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28/37

27話

**残酷な描写あります**




27



・名前:ラナヴァルンツィミトゥヴィアミナンドゥリアンデヒベ

・年齢:296

・種族:人種

・Level:0

・能力:なし



・名前:メイソン・クルーズ

・年齢:24

・種族:人種

・Level:0

・能力:なし



上の名前が長くてよぉ分からんのが若い青年で下がムキムキのおっさん。思わず、青年の長い名前に気を取られがちだが、問題はそこではない。青年には明らかにおかしな点がある。お判りだろうか??


答えは年齢。


見た目は大学生くらいに見えてもおかしくない。それにかなりのイケメンだ。だが!296歳。296歳だぞ?人間という種族は年々寿命が延びていると言われている。だが、それでも120歳そこらが今の人間の限界なのだ。日本の平均寿命は世界1だが、それでも女性が87歳。しかもその年代の方々は殆どが生活習慣病で満足に動く事も出来ないような状態なのだ。


そんな状態にも関わらず、青年は296歳。最年長どころの騒ぎじゃないぞ。世界的に騒ぎになっていておかしくない筈だ。それこそどこぞの研究施設にぶち込まれて、その細胞を一つ一つ調べられて、長寿の秘訣を各国のお偉いさん達がこぞって大金ばら撒いてその情報を買いに買いまくるだろう。中学生の俺がこのくらい想像できるのだ。実際にはもっと酷い事になってもおかしくない。


隣のおっさんは24。どう見ても40だろ。こっちもおかしいが青年が奇妙過ぎて霞んでるパターンだよ。しかもこのおっさんバリ強い。ダンジョン地下6階までおっさんが1人で戦っているらしい。青年は鼻歌を歌いながらおっさんにおぶられている。青年は明らかにヤバいが、このおっさんも人間レベルじゃない。格闘技の試合とか見た事ないけど、出たら世界チャンピオンなれるよきっと。


地下6階の魔物相手に普通に戦えている。流石に倒すのに時間がかかり始めたようだが、地下5階までは楽に屠っていたんだろう。地下6階、最初の魔物と戦って引き返して行った。


「地球ってこんな化け物いたの??アレ本当に同じ人間??見てはいけないものを見てしまった気がする」


俺はそっとこれ以上調べるのを辞めた。



◇◇◇◇◇



第23ダンジョン、地下6階にて、



「なぁメイソン〜、どんなっすか?」


「主人、これ以上は恐らく進めない。洞窟は広くなる。敵も強い。食料もない。」


「へぇ〜、メイソンがそこまで言うっすか!マジパネェっす!これは面白くなりそうっすね!じゃあ!今回は帰るっす!」



◇◇◇◇◇



「漸く見つかったか。直ぐに向かえ」


「はっ!」


最初に例の石を発見したのは中国。次にアメリカ。そしてロシア。良いように出し抜かれているな。俺の情報網で石の重要性は分かっている。だが、流石と言うべきだろう、石を排出する謎の生物。その対処法を一切漏らさない。それ程重要性の高い情報なんだろう。それこそその情報だけで石を入手出来るか否かを決定する程の。早くせねばな。



「高瀬隊長!調査に出した20名。全員予定時間に帰還せず行方不明。通信機器も一切使用不可です!」


「分かった。では次の調査隊に鈍器、ライフル、手榴弾、火炎放射器を持たせろ」


「イェッサー!!」



プルルル。プルッ



「高瀬か。進展はあったか?」


「最初の調査隊には通常装備で20名突入させ、全員帰還なしです。恐らくはもう死んでいるでしょう。現在、次の作戦を実行中です。」


「そうか。そちらの件はお前に一任する」


「かしこまりました」


ブツッ。






◇◇◇◇◇



2018年、1月28日午前11時。第6ダンジョンの存在する福岡県飯塚市八木山峠の竜王山。



「すぅ〜はぁぁ〜。やっぱり山の空気は美味しいわね、あなた」


「あぁ、そうだな。近場だが今までこの竜王山は来てなかったしな。もう少しで山頂だ。休憩は頂きで取ろう」


「そうね」



とある夫婦が登山をしていた。この時夫婦はこの先で見る物がなんなのか。知る由もなかった。


2時間後。



「ぃゃ、いやよ。いやよ!あなっ!」ベキッ!!


「いやぁぁぁぁぁぁあぁぁぁ!ぁっ」ゴキッ!


ペタペタ。



登山を楽しむとある夫婦は不幸にも謎の洞窟を発見し、不幸にも知識欲に駆られ、不幸にも謎の洞窟へと足を踏み入れ、不幸にも謎の生物と遭遇し、不幸にもこの世を去ってしまった。


いや、去る事が出来たのならそれで良かったのかもしれない。だが、謎の洞窟での死。それの意味する事をまだ誰も知らない。


お読みいただきありがとうございます。



頂いた感想などから話を変更するか迷いましたが、話の大筋は変更しない事にしました。勿論、細かいミスなどは修正していきますが。


今の私が、これが良いと感じた物語をここに載せていきます。


面白くない。楽しめない。そう感じさせてしまった方には期待に応えられず無念ですが、それが今の私の実力だと噛み締める事にします。


後、キーワードには入ってませんがシリアス要素が少しずつ入ってきます。掲載当初は入れるつもりは無かったんですが、入れたくなってしまいました!キーワードの変更も遅いながらします。嫌いな方はごめんなさい。



偉いワガママな作者ですが、今後ともよろしくお願いします!

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