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31話

後書きに報告があります!




俺は広末さんとマネージャー中野さんが山を降り始めたのを見送って、速攻でダンジョン攻略を再開した。


時刻は日を跨いで2月3日の午後3時。今いるのは地下71階。後30階でこのダンジョンは制覇できる。


地下71階の魔物はこいつだ。



・名前:なし

・年齢:1000

・種族:ストーンエレファント

・Level:3

・能力:威圧、剛力



ダンジョンの道ギリギリの大きさがある岩の象。この階層の道幅が10m程で、ストーンエレファントの横幅が約9m程あり、頭から尻尾までの長さは12〜13mある。ダンジョンの構造上、ストーンエレファントが振り返る事は出来ないので後ろを取れば一方的になるのは火を見るより明らかだろう。


結局は[魔穿]を正面からぶっ放して終わる簡単作業である事に変わりなく、地下71階クリアタイムは13時間。



地下72階、73階、74階



・名前:なし

・年齢:1000

・種族:ブロンズエレファント

・Level:3

・能力:威圧、剛力


・名前:なし

・年齢:1000

・種族:アイアンエレファント

・Level:3

・能力:威圧、剛力


・名前:なし

・年齢:1000

・種族:シルバーエレファント

・Level:3

・能力:威圧、剛力



フロアが広くなってくるので面倒だが、エレファントシリーズはでっかい的だし、取り敢えず[魔穿]当てれば瞬殺できるので楽だった。クリアタイムは14時間、15時間、16時間。


そして地下75階は御馴染み総集編。何の問題も無くクリアタイムは17時間。


武器性能の高さに助けられて戦闘自体は大丈夫だが、ちょっと時間が掛かる傾向にある。地下71階から75階までに掛かった時間は既に約75時間。今、現実世界では日曜日の午後4時。現実世界の時間で16時間後、ダンジョンの時間だと48時間後には学校に行くべき時間を迎える。取り敢えず後1階進んで一旦切り上げよう。



「いっそのこと学校休むか〜」



今は一刻も早く攻略しきってしまいたい。1週間くらい親戚の家に進路の件で相談でも行く事にしよう。



地下76階の魔物はこいつだ。



・名前:なし

・年齢:1000

・種族:ウォーターエレファント

・Level:3

・能力:威圧、剛力、水魔法



エレファントシリーズの続行だな。今までカチカチだった象が今度はフサフサになって水を纏ってる。一撃で沈む事に変わりなく、未だに魔法の威力が良く分からないまま地下76階のクリアタイムは18時間だった。


地下77階へと続く階段を降りてから、上にエスケープして、家へ帰還した。




・・・・・



プルルル。プルルル。プルッ、



「はい、桜ヶ丘中学校です」


「もしもし、桜ヶ丘中学、3年1組の安藤です。小鳥遊先生はいらっしゃいますか?」


「安藤君ね、ちょっと待っててね〜」



「おはよう!安藤!どうした?」


「かなちゃん先生、おはよ。ちょっと今日から急に親戚の叔父さんに呼ばれてて、一応進路の件でもしかしたら就職先紹介できるかもって事だから1週間くらい、そっちに行く事になったんで、休暇の連絡をね」


「そうかそうか!分かった!力になれんくてすまんな。気をつけて行ってくるんだぞ!」


「りょーかい!あ、それと、健太と舞にはこの事伝えといて欲しいんだけど、頼んでいい?」


「おう!任せとけぃ!」


「ありがとう、じゃまた週明けに」


「元気な顔見せに来いよ!」


ガチャッ。



担任がかなちゃん先生で良かったな。流石は生徒人気No.1教師なだけある。



「よし、風呂入って飯食って、早速攻略行きますかね〜」



◇◇◇◇◇◇◇



時は少しだけ遡り、

2018年1月28日、午後14時。



「高瀬隊長!やりました!謎の生物には炎が有効でした!焼けば簡単に倒せ、例の石も入手出来てます!こちらが現物です」



ほう、これが例の新エネルギーとして価値が跳ね上がると噂の石か。確かに綺麗だが、こんな石ころを本当にあの御方が欲しているなら・・。ふっ。



「良くやった。それは俺が預かろう。して、まだ入手出来そうか?」


「現在、火炎放射器を持たせ中を探索中です!どうやら倒せば必ず入手出来る訳では無く、今の所5体倒して1個の確率で入手出来てます!探索から3時間で7個集まってます!」


「そうか、いいじゃないか!探索はそのまま続行。石は入手次第、俺が厳重に保管する。ん??待てよ、今3時間って言ったか??」


「はいッ!探索開始から3時間程経過しています!」


「何を言う、俺が指示を出してからまだ1時間しか経ってないぞ」


「こ、こちらも探索中に複数の時計を用いて調査しておりますので、間違いないかと!」


「それはキッカリ3時間か?」


「そうです!」


「そうか、、、だとするなら、時間の流れが違う。のかも知れんな」


「そ!そんな事が有り得るのでしょうか!!」


「こんな所に急に洞窟が出来てるんだ。もう何があっても疑うべきはこちらの常識からだろうよ」


「ハッ!流石です!隊長!」


「早く任務に戻れ」


「イェッサー!!」



・・・・・



プルルル、プルッ



「○○様、例の石。入手しました。それと謎の生物ですが、火に弱いらしく火炎放射器を持たせれば単騎でも殲滅可能な状態です。」



「そうか。東京と沖縄に1つずつ送れ」


「かしこまりました。探索と石の回収は続行させております。また進捗状況を確認次第報告させて頂きます」


「あぁ、よろしく頼むよ」



ふ、ふふっ。1つずつ送れ。要は2つでいいって事かぁ。なら後は俺のもんだな。○○に2つ。俺に5つ。後は適当に上に報告って所か。こんな石ころがどれ程化けるのか、お楽しみだな〜。



◇◇◇◇◇◇




2018年2月3日午前8時。



・謎の洞窟に現る謎の生物!真相解明か!?



「え〜、昨夜国連が突如出現した謎の洞窟と生物に対して正式な見解を発しました。先ず、謎の洞窟に対して国連は正式名称を『ダンジョン』と名付け、謎の生物には『スライム』と名付けております。今後は我々も正式名称を呼称致します。現在、ダンジョンはどれくらい規模なのか未だに全貌は明らかになっておりません。各国のダンジョンで着実に探索は進んでいる模様です」


「え〜万が一、ダンジョンを発見した場合は早期報告をお願いします。ダンジョンからスライムが出て来たと言う報告はありませんが、万が一、そのような事態になれば一般市民には対処は難しいと思われます。皆さんのご協力をお願いします。尚、アメリカがスライムの詳細な姿を撮影しております。こちらの画像に映るのがスライムで、ダンジョンの壁はこのように発光しており、現在も調査が進められております」



私、広末 鈴香は久々につけたテレビでこんなニュースを見ていた。



「やっぱり、昨日私がいたあの洞窟は、ダンジョン??で、あのかわいいのはスライム??」


「すずー、どうしたの?そんな顔して?」


「お姉ちゃん、うぅん、なんでもない」


「あんま中野さんに迷惑かけちゃダメだよ〜」


「分かってるよぉ。でもお姉ちゃんは心配じゃないの??お母さんとお父さんの事」


「ぇ?何?お母さんとお父さんがどうしたの??」


「お姉ちゃん、知らないのっ!?もう1週間も行方不明なんだよ!?」


「はっ!?どこにいんのよ!?」


「それが分からなくて探しに行ったんだょ」


「警察には言ったの??」


「ぅん。でも全然探してくれないから」


「はぁ〜??何それ。警察腐ってんじゃん。ってかお母さんお父さん大丈夫なん?」


「分かんなぃょ。竜王山って所に登山に行くってLINEで聞いたのが最後で、それからは繋がらないから」


「すずはそれで山登りなんか行ってたの、急に山登り行くなんて言ってたから頭おかしくなかったのかと思ってたよ」


「お姉ちゃん、ひどい!」


「そりゃ理由も言わなきゃ思われても仕方ないよ」


「だって知ってると思ってたから・・」


「最近あんま連絡取ってなかったからな〜」


ブーブーブー。携帯のバイブ音だ。


「ぁ、中野さんからだ!昨日休んじゃったから今日早いんだった!お姉ちゃん、またね!いってきます」


「いってらっしゃい〜」


・・・・


「ギリギリセーフ!」


「アウトだ、すず。」


「ぅげっ。中野さんてきびしぃ」


「うるさい。ほら早く乗って。行くよ」


「はーい」


バタンッ。


「ぁっ、そういえば中野さん!最近話題になってるダンジョンって知ってる??」


「あぁ、朝ニュースでやってたね。昨日の夜そんな名前に決まったって。まるでゲームみたいだよ」


「だね〜、それでさ!昨日の山の山頂にね、ダンジョンあったよ!」


「へぇ〜。・・・はっ!?何てっ!??」


「だからぁ、お山の上にダンジョンがあったの!中にスライムもいたよ!」


ブーーー!!!


「フラフラした運転すんなアホ!!ぶっ殺すぞっ!!!」


「ぅわっ、すんません。」


「中野さん、大丈夫??」


「大丈夫じゃないっ!ダンジョン見つけた!?しかも入った!?何やってんのよ!?」


「お母さんとお父さんいるかな〜と思って、探したんだもん」


「すず!アンタよく生きてたね!スライム相手にFBIが500人近く死んでんのよ?」


「ぇっ。そうなの??」


「そうよ!噂のダンジョンが見つかった当初、良くニュースに上がってた。FBIが調査に行っては行方不明になってるって。行方不明なんて言ってるけど、もう亡くなってるって皆何となく分かってるよ。てか良く逃げられたね」


「それが、良く分かんなぃの、、」


「分かんないってなにが??」


「昨日、私ダンジョンに入ってお母さんとお父さんを探してて、気がついたら中野さんがいたの」


「何それ??やっぱり頭でも打って変な夢だったんじゃない??」


「違うよっ!絶対!ぷよぷよさん見たもんっ!!」


「わかったわかった、一応ダンジョンの報告は私がやっとくから」


「ぅん。中野さん、ありがとうっ!」


くはっ!可愛いすぎるっ。耳が幸せだ。


「い、いいよいいよ!全然いい!」



お読みいただきありがとうございます。


突然ですが、感想の受け付けを止めさせて頂きます。


どんな内容でも感想を頂ける事は凄く有難いと感じております。ですが、感想を頂く中で私自身の考え方やこうゆう作品にしたい!と思う気持ちが少しずつずれていっている気がしまして・・・。頂いた感想を読んでいく中で読者様の意見に私、非常に感化されやすい事が判明致しまして・・・。

今作が私にとって初めての作品ですので、私なりの作品にしたいと思ってます。結果的に不出来な作品となってしまうかも知れませんが、完結するまでは感想を止めさせて頂きます。


決して!感想や意見を頂いた方々を非難しての行為ではありません!あくまでも感化されやすい私が私なりの作品を作り、読んで頂く為の行為です!


ここまで読んで頂いた方々には感謝です!そして、これからも私の駄作を読んで、少しでも楽しんで頂ければ幸いです。

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