ってるわね。全くこれを見てから疑いなさいよ」

 そして彼女は戸を開けた。そしてそこには

 ………森の方から何かが地面にぶつかりながら飛んできたかのような穴が、境内にあった。

        うそん……

 「え、ほんとに僕がこれを?」

 つい呟いた

 「そうだっていってるでしょ?」

 と、女の子がいった

 「いやいやいや、いくなんでもこれは……」

 いてもたってもいられずに布団からでて、裸足のまま外に出た……瞬間

 ひゅっと何かが空気を切った音がして

 「さて、動けるまで回復したようだし、自ら外にも出てくれたしこれで心置きなく正体を聞けるわ」

 と、お祓い棒らしき物を僕に突きつけてくる巫女っぽい女の子が、いつの間にか背後にいた。

ありがとうございました

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