出会い2
「いや、ちょ、顔をあげて下さい!困るんで!!」慌てて土下座をやめてもらい、立たせる。膝に着いた砂を払ってやる。
ぷるぷると涙を堪えて手を強く握り立っている。
さっき普通に見捨てようとしたんだけもなぁ〜
少し罪悪感を感じなが《ジッパー》を唱える。
何も無いところ現れたジッパーに後退りし、警戒するエルフ。
ジッパーの中から椅子を二脚出し、何かにないか漁る。
うわっ、机にパラソル。
それに熱々のティーセット。。。
この中は一体どうなっているんだ??
エルフの子を椅子に座らせ話を聞くことにする。
「初めまして、タカシといいます。よかったら話を聞かせていただいていいですか?」
「わ、私はエルマンテ王国第3皇女、ティンネ・シーラ・エルマンテです。先ほどは助けて頂き誠にありがとうございます。このお礼は国をあげていずれ必ず。」
「いや、お礼なんて良いですよ!(逃げようとしたし・・)先ほど、私を天使様と言いましたが、どう言う意味ですか??」
その質問の意図がわからないといった感じで首を傾げている。
「天使様ではないのですか?先ほどタスクで拝見したところ職業が神の使いだったのもですから・・・」
まじか・・・確かにユグドラシル内のタスク機能を使えば相手の職業、Lv、HP、MP、受けているクエストなどの大まかな情報を見ることがでする。
見せたくない場合は特殊な魔法アイテムが必要でイベントクエストで貰えてたような。。。
「申し訳ありません、何分田舎から出て来たばかりでそう言ったことに疎いんですよ。よかったら僕の現在のタスク上の情報を教えて貰えませんか?」