神の代理
「街へ向かうには本日は遅いですし、明日から出発されてはどうでしょうか?私を食料を湖で調達してまいります。」
ペコッとお辞儀をし、シーラは湖に向かった。
食料調達ってどうやって・・・
俺は・・・
ジッパーの中身を確認するかや
《ジッパー》
何もない空間にジッパーが現れて自動で開いていく。
中に手を入れて何があるのか確認する。
くそっ使い方が分からねーよ
そう思った瞬間紙らしき物を掴んだ。
取り出して読んで見る
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取扱説明書
名称
ジッパー
能力
使用者が思い描いたモノ、その時必要
なモノなどを呼び出す事が出来る。
また、荷物をいれてしまう事も出来る
その場合は入れた当時の状態をキープ
してしまっておく事が出来る。
神の代理に制限は無い
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最後の一文はなんだ?
なんか便利そうな能力だな。
そうだなぁ〜とりあえずキンキンに冷えたビールだな。
そう思いジッパーの中を漁る
冷たいモノに触れて掴む。この形はとってか?と思い引き出して見ると・・マジか生ビールかよ。。
この中はほんとにどうなっているんだよ。
そんな事をしているとシーラはが数匹の魚を捕まえて戻ってた。
俺が飲んでいるものを見つめて不思議そうな顔をしている
「タカシ様?それは?」
「ん?あぁなんかジッパーの中に入っていました。シーラさんも何か飲みますか?あるか確認しますけど?」
「いえ、とんでもない!私なんかは湖の水で十分です!」
「・・シーラさんはエルフですよね?」
「はい。エルフ族の中でも希少種のホーリーエルフ種になります。」
「ホーリーエルフ?」
「はい。ご存知ありませんでしたか。エルフ族の中でも神の使いを自負する種になります。光魔法が得意で、現在の国王もホーリーエルフです」
「あぁシーラさんのお父上ですよね?会ってみたいものですねw」
笑いながら言うとシーラさんが驚いた顔をし
「会っていただけるのですか?神の代理様にお会い出来るとなると国をあげてお出迎えいたします!」
「あ、そもそも神の代理って職業って何なんですか?聞いた事もないのですが・・」
とシーラに聞いて見る。
ゲームのユグドラシルには存在しない職業だ。
またもやシーラは驚いた顔で詰め寄ってくる
「か、神の代理の職業は誰でもなれるものではありません!神様から直に使命を受けたモノにしかなれません!文献の中だけの存在だったのですよ!!」
う、目が怖い。。
「ごめんなさい。」
なぜか謝ってしまった。。