2/7
②
駅員の彼はホームで何時ものように仕事をしていた。
すると若い男が彼にはなしかけてきたのだ。
「すいません、切符を無くしてしまったんです」
切符を無くす客は以外に多い。
彼は男に尋ねた。
「どの駅から乗られましたか?」
男が答える。
「四つ前のP駅です」
彼は思った、彼が働いている駅がT駅である。
阿電鉄 吽線はA駅からZ駅までの線だ。
確かに四つ前はP駅だ。
「わかりました。ではP駅からT駅の運賃が280円になりますね」
男は渋々小銭入れのチャックを開いて280円を取りだそうとした。
彼はその時気づいた。
「お客様、財布に切符入れておられますよ!!良かったですね!!」
男が取り出した切符は間違いなく今日の日付であった。
「お客様、ちょっと事務室まで…よろしいですか?」
彼は飛び切りの笑顔を浮かべて男性客を事務室まで連れて行った。
彼が握り締めた切符にはこう記されていた。
『始発 A駅 → 180円』
_ 人 人 人 人 人 人 _
> ア ホ の 子 <
 ̄ Y ^ Y ^ Y ^ Y ^ Y  ̄
犯罪は・・・やめようね