準備をしよう——カミラ
お久しぶりです。まだ読んでくれてる人いたりするのかな?不定期更新ですみません
屋敷に戻るとダイニングに向かうオーナー。ダイニングに入るとそこには恵がいて私等を見て目が据わった。オーナーは知らないだろうけどオーナーに惚れてるコナーと見知らぬ女と仲も良さげに歩いてくれば当たり前だよね
右手に繋いでいた冒険者仲間のフルーと左手に繋いでいた同僚のコナーの手を離すオーナー
拗ねていた恵の表情が戻った。歩みを進めるオーナーに触れると笑顔になった。まだまだ子供だな。コナーはコナーで名残惜しいって顔してるし。見てて面白いな。
「おかえりなさい。ライトさん」
「ただいま」
恵を横に侍らせながら部屋を出る。その間に先程までの出来事を掻い摘んで話している。
その間にもオーナーの通った小部屋にあった本をコナーに見せると廊下を進んでいくオーナーを見送り廊下の曲がり角に身を潜める。
訝しげに私を見るコナーに収穫を報告しよう
「どうしたのですか?カミラ?さっきから何をごそごそしてるんですか?」
ククッと笑いながら鞄を漁る。我ながら悪い笑い方をするようになったなぁ。でもオーナーだし許してくれるよね?
「オーナーが通った小部屋から持って来ちゃった」
「そんな時間もなかったでしょうに……それで何を?」
ジャーン、とばかりに両手で頭の上に掲げる。分厚く豪華にも箱に入っているものだった。箱の背には黒く角ばった文様が。あ、紋章を使えば読めるかも。
「ん〜、英和辞書って書いてある……ん?中身と合わないよ…………。…………。わっ!これエロ本だ!!オーナー、えっろー!!」
箱から取り出した三冊の本。そのどれにも裸の女が写っていた
「これは……研究しなくては」
オーナーの趣味を知ろうとするコナーに一旦渡すと急いでオーナーのあとを追いかける。急いで来た事に疑問を抱かれたけど何もない顔をしておく。コナーはコナーで従業員の話ですと話を打ち切った。まあ私等も従業員だし間違ってはないね
玄関に着くと使用人が集まってきた。馬車の荷物を使用人のみんなに任せてダイニングへ。フルーとコルは屋敷の規模に驚き固まっている。もっと楽にすればいいのに
そのまま裏庭に向かうと吹き荒れる風や吹雪、水が出迎えてくれた。オーナーが【シールド】で防いでくれたからなんともなかったけど全部がかなりの威力だったな。フルーが悲鳴をあげたのは仕方ないと思う。
あ、ちなみに屋敷の一面にはユニエール様がデカい【シールド】を張っているからみんな高出力の魔法を使っているから大丈夫みたい。面倒見のいい人だな
私達に気づいた騎士団のみんなは訓練を中断して近寄ってくる。鋼介様以外が正面に並ぶ。瑠衣様だけはちょっと怒っている?ああ、ルナマリア様と同じ事を考えたみたいだな
「今日からとりあえず戦争終了後までフォローしてもらう。フルーとコルだ。薬学と兵器でデリクリウス戦に協力してくれる。他にも魔法の道具の研究、開発を依頼している。俺達の今後の為になると思うんだ」
「ライトの役に立てるように頑張ります。」
「戦争は技術革新のチャンスだし、いいところ見せるよ」
オーナーの紹介にアピールをする二人。各メンバーと三国のトップを紹介され慌てふためいてる。これが普通の反応なんだろうな。私達は驚くのには慣れたけどさ。因みにコルが自己紹介した時に瑠衣様が撃沈した。コルは身長の割に胸があるからねぇ
「当分は医薬品や毒、装備、この先の食料問題にも手を貸してもらうつもりだから仲良くしてやって欲しい。こっちが忍、零華、瑠衣、そして恋人の恵だ」
「あれ?陛下が恋人なんじゃないの?」
「俺は言ってないぞ。」
後ろでこそこそと話す二人にオーナーが小さい声で返す。
そう。陛下だけが恋人じゃないんだよね。口外しちゃダメだよ。私としてはコナーも横に並ばせてあげて欲しいんだけどねー
「ふーん。まぁ研究費くれるならなんでもいいや。早速だけど部屋に行きたいな。」
「わかった。忍、ユーリカはメイドさんと一緒にフルーとコルを案内してくれるか?その間に工房をセッティングしてくるから」
「はいはい」
「わかりました」
店長とユーリカについていこっと。フルー達二人の手荷物を受け取り店長達の後ろを行く。
相変わらずコルの荷物は重いな。【ストレングス】かけちゃおう
「シオンとクオンにはこれ。ユニエール様には一応選んで見たけどね。指輪だ」
後ろではオーナーはさっき買ったハンカチ、本、指輪を渡していた。だって一国の女王だもんね?なんでも貴族からたくさんもらってそうだし難しすぎるよね。
それにしても本当にマメな人だな。コナーはそんなところが好きになったのかもしれないな。まぁ羨ましくはあるけど私はまだいいかな。
行き遅れにならなければ……。大丈夫かな……?来年には……
「ありがとう。大事にします。」
「…。嬉しい」
二人とも喜んでるみたい。流行りの本やハンカチは帰る時に会ったリアンちゃんが教えてくれたしよかったね。とりあえず部屋に保管するみたいで戻って行った。程なくオーナーは長屋と露天風呂で三角形になるように工房を置いた。
工房を置いた地響きにユニエール様やアルフレッド様が飛んで行ったけど今更だよね。騎士団の人は誰も気にしてないもんね。そのままオーナーの気配が消えたからルナマリア様のところに行ったんだろうな。帰るのは深夜かな?
私らは長屋の二部屋を二人に貸す。二人は知り合いだけど客人。広い目の部屋を選ぶと表札をかける。
ウチは全員が奴隷だし物盗りとかは恐らくない。オーナーは犯人なんて触れば分かるし逃げても隠れてもいつかはきっと見つかるから物盗りがあってもなくなる怖さはないけど一応ね。オーナーの客だと分かってれば問題ない
「とりあえず食事かな?早いけど晩御飯にしますか?」
二人が荷物を置いて部屋からでてきた
「先ほど軽く食べましたので……でもいただけるなら……いや」
「えー!?僕は食べたいなぁ!!昨日なんて一食しか食べてないんだよ?食べれる時に食べないと」
相変わらずか。腕は良いんだけどこの二人食べ物にうるさいんだよね。依頼報酬のほとんどが食べ物に変わるんだから怖い。でもまあそんな二人は私の借金を肩代わりするつもりだったのは嬉しかったね。もつべきものは友人って事だね
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…まあ、それにしてもよく食べるなこの2人。お金が貯まらないのってやっぱり食費がかかりすぎなんじゃない?
「国の食料問題よりこっちの問題を先に解決したほうが良さそう」
「すみません。久しぶりの豪華な食事だったから」
「ワインなんて三年ぶりだよー」
あまり言いたくないけどコルはボトルを五本も空けて素面とか怖い。以前はほんのり顔が赤くなってたのに今は全く酔ってない
フルーはフルーで籠に盛られた果物を一つ残らず平らげてしまった。物静かに食べてるのにかなり食べている。瑠衣様が呆れて言うのをみんなが同意している。冒険者なのに装備より食費にお金がかかってると思ったからだろうな
「た、種が必要なんです。別に食べたいだけ食べたわけじゃ…」
「ならおかわりはいらない?」
「あ……」
小さく呟くと悲しげに籠を見つめて止まってしまった。正直すぎるフルーに免じて店長がさっきと同じ量の果物を持ってきてもらいフルーに渡した。残りは研究に使いたいからって言ってたけど絶対食べるよね。
「ねぇカミラ〜。鉱物図鑑持ってない?この辺の分布図とかも」
コルがやっとボトルから手を離した。早速作業に必要な材料を集めに行く準備らしい。すると執事長がしばしお待ちをと言って部屋から出て行く。そんなのあったんだ。
「そういえばオーナーの知識に金は電気の電導率がいいと聞いたことがありますね。それで投擲用ナイフを作ってくれませんか?」
「ん〜。金って意外に強度が低いんだよねぇ。合金製になるけどいいかな?」
「はい、それでいいです。最低十本は欲しいですね」
コナー、それ自分の稼いだ分から使うつもりじゃないの?それじゃいつまでも奴隷のままだよ。
ここはオーナーの嫁に頼ろう。視線を向けるとすぐに気づく恵。
「ライトさんの装備だし私が出すね」
「まいど。金は金貨を鋳潰させてもらうよ。ナイフ一個で金貨三枚×十枚で金貨三十枚だよ。」
結構高価だけどいいよね。恵もお金持ってるし。うん
まずは試作品として一枚の合金製での物で通常ナイフの雷付与との差を検証してみるらしい。やっぱりドワーフは鍛治の種族だ。イキイキしてる。戻ってきた執事長から書類を受け取って鼻唄混じりに設計を始めた。
アルフレッド陛下が聞き耳を立ててるけど特に内緒話にするつもりがないのか鉄を鍛錬して鋼を作ってみるだの、魔法銀に龍の血を混ぜてみようだのどんどんと話が飛び交っていく。私等従業員組の装備品もどんどんと決まって行く。私は鎧龍のライトアーマーと鎧龍革の服、飛竜の牙から作ったショートソードに飛竜や黒龍の素材から作る複合弓……勇者の装備より凄いと思うのは気のせい?
「では私はコルの作るナイフに風の魔法陣を刻んでみようと思いますがどうでしょうか?」
フルーはエルフの秘術か道具に魔法の付与をする技術を持ってる。魔法じゃないけど魔法のような効果がある戦闘向けではないけどコルとのコンビで絶大な?効果が出るらしい。見たことないけどね〜
本題の技術。それはアイテムとしての付与だけど道具で空を飛んだり離れたポイントへの移動するなどは無理で初級魔法を刻むのが精一杯らしい。
フルー曰くそもそも空を飛ぶ魔法はないし移動系の魔法もない。……オーナーはめちゃめちゃ飛んでるけどあの人は異常なんで気にしちゃダメってことで
フルーも既存の初歩の魔法しか見た事がないから変わり種のような魔法は無理なんだって。ダメなんじゃないの?
とにかく詳細を聞くと魔法陣付与の作業はフルーの力で魔法を魔法陣として見る。それから書き出す訳だかそのためには長時間魔法を打ち続ける必要がある。でも放出し続けられる魔力を持つ魔法使いが居なかったから今まで機会が無かったらしい。
うん。全然わからない。っていうか魔法使うのに魔法陣なんてあったんだ?ほら、みんなへぇ〜って顔してんじゃん
オーナーがいない以上次に装備品での決定権があるのは副団長の零華様だ。とはいえ即座に許可をする零華様。さらに少し考え口を開く
「それってフルーさんが魔法陣見てライト君が記憶転写すれば簡単なんじゃない?」
紅茶をお代わりする零華様がメイドに注がせている間に話し出した。それにしてもいいアイデアだな。よくオーナーの能力を理解している証拠だな。さすが副団長
「おっ!そんな能力があるんだ!面白そうだね。明日からやってみようよ」
「お願いするわね。ライト君には私から言っておくわ。明日も女王陛下に取られたくないから釘を刺しとかないとね」
「了解しました。」
ってな訳で風の魔方陣を組む事になったので私の矢にも細工される事になった。魔神は無理でも相当な魔物でも倒せる気がするよ。
「さてと。恵!お風呂前に一丁組手しよう。フルー!コルも今日くらいはいいだろ?」
「うん。いいよ」
「仕方ないですね」
「僕はパース。まずは工房の整理から始めないとね。」
そう言って部屋を出て行ったコル。後ろにコナーがついて行った。きっと手持ちの素材を預けるんだろうな。従業員の器用なやつの選別もしなきゃだし忙しいね
あたしは仕入れ担当だしね。あまり近場で狩りすぎるのは生き物が居なくなってしまうし今日の分で一旦終了になった。ちなみにユーリカは保存食を作ってる。朝から夕方までずっとキッチンには火が入ってる。ユーリカの所も頑張ってるな。
「カミラさんは紋章も【ストレングス】が使えるんだっけ?」
「うん。恵も紋章使っていいから。」
「そっか。私、ライトさんの【槍】みたく必殺技が欲しくってさ。でももう3つボツにしちゃったんだよね〜。試す相手がいなくて。」
必殺技って……いいねっ!面白そう!あたしも考えよう
「最新作は魔物にしか使えないんだけどねー。当たれば飛竜くらいをなんとか倒せると思うんだけど。カミラさんは火属性だし痛いで済むかなぁって」
「ふーん。まぁ恵ならドラゴンだろうと相手にならないだろうけどねー。ってか痛いのやだよ」
「二人とも何を……」
あ、そっか。フルーは恵の実力を知らないから困惑してるのか
「あ、この子騎士団でオーナーの次に強いから」
「えっへん」
「いや、それは魔力量でわかりますから……」
庭に出ると話についてこれないフルーを置いといての恵と対峙。互いに紋章を起動。
「ふははは。【灼体転身】。紋章ありだからね。新しい力も使っちゃうよ!」
「あっ…いいな。うーん。こうかな?」
恵は黄色とオレンジを混ぜたような炎を放ちながら私と同じような……って、恵の方が強力っぽいんですけど……魔力が上がれば炎を纏うようになるのか。これは悪くない情報だな
「わっ、できた。」
「これだから規格外は……」
私より圧倒的に魔力が多い恵だからか強化も強そう。威力も持続時間も違うなら不利じゃん
「だからって余裕で勝てるなんて思わないでよ!」
私は恵に向かって駆け出す。相手も火属性、しかも私よりも上位、炎や熱が効くとは思えない。だから蹴りや拳での勝負になる。【ストレングス】を使う。互角になればいいけど
右拳を突き出す。それを受け止め掴んでくる恵。そのまま蹴り込んで来るのを足でガード。押し込まれないように踏ん張る。恵の空いた手が私の右拳に迫ってくる。そのまま身体を回転させ腕を巻き込むように……これは投げ技か!
恵に引かれるままに地面に——身体を捻り左腕で地面を殴りつけ衝突を回避。即座に足払いをかけると恵は後ろに跳ぶ
「変わったことするじゃん」
「えへん。やったらできた。」
いけるか?攻撃力も防御力も恵が上だ。それより腑に落ちないのは獣人並みの反射神経だ。完全に体が硬直していたのに足払いを避けた
「訓練だから言うけどさっき地面に手をついた時に石を拾ってるから——ねっと」
魔力は恵の方が上なんだ。考えるのは動きながらでいい。
恵に幾つかの砂利を投げる。もちろん逃げ道を作り誘導するように投げた。そちらに一息で跳べるように脚に力を込める
「うひゃっ」
「よしきた!せぇの!!」
恵が石を避け移動した先に回り込み拳を向ける。こちらに気づくと咄嗟に【タフネス】を使い防御力を強化。
「くっ」
「先制は貰った!」
【タフネス】で強化された腹部ごと打ち抜き恵の華奢な体を吹っ飛ばす
「やるねっ!じゃあもうちょっと行くよ」
宙返りして体勢を整えると安全に地面地面に着地——と同時に脚と地面の間で爆発。猛烈な勢いでって……
「うわっ!むぐぅっ!」
肩から突っ込んできた恵のタックルを避けきれずに今度は私が吹っ飛ばされ地面に転がった
「うぇっ!ペッペッ!」
「うーん……やっぱり挙動がいまいちかなぁ。【槍】と違って移動中は防御ががら空きだし。着地に時間がかかるか」
恵の言う通り恵の足元には勢いを殺す為に地面につけた二本の線があった。いや、そんなの弱点の内に入らないでしょうよ
改良点をブツブツと呟くとため息をついた
「今のが必殺技?」
「ん?違うよ。【屠突猛塵】っていうボツになった技だね。訓練で使う訳にはいかないけど本当は全身に炎を纏って敵を焼き尽くすんだけどねー。じゃあちょっと新技やってみようかな?いい?」
違ったのか。するとアレが言ってたボツになったやつなのか?結構実用的だと思うけどな。そうすると今からやる必殺技が怖いな
「いいけど……おーい、フルー!風で防壁張ってよ」
「…………」
あ、惚けた顔で固まっちゃってる。見た目を裏切る恵を見ればそうなるか。
「おーいってば」
「はっ!え、ええ、わかりました」
数秒して私の前に風の盾が現れる。これだけだと不安だな。【ミラージュアイドル】を身に纏っておこう。ヤバ目なら避ければいいか。でも炎って防御に向かない属性だな。盾をつけることも考えなきゃ
「んー。こんなもんか……いつでもいいよ」
「ん。じゃあ距離を開けてっと」
私との距離を開けること20メートルほど。【ヒートドライブ】を解除。紋章強化のみになった恵。体重を乗せた
左足を僅かに前に——蹴り技か?あの距離で?特攻系か?さっきみたいに突っ込んでくる?
魔力を右足に集中。同時に炎を発し熱も高まっていく。赤からオレンジ、オレンジから黄色に変化する恵の炎。揺らめく炎が全て黄色になると右足に収束。膝から下が黄色く輝いて——
「焼き切れ!【瞬火蹴刀】」
蹴り上げられる恵の右足から三日月状の黄色く薄い物が射出された
蹴技からの遠距離攻撃!しかもこれやばいでしょ!あっさりとフルーの風の盾を切り裂き、威力を落とすことなく近づいて……くっ!
くらうと死ぬって!避ける?無理でしょ。かなりの速度だよ?何かをぶつけて相殺する?あたし遠距離攻撃の魔法は無いじゃん。防御?腕が飛ぶかもなぁ……
どうせダメージを受けるなら少しでも軽い方がいいな。火力不足だろうけど恵と同じことをするか。せめてのカサ増しに【ヒートドライブ】を指先に集中。くそっオレンジ止まりか
迫り来る斬撃。
「こんのぉ〜!!」
こちらから走り勢いをつけての薙ぎ払いの手刀。
「「「【シールド】」」」
あと一歩というところで離れた位置から声が聞こえた。私の足元から昇るように黒い【シールド】。上から薄緑【シールド】が、横から水色の【シールド】が斬撃を阻むように現れた
——バリン!——バリン!——バリ!
二枚の【シールド】を砕き三枚目の氷の【シールド】を押しながらなお進もうとする【瞬火蹴刀】を爪を立てて刈り取るように腕を振るう
——ザシュッ
氷の【シールド】ごと斜めに切り裂く。黄色い斬撃が空気に溶けていった
「恵、やりすぎです。いくらカミラでもダメージを受けてしまう威力でしたよ」
「【瞬火蹴刀】……足からの魔力行使……魔法使いの新しい概念が」
「恵ちゃん。ちゃんと安全確認して一回使ってから、ライト君に試しなさい。他の誰でも危険よ」
「はーい……四割くらいに抑えたんだけどなぁ」
アレで四割……嫌になるね。【シールド】を四枚を使わなきゃ止められないし、全力で撃たれたら躱す以外にないね。飛竜も即死コースだな。もっと威力を理解してから撃って欲しいね
フルーはフルーで風の盾があっさり破られて凹んでるし。まぁエルフが人間に魔力負けするなんて思わないだろうしね
「まぁこんな物か。カミラさんも新しい必殺技ができそうだし満足かな」
「ああ、さっきのね。悪くないね」
アレを使いこなせるようになれば確かにいいね。魔力の消費もそこまで多くない。剣が折れた時とか逆の手で使えると便利かも
「フルー様、魔法について教えを請いたいのですが構いませんか?人族の理論は覚えましたのでエルフの理論も交えて勉強したいのです。」
「え、ええ。構いませんが……」
コナーがフルーに話しかける。講義を聞くつもりのようだね。ちなみに私は屋敷にいるシオン様方の講義を聞いたけどさっぱりだった。理論派と感覚派に分かれるそうで私や恵は感覚派だった。感覚派は実戦あるのみらしく恵は瞑想と体力強化だけみんなと受け授業は免除されているそうだった。意味がないということだそうだ。鋼介様も同じだったのでショックを受けていた。私もショックだったのは内緒だ
「恵〜、カミラさ〜ん。お風呂沸いたから入ろ〜」
「瑠衣様ありがと〜。よし。お風呂が沸いたらしいし行こうよ。コルーお風呂だよ〜」
「はいよー」
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「ドワーフの女は化け物か!」




