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プラスマイナス0——コナー

「みんな〜〜。そろそろ帰るぞ」


 ライト様がリアン様を連れて執務室に入ってきました。と同時に恵がルナマリア様に投げられてライト様に突っ込んでいきます


 何故こんな事になったのか?それはルナマリア様の【月】の紋章が発現している為です。


 ルナマリア様が仕事もせずに恵の話に興奮していた時の事です。感情が高ぶっていたのでしょう。紋章が浮かび上がっていたそうです。そのまま恵に触れてしまうと、あら不思議。ルナマリア様が触れた恵の肩に【月】の紋章が映り込みました


 到着した私は恵に触れ同調?感染?私を助けようと掴んだカミラ、カミラを浮かばせまいとするルナード様…以下二人。姫巫女様は壁際でじっとして無事だったようです。ユーリカはお花摘みに行っているそうで今はいません


 感染源であるルナマリア様はご自分でプカプカと彷徨っておられました。諦めたようですね


 そしてライト様が現れ今に至ります


「あああああぁぁぁ!!!ライトさっ!!止め!止めて!」

「ん?おわっ!恵!うぉっ!」


 恵に触れたライト様も無重力状態に。何をしてらっしゃるのですか……全く


「どうせお母様に怒られるもの。遊んだ方がいいわ」


 壁に足をつけ押し出すように前へ


「お、おい……【スタンバレット】」


 飛んでくるルナマリア様を抱きとめるより先にミラトリアス陣を気絶させるライト様。【スタンバレット】は【ライト二ング】と【パラライズ】を混ぜて指先分くらいの大きさに造った【シールド】に融合して撃ち出す状態異常魔法です。


 一瞬で撃ち出され反応ができないまま部屋の中を漂うミラトリアス陣。あ、カミラがセリス様に触れた事で被害者が増えましたね


「ライト、どうやって解除すればいいの?」

「紋章を解除すればいい。ってか危ないだろ?もし外だったらどうするんだよ」

「その時はライトが探してくれるんでしょう?私の事大事なんでしょうから」

「まぁそりゃな。好きだし」


 ルナマリア様の勢いに押され地面に着くライト様。瞬時に【シールド】で棒を作り出し捕まりました。なるほど。私もとりあえず【シールド】を作り上げ薄い板にしがみつきます


 それにしてもはっきりと言うんですね。おそらく反応を見たかったであろうルナマリア様の方が赤くなっています


「キスはまだだめ〜」


 恵が二人の真横を通りながら二人の空気に割り込みました。


「もうっ!ちょっとくらいいいじゃない!どうせ今日帰ったらまたピーするんでしょ!?ライトのピーがピーしてピーしちゃうんだからこれくらい許しなさいよっ」

「ええ!するよ!ピーくらいするよ!ライトさんする毎に凄くなるんだもん!きっと今日はもっと凄くなる……ってそれよりなに女王様が伏せ字的な言葉ばかり使ってるの!」

「あー……二人共?自分達が何口走ってるかわかってるか?」


 ライト様が口出しした事で正気に戻った二人が真っ赤になって机の後ろに隠れました。無重力なので恵は極小の爆発を推進力に、ルナマリア様はライト様を押した反動で離れ、私のように【シールド】を作って足場にしてあっと言う間に移動なされました


「ったく。帰るぞ?ルナマリアはルクレツィア様に怒られない内に仕事をしなさい」

「あ、ライトは手伝ってよ!私仕事のし過ぎで倒れるわよ」


 仕方ないな、とばかりに小さく息を吐くと無事だったリアン様に椅子を用意して欲しいと言われました。


「まず無重力を解除してくれ。……よし。でも俺に出来ることなんてあるのか?」


 紋章を解除したらしく無重力がパッと消えてしまい落ちる私達。カミラは持ち前の運動神経で、私は【シールド】に掴まっていたので無事でしたがミラトリアス陣の方々は痛そうな落ち方をされました。ついでに痛みで気絶から醒められたようです。ユーリカも戻って来ましたね。邪魔にならない様に扉近くに立っています


「仕事なんて【ハートリード】で私から仕事の記憶をコピーしたらいいじゃない」

「あぁ…なるほどね。悪い。恵。ルナマリアを手伝う。一回送って行くけど恵はどうする?」

「あ、あはは。私はみんなと訓練しておきますよ。……こんなの無理だよ」

 

 苦笑いを浮かべつつ巻き込まれないように机から離れていきます。部屋の惨状がさらに拍車をかけているようですね。珍しく弱音を吐いています


「コナーはどうする?」

「残念ですが従業員達の様子も見ておきたいのでご遠慮させていただきます」


 同じ机で作業するのも良さげですがこちらは二人。私までいては従業員の指示を出せる人間がいませんからね。


「わかった。じゃあ昼過ぎには来るよ。それまで頑張れ」

「うー。わかったわよ。」


 話は纏まったようなので帰りましょう。












▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼


「オーナー。お願いがあるんですけどぉ」

「ん?」

「オーナーの持ってる素材で装備作って欲しいんですよ。」


 だからそれは借金奴隷から出られなくなりますよ。いくら同僚だからと言って割引なんてしませんよ。分割払いは構いませんが。


「作れる奴がいないんだよ。できるなら作ってあげるけどさ」

「なんだ?キヤマライト。そんな高額の素材使って作ってやる気か?お前カミラに気でもあるのか?奴隷に懸念とは恐れいく」


 馬鹿にするようにルナード様が言うと恵が余計な事を言うなと言うかのように焼きつくような殺気を込めた視線を向ける。


 ルナード様から消されたのはトラウマの部分だけなので恵から発する気迫には弱いようで真っ青になっていました


「もぉ〜〜。オーナーったらそうなんですかぁ?」

「ん?それはないな。欲しいと言ったらカミラだけじゃなくコナーもユーリカにもあげるつもりだし」


 くねくねとあざとい女感を出すカミラに周りは笑い、恵の殺気も止みました。カミラの演技もたまには役に立ちますね


「じゃあ俺に——」

「嫌だな。無理だな。断る。NO。拒否する」


 ルナード様が言うとまだ話している途中でも完全に拒絶するライト様


「な、何故だ?ウォルトにはトライヘッドの雷牙を与えたそうじゃないか?」

「そりゃあ感じのいい奴だしな。礼儀もちゃんとしてるし〜」


 ライト様がセリス様をチラッと見ると話を聞いていたのか見ていたのに目を逸らされました


「まさか、お前奴隷趣味ではなく男色趣——」

「はいはい。ルナード様は恵に焼かれる前に静かにね」


 ——ジュウ


「ぎゃあぁぁぁ!!!」


 【熱】を凝縮し真っ赤になった人差し指をルナード様のおでこにくっつけるカミラ。悶絶して【シールド】の魔法の絨毯に転げ回っています。しかし恵の焼きつくような殺気ではなくどこまでも冷たく必ず死を与える殺気には自分のことじゃないにしろ震えてしまいました。まぁカミラのお仕置きに気が萎えたようです。良かったですね


「貴様が狩れる高額の魔物などワイバーン程度だろう!そんなもの我が子爵家ならいくらでも用意してやるわ!」

「ありがとう。ルナード様。作ってくれたら転売するね。で、さっきの話だけど冒険者の知り合いでドワーフの子がいるんだけどさ。ちょっと前から王都のギルドに来てるんだよね。その子なら作ったりできると思うんだよねぇ〜」


 ちらっちらっとばかりにライト様に視線を送るカミラ。


「そんでぇ〜。王都に潰れた工房があるから購入してもらってぇ〜。オーナーに屋敷に運んでもらったら来てくれるんじゃないかなぁって思うんだよねぇ〜」

「カミラさん。ちょっとウザキャラ入ってるよ。」


 恵のツッコミになはは、と笑うカミラ。会話が無いのも喧嘩口調もいい気はしませんが確かに鬱陶しいですね


「ふむ……まぁ武器はともかく俺たち防具をつけないからなぁ。作れるに越したことはないけど費用がかかりすぎるかな……陛下に相談して……」

「私に任せていただけませんか?短期間での賃貸という形で工房を使用するなら値切れると思います。実際の工房はおいおい作ればよろしいかと」


 もしかしたら安く購入できるかもしれませんからね。作るのもお金がかかるし賃貸だと返さなければいけませんから。できるだけ総合的な出費が減るように頑張りましょう


「うん。任せるよ。うちの会計が出れば間違いなし。とりあえず屋敷に帰ってごはん食べたら動こうか?ルナード。ウチの飯たべて驚くなよ?」

「貴族である俺に何をぬかす。調子に乗るな」


 そんな会話がなされしばらく絨毯を走らせると草原に多数穴が開いている場所があった。出発時は一直線に城に向かったし見ていなかったけど景観が壊されていて、いい気分はしない。花の種でも撒いておくべきでしょうか?


 ん?


「オーナー、上。何か飛んできます」

「よく見えないな」


 よく見るとそれは近づいてくる。っていうか落ちてくきましたよ!?


 それは猛烈な勢いで地面に衝突、土煙をあげながら地面に穴を開けた。低空飛行での移動だったため砂や石が飛んでくる


 ライト様が【シールド】を変化させて正面を防いでくれました。でも土煙が【シールド】の外側から来てますよ…


「ゴホッ。何ですか?」

「敵か?」


 一旦、高度をさらにを下げ全体が見える場所で待機、迎え撃ちます。鍔なりを起こしながら剣を抜くライト様。ですがいつまでも襲ってこないのは何故でしょう?


「ちょ、ちょっと待てよ 俺だよ」


 土煙から姿を現したのは鋼介様。土煙を抜けた背中には赤いつばさが、両腕には緑の鱗に覆われた腕。鋼介様の腕が即位式の前日にライト様が倒された鎧竜の腕になっていました


「りゅっ!龍人!?」


 各人が鋼介様の姿を見て驚きの顔を見せます。まあライト様だけ普通だったのは知っておられたからでしょう。ユーリカは驚きの他に戸惑いも見られますが強い子です。大丈夫でしょう


「龍人じゃねぇし。ってか龍人なんているのな?」


 ミラトリアス陣に否定の言葉を投げ【シールド】に乗り込んできます。ちなみに鋼介様が言われた龍人は遥か東の大陸に生息……いるそうです。彼らとは接点がない為私も見たことはありませんが。


 人の知恵に龍の力、人の体躯で空を縦横無尽に駆けると言われ一人一人が一騎当千の猛者だと聞いています。もちろん女子供まで同じとは言えないでしょうがね。


 大昔にある国が五万の攻撃を仕掛けたそうですが一夜にして敗退。龍人は追い討ちはかけませんでしたが国は滅んだそうです。


 まぁ出兵した中に国王がいて死に、国が混乱、そのまま立て直しが効かなくなって滅んだのが事実なのでしょうがそんな圧勝をしてしまった為尾ひれが付き龍人には手を出すなと言うことになったという話です。一騎当千というのもその攻めた国が少しでも国威の減退を防ぐ為に出した苦肉の策だったのかもしれませんね。侵略に来てるのに計算上五十人ほどで侵略を防げるとは思いませんよね。まぁ強いであろうことは間違いないのでしょうが私達には関係ありませんね


「ちゃんと情報収集はしとけ。まあそんな翼してれば勘違いされても仕方ないがな。ところでその腕……」

「ああ、これだろ?ライトが倒したっていう竜から拝借したんだ。飛竜の勢いじゃ止まれないし。ならそのままぶっ壊して止まればいいじゃないかってな。あ、でも今はコントロールも利くから問題ないんだけどな」


 そういうと紋章を消し、翼と腕を解除、元の身体に戻した。手甲には赤い宝石の他に緑の宝石もあった。あれが鎧龍の物なんですね。というより鎧龍の腕を消費したんですか?腕丸ごとだと片腕で金貨800枚なのですが……はぁまたマイナスを記帳しなければならないようですね


「後で陛下に報告してこい。ったく、昨日なら今日ついでに報告できたのに」

「そう言うなよ。出来るようになったのも、さっきなんだから」


 ……私の方が強いな。と呟く恵。魔力を得たので分かりますが二人、いえ、ライト様もよく探ってみるとこの三人が異常なのがよく分かります。


「まあいい、戻るか?」

「そうだな。御披露目もしないといけないしな。帰る」


 道中、陛下からの話を話したり、ロレンスという商人の事を話しながら零華様達の訓練の場に向かう事になった


 二人で倒したオークの話しをして(鋼介様だけでライト様は懐かしむだけ)盛り上がり、その頃は戦った回数は少なく、最初の頃だったので色々上手くいかない苦い話もしていた


 私はあの時はダメダメで悲鳴とか上げてましたからね〜とゴチる恵。恵でもそんな時期があったんですね


「短い間に色々あったな」

「これから色んなことがありますよ」

「二人の結婚式とか?俺スピーチするぜ?」

「!けけけけ結婚だなんて、私達まだ早すぎますデス」

「あんまり恵で遊ぶな。それにスピーチなんて任せたら、なに喋るかわからんからお祝いの言葉くらいにしろ」


 結婚について否定はしないライト様。恵で遊ぶなと言ったライト様が一番遊んでるじゃないですか。かなり熱くなってますよ


「のろけるなよ。俺には毒さ」


 


「なぁ、ウォルトよ」

「なんだ?ユディス?」

「いや……俺忘れられてるんじゃないかって思って」


 すみません。あまり影が濃くないものですから。


 引き伸ばした【シールド】に鋼介様を乗せて屋敷へ。鋼介様の一人での修業は終わりと言うことなのでしょうか?成果は先ほどの龍の翼と腕を召喚?生成ができる力ということでよろしいのでしょうかね。【龍人化】ですね?


 情報交換をしつつ屋敷に到着するまでは瞑想します。魔法を使うまでの時間をスムーズにする為だそうです。シオン様が言っておられました






▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼


「よしライト。今から城に行くけど一緒に来ねえ?」


 お昼ごはんを食べ一息ついた頃鋼介様が切り出した。ちなみにお昼ごはんはオーク肉の生姜焼きでした。これがまたごはんに合いカミラ、ユーリカ、シルバール陣、トラファール陣、訓練をしていた騎士団の皆さん全員がお代わりをしていました


 私はお代わりは無しです。太りたくないのです。確かに美味しかったし食べたい欲求はありますがユニエール様のようにはなりたくありません。ここを出る頃何キロ増になるのか気になる所です。零華様が持ち込んだ体重計という道具に腰を抜かさなければいいのですが


「うーん。恵も特訓するらしいし暇だしいいぞ。カミラを連れて行くついでにギルドにも寄るからな。冒険者ギルドからも手紙来てたし顔を出しておくつもりだからな。でもなんでギルドから?」

「ああ、初めて王都に来た時、俺がライトの名前で登録したからな。バルクティンの討伐報酬のはなしだぜ。きっと」

「ふーん。ってか人の名前を使うなよ……」

「報酬に興味なしか?報酬よか姫さん目当てか〜?」


 ふむ、ギルドの話なら私も少し聞いている。確か魔神バルクティンにかけられた懸賞金は金貨100万枚。ほかの魔神も同様に懸賞金が出ていたはず。バルクティンの遺体はライト様と出会う前日に城の中庭に晒されていたと奴隷商がいっていました。恐らく確認が取れたのにライト様がいつまでも来ないから手紙を寄越したようですね



「零華〜。鋼介が〜従業員を変態な目で見てるぞ〜〜」

「マジかよ!それは勘弁」


 零華様に知られると氷像にされちゃいますからね。ルナマリア様とも会えなくなるしやめてあげてくださいね


「ばか言ってないで早く行くぞ。カミラ、準備ができたら行くぞ」


 カミラにをいうとすぐに下がって行った。多分調達班の様子と自分の装備を取りに行ったのでしょう


 カミラを待つ間に皆に何かいるか聞いてみているライト様。また訓練するみたいですね。恵、零華様、店長、瑠衣様、シオン様、クオン様。ユニエール様達に聞かないのはイタズラ心ですかね。ユニエール様もアルフレッド様もショックに顔が固まっています



「王都行くけど何か買って来ようか?」


「んー、特にないわ」

「珍しいもの〜」

「いらない」

「私もないです」


 まぁそれもそうか。だいたいの物は何でもありますからね。四人は特に無しと。瑠衣様の珍しいものなんて知らんとばかりにスルーしたライト様


「シオンとクオンは?」

「えっと…よろしいのですか?」

「もちろん」


 お二人は真面目に騎士団の教官役をされていますからね。報いる意味も込めてプレゼントはありだと思います


「私はこっちで流行りの本をクオンにはハンカチをお願いします」

「シッ!シオン‼︎」

「分かった」


 二人のやりとりをみながらユニエール様がショックから回復されました。ですが口をパクパクしているだけで何も仰りません。あまり欲張ると開店が延ばされる予感でもしたのでしょう。代わりにシオン様がライト様に注文されました。


「ユニエール様には服か装飾品かが良いと思いますよ」


 思わぬ出費に心の中でため息をつきます。バルクティンの討伐報酬にでも期待しておきましょう。ユニエール様もホッとした表情ですがあからさま過ぎですよ。アルフレッド様にはブラックドラゴンの骨で作ったナイフを約束しました。まぁこちらはカミラのいうドワーフが来てくれたらになりましたが


「わかった。夕食には帰るよ」


 全員に知らせ玄関に向かうとカミラが玄関先で仕入れ班に指示していた。なかなか様になってきましたね


「オーナー。こっちはオッケーだよ。」

「ん、じゃあ行こうか。コナー、帰りはどうする?迎えに来るか?」


 魔法の絨毯を作りライト様が乗り込む。続いてカミラ、鋼介様、私が乗り込みます。カミラはもっと遠慮しなさい


「来ていただけるなら嬉しいですが……陛下のあの溜まった仕事を抜け出して大丈夫なのですか?」

「大丈夫。ユニエール様がいたからやらなかったけど往復1分くらいの方法があるから」

「……わかりました。」


 聞くのが怖いです。ここから馬車だと往復だけでかなりの時間か掛かります。それを魔法の絨毯で一時間を切るようになったのを更に短縮という荒技に黙る他ありませんよ


「なんだよ。恵ちゃんって彼女がいるのにコナーを自分の部屋に連れ込む気か?」


 自分の?この屋敷にもライト様の部屋がありますがこれとは違うのですか?


「まあ、言い方は悪いがそうだ。そこからこっちに繋ぐ」

「あっそ。もっと焦ってくんなきゃつまんねえよ」


 部屋に連れ込むのだから男女の関係に発展するとでも言いたかったようですね。私は構わないのですが今の状況だと無いですよ。


「で?バルクティンの報酬っていくらくらいか聞いてるか?」

「んー、ギルドもまさか倒すとは思ってなかったみたいでバカみたいな額つけててよ。たしか金貨十万枚らしいぜ」


 惜しい。金貨百万枚です。ちゃんと書面には目を通さないと詐欺にあいますよ


 ですが、ギルドの方でもあまり良い話は聞かないとカミラ。


 聞くところによるといざバルクティンの死亡確認が取れた途端減額しようとしたり、下がりもしないライト様の悪い噂を流そうとしたりで不信続きだそうだ。兵士達は全く取り合わないそうですが。ちょっとやり方が汚いですよね


 ここらできちんと責任を果たす事でギルドの顔を潰さないようにしようって事らしいです。


「正直ギルドがなにしてようとどうでもいいけど貰える物は貰っておく。一部はルナマリアに渡して国庫を回復させよう。まあユニエール様に何か買うのにも使わせてもらうしさ。」







「しかし、百万枚とは……まあ有効利用させてもらおう」

「鋼介様が使ってしまった鎧龍の腕の分も補填しなければいけませんよ?」

「え?あれみんなのじゃないの?」

「鋼介様、冒険者でも一人で倒したなら当人の物だよ?オーナーの許可も無しですよね?コナー、見立てでは金貨800枚だっけ?オーナーにお支払いお願いしますね」

「分割でお願いします……なんてこった」

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