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#15 結婚をしたいから焦ってました
みんな周りは結婚していった。
友達グループのなかでは、私だけ残った。
みんな子供ができて、忙しくて遊べなくなった。
みんな賑やかな、家庭がある。
なのに、私はひとりぼっちだ。
いつの日も、気付けばひとりだった。
気付けば、誰もいないことが多かった。
40代になり、結婚願望は爆発しそうなくらいに、膨れ上がった。
歳を取るにつれて、結婚できる確率も、子供を産むことができる確率も、低くなる。
特にイライラすることはないし、何でも受け入れられるタイプ。
だから、誰でもいいかなとさえ思っていた。
今日も、居酒屋でひとりで飲んでいた。
すると、隣にいた若者が、私に話し掛けてきた。
気がつけば意気投合し、若者に私は、結婚の話をしていた。
若者は無職だというが、特に恋愛対象から外れることはなかった。
突然、若者が私にプロポーズしてきた。
もう、断る理由が見つからず、食い気味にOKを出していた。
焦っていたのもあるが、今までで感じたことのない、カミナリのようなものが落ちた。
あとで分かったのだが、若者は有名な企業の創業者であった。




