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アホの子  作者: ReKu
4/7

電化量販店に勤める彼は、その日インクカートリッジを買いに来た男性に声をかけられた。


「すいません、このインクが欲しいんですが…」


そう言いながら男は使いきった黒インクのカートリッジを彼に見せた。


彼はすぐに自分の店にある商品であることを判断すると男を売場に案内して訪ねた


「こちらのセンコウ社のCh-810シリーズですね?お色は黒、おひとつでよろしいですか?」


彼は黒インクのカートリッジが入った小箱を男に見せた。


「いえ、マゼランとー、シアンとー…」


マゼラン…?


男の回答を聞いて思わず吹き出しそうになったのを彼は堪えた。


間違いない。

このお客さんは明るく鮮やかな赤紫色のマゼンタを、マゼラン と間違って覚えているようだ。


男は彼が見せる小箱の番号と、自分の持っているカートリッジに番号を不安げに見比べている。


彼はその様子を見て

ははぁ…、これはお使いを頼まれたな?

オウムの用に言われた事を私に繰り返しているだけだろう


航海者か、星雲か

なんとも壮大なインクだこと…



察した彼は平静を装いながら男に言った。


「マゼンタとシアンの合計お二つですね?すぐ、ご用意致します!!」


男は自信満々に言う彼を見て、安心したのか元気よく返事を返した



「はい!マゼランとシアントで!!」



今度こそ彼は吹き出した。




_ 人 人 人 人 人 人 _

>  ア ホ の 子  <

 ̄ Y ^ Y ^ Y ^ Y ^ Y  ̄


言われるがままじゃなくて

自発的に確認をしようね?

間違っていても、お使いを頼んだ人は恥をかかないよね?

恥をかくのは誰かな?

もちろん、君だよね?

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