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それぞれの能力

少し短め。

会話が多いです。

「以上で午前の教科のガイダンスは終わりだ。昼休み挟んで身体能力測定だから、昼飯食って5限が始まるまでに着替えて第1体育館に集合しとけよ」


そういい担任が教室から出て行く。担任の田ヶ原は、基本生徒に好きなように行動させてくれるらしく、細かいことにあまり口を出さない。だが、生徒のことをしっかりと考えており、質問などすると丁寧に答えてくれるので、生徒たちからの人気は上がりそうだ。また30代であるのに関わらず、能力の関係からか筋肉もあり身長も高いので、年齢より若く見える。そのため女子生徒からの人気も高くなりそうだ。


担任がいなくなり、ガヤガヤと騒がしくなった教室で和久がお昼を食べようと準備をし始めると、圭介が近づいて来た。


「大雅、和久いっしょに昼食べようぜ」


「うん、いいよ」


「ああ」


和久、大雅の順番で圭介に答える。


おそらく、大雅と仲良くなりたいんだろう。先程から女子がチラチラと大雅を見ていたのだが、大雅は全く気づかずまた圭介からの誘いを受けたため、大雅の方を見ていた女子たちは少しがっかりした様子だった。


「どう食べる?」


「僕と大雅くんの机をくっつけて、圭介くんが椅子を持ってくればいいんじゃないかな」


「いいな、それ」


和久の提案に2人とも納得したらしく、3人は机や椅子を動かすなど準備をし、昼食を食べ始める。


「あー、身体能力測定かー。緊張するなー」


そう圭介が呟いたことに、和久は思い出したような顔をする。


「そういえば圭介くんの能力ってバネだっけ?昨日の自己紹介の時そう言ってたよね」


昨日の自己紹介では大雅の印象が強かったが、和久は記憶力が良いためクラス全員の名前と能力は覚えている。


「よく覚えてたな」


圭介が少し驚いた顔で言った。まあ、昨日の自己紹介の時間など殆どの人は大雅の印象が強く残っているだろう。あんなに派手な登場をした新入生など他にいるのだろうか。


「記憶力は良い方なんだ。それでその能力どんな感じで使うの?」


「んーと、名前通り足とか腕がバネみたいになるんだけど、バネの力を利用して跳んだり、勢いつけて攻撃したりとか」


「へぇー、戦闘向きの能力だね」


能力高校の授業や行事には、体術の授業や模擬戦など実際の戦闘の為のカリキュラムがある。また能力の種類によって、戦闘に向いていたり、逆に戦闘向きでない援護系の能力であったりする。


「まあな。でも俺より大雅の方が戦闘に向いてるんじゃないか?相手を凍らせるとかできるじゃん」


そう言って圭介は大雅に話を振る。


「うーん、そうか?だけど俺の能力、水がないと、意味ないし。そんなんでもないと思うけど」


「あー、そうか。だけど水ある場所だったら最強だろ!」


「そうだったら嬉しいかな…。そういえば和久の能力って治癒だったよな」


これ以上自分の能力について話すのを避けたいのか、大雅は和久の能力について話を移す。


「うん、そう。他人の怪我を治すには、その人の体に触れないといけないんだけど、擦り傷ぐらいの怪我だったら5秒くらいで直せるよ。圭介くん怪我したら僕が直してあげるね」


「俺、怪我する前提なのかよ!っていうかどちらかというと、援護系の能力だな」


「まあ、そんな風になるのかな。体術とか体動かすの結構好きなんだけどね」


実際に能力の種類によって、能力者のレベルが決まる訳ではない。一言で言えば、能力とは工夫なのだ。体術や戦法など、能力の種類以外でもいくらでも強くなれる。


「へぇー、意外だな。和久って大人しそうなイメージなのに」


大雅がそういう。それもそのはず。和久を見た殆どの人が大人しそうという第一印象を持つだろう。


「ふふっ。僕結構アグレッシブなんだよ」


「お前は色々と俺たちの予想を超えるな」


圭介が呆れたように、言葉を漏らした。


昼ごはんを食べた3人は、教室から少し離れた更衣室で着替え、3つあるうちの1つ、入学式を行った第1体育館へ向かった。








圭介の能力…

某有名少年漫画からきています。


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― 新着の感想 ―
[一言] ワン○ース、、、顔面拳めり込み確定やん、、
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